2018年10月
今月もあっという間でした。
推しが好きと言っていたので読んだ、『もしもし(略)』よりかなりクセが強く、この人結婚してかなり落ち着いたんだな……と感じた。しかし前述した著作に比べて自身の短歌が多く載せられていて、よかった。わたしはやっぱり言葉の飛躍があまり得意でないのだが、それでもなんとなくいいなと思うものがいくつかあって嬉しかった。なんとなくいいというのはすごくよいことだと思う。
A子さんの恋人、友人に借りて3巻ぐらいまでは読んでいたのだが、正直(フーン?)という感じでいた。ところが、今回4巻以降を読んだらあーっみなさんこういう感じの人々だったのか!と一気にキャラへの理解が進み、とても好きな作品になってしまった……びっくりした……。Aくん派です。
Kindle0円セールになっていたので。中村キヨさんの漫画は本当におもしろいね……
Kindle0円セール。食べ物系
これもKindle0円セール。タイトルだけ知っていたけど、たしかに、いいね……。食べ物系。
ドラマ化に合わせたお試し0円セール。内容に結構ハラハラしているのですが、さっきドラマのほうも見たらとにかく顔がいい俳優さんが揃っていてすごかった。劇団EXILEの町田啓太さんのお顔がめちゃくちゃ好きです
町田啓太さんと有村架純さんのビデオ通話……
— おもち (@sharuka0) 2018年10月25日
Kindle0円セール。なんかSF萌え系なのかと思ってたら設定がちょっと変わってるだけで日常系で非常によかったです……機会があれば続き読みたい。
恋愛系かと思ったら思わず好きになってしまうようなめちゃくちゃな人格者町田くんの話でした。心がきれいになる……
図書館で見つけた、資生堂花椿に載せられた対談集。 朝吹真理子さんとの対談や、瑛太さん、蒼井優さんとの対談が特に好きだった。
朝吹「私には、今という瞬間しかないという感じがずっとあります。穂村さんはいかがですか。」穂村「だからこそ過去が大事とも言えるかな。もうできなくなったことや行けなくなった場所とか。」朝吹「そのすべてを担保にしていいから、今という瞬間がほしいです。」
— おもち (@sharuka0) October 26, 2018
朝吹さんの作品(と言っても『きことわ』しか読んだことがないのですが)の儚さは、「今という瞬間しかない」に由来しているのかなと思ったりした。他の作品もいくつか読みたいな。
タイトルがいいな〜と思って借りた。綿矢りささん、おもしろいんだけど、読むとなんか調子が崩れることが多いな……多分リアルな不穏さに引っ張られるんだと思う。
短い文章ならたくさん読めるかなあと思って。春風亭一之輔師匠が書いているのも気になって借りた。村田沙耶香さんも文章を寄せていて、一体なんにラブレターを書いたのだろうと思ったら宛先がコンビニで、この人は本当にぶれなくていいなと思った。それだけコンビニに本気で感謝しているんだろうなと思う。
村田沙耶香さん、宛先が「コンビニエンスストア様」で完璧すぎるな~
— おもち (@sharuka0) October 29, 2018
ラヴレターズ 文藝春秋 https://t.co/cWHv8w6Aqx @amazonJPから
数学関連の研究をしているライターさんに教えてもらって借りた。まだ読み途中だけど、数式を独特の図で表記して解を出しているところがあって、もう本当にわたしには理解できないけどすごい世界があるんだなと思った。すごいとしか言えないね……。
他にもいくつかおもしろそうな本を見つけられてよかった。もうすぐ東京にまた行くのだが、それまでには多分読みきれず図書館へ返してしまうと思うからログを残しておく。
・今月は初めて文章の編集をした。これまでライティングや校正をしたことはあったが、ここまで思いっきり(といってもライターさんが素晴らしい記事を書いてくださったので編集すべき点は少なかったのだが) 手を入れるのは初めてで緊張した。よりよくする方法を考えつつ、ライターさんの文章の個性を残し、書きたかったことを尊重するということができるようになりたいな。来月からは担当編集数が増える予定なので、ドキドキしている。先輩に適切に助言をもらいつつがんばってやりたい。
・上記に関連するのだが、編集を初めてやってみて、その静かさと楽しさに驚いた。最近は人が相手の、スピードも大切な連絡仕事が多かったのに対し、文章はじっとしているから伊豆の夜にとても対峙しやすい。めちゃくちゃ勉強しがいのある分野だなとも感じていて、他人のものを自分がさらによい方向に持っていくことがはたしてできるのかという不安は超超超あるが、ビビりつつも今後長い時間を費やして取り組んでみたい業務かもしれない、とも思った。
・それに時間を割くために、ディレクション関係の業務を1つ減らすこととなった。先方に相談したところ、「ハルカさんのやりたいことが見つかったなら、ぜひそっちに時間を使ってほしい」と快く応じてくれて、本当にいい人ばかりと仕事をさせてもらえているな……としみじみした。この方がお仕事を依頼してくれたことが、わたしの回復の大きな一要因となったこともあり、とても感謝している。今後パワーアップして、また力になれたらなと思っている(し、実際ぜひそうしましょうね〜ということになった)。
・noteで「新卒フリーランスになって半年経った」的な記事の下書きを始めた。11月終わりに公開するつもり。半年を振り返って、ほんとに他者の力なしでは成り立たなかったな〜と思う。よければ読んでね。
・秋ドラマ、「中学聖日記」が倫理的にアレだよな〜と思って録画を溜めていたが、見たらキャスティング担当の好みが完全にわたしと一緒でまんまとキャーキャーしている。黒岩くん役の岡田健史さんも、婚約者・川合役の町田啓太さんも、かっこよすぎんか……劇団EXILEの力を見ました……吉田羊さんもキャラがとてもよいです。
町田啓太さん、とにかく、顔が、好き……
— おもち (@sharuka0) October 25, 2018
オールスター感謝祭
— EXILE TRIBE 最新情報 (@exile_news__) October 6, 2018
プレッシャーアーチェリー
🏅優勝 町田啓太 2連続1000点👏 pic.twitter.com/MH2gjC4ahP
・寒くなってきたり生理がめちゃ遅れたりで気分の落ち込みと脳のモヤ〜感、不安感が久しぶりに結構あった。とはいえ1週間ぐらいで抜け出せたのでよかった。今後もあるとは思うけど、抜けられたぞ、ということを覚えておきたい。
・主に私的な関係でちょっと悩み、様々な関係についてのスタンスを考えてみるなどした。
「ご迷惑をおかけしたくな〜い😭」ではなく、「わたしと関わるならこれぐらいのコストは覚悟しろや」がいいのでは???
— おもち (@sharuka0) October 30, 2018
10月もよくやった。みなさまもお疲れさまでした。
東京駅の夢
ああ、またこの夢か。
手のひらににじむ汗をごまかすようにぎゅっと拳をにぎる。
誰かとの別れが近づいてくると、きまって東京駅の夢を見る。たいした思い入れもない東京駅で、中央線が来るのを待っている。少し離れたところには、これから別れる相手が立っている。今回は一体誰なのだろう。とっくに見当はついているのに、わからないふりをする。なんとか自分の脳を騙して、夢でぐらいは別れずにいたい。
「もうこの人とは会わないだろう」と確信するのは、現実ではいつも別れ際だ。ごはんを食べるなりなんなりして、駅について、それじゃあ、のそのとき。強烈な寂しさが肋骨のあいだを吹き去るのを、口をぎゅっとむすんで耐える。「もう一生会わない人」が増えるたび、駅に別れのイメージが強く染みつく。
そのイメージが夢にまで持ち込まれて、わたしには中央線のオレンジが少しでも遅く到着するよう願うことしかできない。どうか来ないで、来ても停まらないで、わたしを乗せていかないでとどんなに強く念じても、東京駅ではすべての中央線が停車する。都合のよいロケーション。見送ることはゆるされない。
アナウンスが流れて電車が向かってくる音がする。諦めて、隣に立つ人の顔をぐっと見上げる。ああ、やっぱり。この人とももうさよならなのか。横顔からは表情が読めない。どう思っているの。あなたも別れたいと思っているの? あなたは今どんな夢を見ているの。声に出したら震えてしまいそうで、むすんだ口を開けない。
「それじゃあ」
「またね」とは言ってもらえない。以前「またね」と言ってみたことはあるが、悲しそうに笑われてつらくなった。夢でまでつらい思いをしたくない。もう再会を思わせる言葉は言わない。
「それじゃあ」
何度やっても語尾が揺れるな。そう思いながら、いつも通り左から2番目の位置に座る。相手が発車を待たずに背を向けるのを確認して、ふうと息を吐く。こぼれる涙をハンカチでぬぐって、目が覚めるのを待つ。
2018年9月
いつも通り下書きから今月分のものを引っ張り出して更新しようとして驚いた、下書きがなかった……。
それはつまり本を読んでいなかったということでもあります。今月はなんか……ドタバタしていたわね……。
後述する推しが穂村弘さんを好きだということで、話題にこの本の一部が上がったので読んだ。話題に上がった部分だけ読んだときは結構クセがある人なのかなあと思ったが、全体的に軽く読みやすい。全部で十行分ぐらい、スッとは読めない比喩のところがあって、短歌等をやる人の文章だ……と思うなどした。最近になって気づいたが、わたしは歌詞とか詩においてよく見られるような文章の飛躍にあまりうまくついていけない。
1巻無料になっていたので読んだ、咄嗟には名前が思い出せないのですが、宝塚が好きな男の子、いいですね……
・今月は人と積極的にコミュニケーションをとる月だった。先月、業務中人と話さなすぎるストレスを解消するためにおこなっていた、インターネットで知り合った人たちと話す行為によって、数名仲良くなった人がおり、彼らとは定期的に話す仲になった。そしてその中に推しが出現したのですが、とてもいい人なので幸せでいてほしい、具体的には満員電車に乗らずにすむ生活を送ってほしい。
・月のなかばに東京に1週間ほど滞在した。友人たちと会ったり対面で仕事の打ち合わせができたりして嬉しかった。このときに、友人に初めて化粧品を贈らせてもらったり、人生で数度目の焼肉屋さんに行ったり、いつもの友人とチェーン店で話したり、喫茶店の店主さんに旅行のお土産もらったりした。楽しすぎて死ぬかと思った……
・東京にいる間に、友人に写真を撮ってもらった。そのあともう1人の友人と合流して果物を食べた。どっちも初めてのことで超超よかった、嬉しすぎてとてもにこにこしていた。友人には1時間で100枚くらい写真を撮ってもらって、10枚くらいもらったのだが(仕事がはやい)、非常によく、他人に写真を送る必要が生まれたらこれを送ろう……と思った。いい表情を撮ってもらえて、自分の顔いいな〜と感じました。
・9月も新しくお仕事が始まり、そこでは校正とかリサーチ業務とかをやっている。どっちも好きな仕事だなーと思う。なんと10月からもちょっと新しいことをやるので、よく準備してなんとかやりきれたらいいな。これで多めに見積もって平日5日、毎日5時間ぐらいずつ働く感じになるのかな。つい休み忘れて稼働して疲れる、というのをやってしまいがちなので、10月は21時以降は仕事をしない(起きるのが遅いので)のをルールにしてやっていこうと思う。
・台風の影響かめちゃくちゃ眠い日が続いてたいへんだった、みなさんは大丈夫でしたか。被害など含め。安心安全に暮らしたいですね。
2018年8月
エイズとの闘い 世界を変えた人々の声 (岩波ブックレット (No.654))
- 作者: 林達雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/06/03
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先月の続き。社会運動ってこういうふうに行われるんだな〜みたいな部分が勉強になった(全然よくわかってなかったので)。
『天龍院亜希子の日記』は私が今まで読んださまざまな小説の中でも群を抜いて面白く、読みやすく(そう、とにかく読みやすさがヤバい)、同世代の人と語り合いたい作品です 宮部みゆきさんが当作を絶賛して「私もこんな作品を書けたらと思いました」とまで言っていらっしゃった…
— 生物群 (@kmngr) November 18, 2017
Twitterでフォローしてる方が書評なども書いていたのを読んで、気になっていたので。ふみかをどうしても二階堂ふみでイメージしてしまった。異常に読みやすかった……
天龍院~は異常に読みやすく、おもしろいです ほんと、こんな感じで人は結婚したりするんだろうな、おれが、なんかぐずぐずと家で落ち込んでる間にも、人は……
— ハルカ (@sharuka0) August 11, 2018
『偽姉妹』が気になってたんだけど、なかったので代わりに。山崎ナオコーラ作品は『人のセックスを笑うな』『昼田とハッコウ』『美しい距離』を他に読んだかな。エッセイも読んでみたくなった。社会派だよな〜と思って記事を書いた。
チェコ好きさんが読んでいて気になったので。語り口が好き。読んでる途中で返却期限が来てしまった……
ずっと気になっててやーーっと読めた!!!平野啓一郎さんは私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)を課題図書かなにかで読んだことがあったが、急いで読んだのでほぼ覚えておらず、初めて読んだに等しいのだけど、こんな……こんな作品を書く方だったのですね……。中盤つらすぎるあまり一旦読むのを中断したが、最後まで読んだら本当、よかったね……。
大学で勉強してから、参考文献のある本をつい喜ばしく感じるようになったのだが、この小説も参考文献がすごい。わたしは世界情勢に疎いし古典作品の教養も音楽の教養もないので、多分この作品の素晴らしさを最大に享受することはできていないと思うが、それでも、すごい……。関連する作品についてもっと知りたくなった。引用したい言葉もたくさんあった。関連ツイートは以下からツリーになってます
平野啓一郎『マチネの終わりに』を読み始めましたが、主人公が心配してるシーンでわたしまでめちゃくちゃ心配になってきちゃったね
— ハルカ (@sharuka0) August 23, 2018
・8月、なんかあっという間であまり記憶がない。日記を読み返したら、東京医大の件でめちゃくちゃ落ち込んでいたっぽい。
・月末にかけて結構仕事が忙しく、プレッシャーや単純に画面を見る時間の増加などで疲労〜となった。やっぱり家で働いていると、わたしはだらだら長時間働きがちなので、そのへん気をつけなきゃな〜と思った。
・業務後に(人間としゃべりたい……)という気持ちになることが増えて、久しぶりに匿名インターネットの人々と話すのを解禁した。かつての自分にとってはよくない習慣になっていた(主に朝方までしゃべってしまうため)ので一度やめたことだったけど、再開することでストレスをうまく発散できるなら、そう判断できたことはよかったなと思う。あと普段関わらないタイプの人と話すことができて新鮮……。
・業務でライター探しをしていたら、いろんな人が協力してくれてかなり嬉しかった。長期的に募集していますので、我こそはという方はぜひご連絡くださいね。
【ライターさんを探しています】就活やビジネス、キャリア周り、社会・経済などニュースやTech系のトピックに感度が高い、定期的に記事を書いていただける方を探しています!web媒体での執筆経験がある方(除学生)の募集です。詳細はDMでお伝えしますので、お気軽にご連絡ください!他薦もどんとこい
— ハルカ (@sharuka0) August 20, 2018
信じられない、わからない
「やっぱり変だと思うんだよね、血のつながった大人が4人も家にいるなんてさ。ごちそうさま」
険のある声でそう言って、娘が食卓を離れた。めまいがした。わたしは育て方を間違えたのだろうか。
娘に異変が現れたのは、彼女が東京の大学に入って2年が過ぎた頃からだった。1年生のうちは頻繁に電話をかけてきて、ここの人たちは信じられない、意味わかんないことばかり言ってくる、などと嘆いていた。わたしはそれを「そんなこともあるよ、価値観の違いだね」と笑いながら聞いていたのに、いつの間にか彼女にとって「意味わかんない」のはわたしのほうになってしまったようだ。
今、娘の周りでは「血のつながりのない家族」が流行っているらしい。シェアハウスならわたしにも馴染みがあるが、あれは家族とは違うと思う。家族っていうのは、どこかしらに血のつながりがあって、なんかもっと、避けがたい運命みたいなものがくっついているんじゃなかったのか。もちろん夫とわたしに血のつながりはないけれども、代々受け継がれてきたものをわたしと夫で組み合わせて、それが娘と息子になったのだから、つながり続ける一端を担っている。それが家族じゃないのか。シェアハウスなんていつ解散してもおかしくないものを、家族と呼ぶことはできないと思う。
それに、「血のつながった大人が4人も家にいるのは変」とはどういうことなんだろう。たしかにわたしたちは血がつながっていて、娘も息子も成人した。大学が長期休みのときに限定されるが、「血のつながった大人が4人家にいる」は事実だ。それが「変」とはどういうことなのか。「4人も」と言うから、数字が多すぎると考えているのかもしれない。核家族が一般的になっていることが関係しているのだろうか。いや、でも、親2人子2人の核家族。どこにおかしいことがあるのだろうか。成人してもわたしの子はわたしの子だ。かけがえのない家族が4人揃うことさえ否定するほど、「血のつながらない家族」の流行は勢いを増しているのだろうか。
娘のことが信じられない。彼女はわけのわからないことばかりを言っている。
山崎ナオコーラ『ネンレイズム/開かれた食器棚』
読んだ。二作品とも、一種のあっけなさというか、淡々としている感じというか……があって、山崎ナオコーラだなあと思う。なんか一瞬(今わたしは社会問題を扱うコラムを読んでいる……?)みたいな気持ちになることがあった。
二作品に共通して見られるのが、「過程での幸せ」「区分け(グループ分け)の拒否」「『自然』と『意志』を分けないこと」。もう直接的に言葉にされているから、意図的なものであるか、よっぽどこの時期(初出は2015年)に考えていたことなのかなと思った。なにかをしているこの瞬間を楽しむ、みたいなの、どういうときにできているかな……と考えるなどした。区分けの拒否は理解できる。自然と意志を分けないことについては、前々からどの程度人は自由に決定できるのかというところに疑問があったので、そういう捉え方もできるかなーと思った。その2つの単語について、一見まったく違うものに思われるが、じつはそうでもないのかもしれないと思うとすごく面白い。ゆっくり考えたい。
染色体に異常のある子をもつ鮎美が主人公の「開かれた食器棚」においては、この自然と意志を分けないこと・出生前診断・高齢出産と社会状況についての主人公の意見が述べられている(特に出生前診断について結構じっくり書かれている)。その中で、
ただ、「高齢出産」には、子ども自身のためにどうするか、ということだけでなく、対外的な問題もある。
このところ、国の財政状況があまり良くないせいか、税金の使い道に細かい意見を持つ人が多くなったようだ。
「自己責任」という言葉が流行り、自分で選択した道で困難に陥った人に税金を使うことを渋る人たちが増えた。
「『自然』に不幸になった、『自分たちと同じような人生を歩んでいる日本人』だったら税金で助けてあげることに異存はないが、そうではなく、自分の『意志』で困った状況に陥った人ならば助けたくない」ということだ。
「家族内で助け合え」という科白も多く聞かれるようになり、まるで時代を逆行しているみたいだ。
とあり、ここから6ページに渡って、出産と世の中について書かれている。わたしが大学のメディア関連の講義で憲法改正草案を読んだのがたしか2014年とかで、世の中〜みたいな気持ちになっていたので、すごくこう……社会の空気感が作品の中に取り込まれているなあと思った。
そういう空気を感じつつもどう自分が決定していくかということについて、『かわいい夫』『母ではなくて、親になる』などのエッセイにも書かれている気がするので読んでみたい。
メモとして書いてみてわかったが、山崎ナオコーラの作品をうまくまとめるのは難しい。教訓を拾おうと思って読めば他にもたくさん要素がある。血のつながっていない家族のような共同体、血がつながっていても親と子はまったく別の存在であるという意見、自分の好きなように生きるという選択、などなど。他の作品ももうちょっと読んで、書かれるものの推移とかを知りたいなーと思いました。
余談のようなそうでないような話なんだけど、自分に子供ができたときに出生前診断をするのか、もし染色体に異常があるとわかったらどうするのか、とかはめちゃくちゃ考えてからじゃないとわたしは妊娠出産に向かえないだろうな〜という気がしている。あと生まれてからも大病をするのではとか、常にすごく心配してしまうと思う。そういうときに以下のようなメディアがあるのはとても助かるだろうな、結局歩くのは自分だけど、こうやって手すりのようになってくれるものがあるとずいぶん違うだろうな、ということを思っている。
2018年7月
わかった部分が多分2割ぐらいしかない気がする。
想像してたのとちょっと違ったけどこれはこれでよかった、1つあたりの長さがちょうどいい感じがする。
増補新版 人間の条件―そんなものない (よりみちパン! セ)
- 作者: 立岩真也
- 出版社/メーカー: 新曜社
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あ、こういうレベルから考え直していいんだなーというのがわかった。本編一読しただけだと?ってところも結構あったけど、増補部分の対談などで同じようなことが書かれていて、そこ読んだら結構わかった気がする。ここに出てきた本でいくつか読みたいものが出てきたのがよかった。
「私たちはすぐ、『最低限度』とか、『基準』を決めたがる。決めないとやっていけないと思っている。しかしいつもそうか。そのことを考えておいた方がよい。」
— ハルカ (@sharuka0) July 6, 2018
わたしは結構「できない人」を別枠で考えるようなところがあったのだけど、そうではなくて、できる人もできない人もまとめてひとくくりでもいいのではないか?というのがすごく感じられたし、ベーシックインカムの話につながるのも納得だった
— ハルカ (@sharuka0) July 6, 2018
「できない人」というか、できる場合とできない場合で場合分けして……という考えだったが、まあたしかに分けなくてもいいかもな……と思っておもしろかった
— ハルカ (@sharuka0) July 6, 2018
今更ながら読んだ、最後のところあっすみませんでした〜〜〜!となって、話の作り方うまいね……と思った
沖縄のこと、全然知らないな〜と思ったので。タクシーの運転手さんの話が好きだった、のびやかな人が近くにいると自分ものびやかになりやすい気がする。しかしなにかについて言及するというのは本当に難しい。でもやらないとなにも進まない、みたいな側面があり、余計に難しい、多分難しい難しい言いながら進むことしかできない(時間は勝手に経つので)
『哲学の謎』の野矢さんが関係してたので。1つずつの分量短くてほんと子どもでも読めるなと思った。
Twitterで紹介されていたのを見て。柚木麻子さんの作品を読んだのは初めて。女と女の話だった……
これもTwitterで何人かの人が言及していたので。わたしはナイルパーチのほうがよりぐっときたけど、木嶋佳苗のことにもうちょっと詳しければ違う印象になるのかもしれない(参考文献として関連書籍が挙げられていた)。
柚木さんのどちらの作品にも、女と女の関係性、それから子供のような男が描かれていた。ナイルパーチでは、その男たちが「自分ではなにもしない(例:家事をせず不衛生な家で暮らす)」ことによって近くにいる人々(作品の中では女性)が受けるダメージを、呪いのようなものとして、それに対する怒りや悔しさのようなものを描いていたが、BUTTERでは少し異なったように描いていた。2作品しか読んでいないが、おそらくこの人の書くテーマには女と女、それとこの「なにもしないでいる」という形の呪いが絡んでいるのではないかなーと思ったりした。「なにもしない」ということは、なにもしないそれだけでなく、「お前がなにもしないからこんなことになっている」という責めとして描かれていて、そういうことは現実にもあるよなと思う。
エイズとの闘い 世界を変えた人々の声 (岩波ブックレット (No.654))
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立岩真也『人間の条件──そんなものない』の平等性に関する話かな?で紹介されていたので。
同上、読んでる途中。
・今月わりと本を読んだ。収入が増える予定ができたのでおそらく気持ちに余裕ができたのだと思う
・Twitterで誘っていただいて編集アシスタントの仕事を始めた。今はなにかと最終確認を他の人にお願いすることが多いので、1人でできるようになって負担を減らせたらいいな〜と思う(そのために雇われていると思いますし……)。
・友人の演劇(真夏の夜の夢)を見た、笑いどころがたくさん用意されててすごく楽しかった。これに合わせて東京に来ていろんな人とどんどこ会った、初めての方と会ったり、数回目の人においしいごはんやさんに連れてってもらったりして超よかった。
ハロプロのレコーディングめちゃくちゃ最高なうえに公式が配信しているので全オタク見てくれ……最高なんだ…… pic.twitter.com/aDGMDysXYz
— コ森💐 (@mochi_1582) July 27, 2018
・上のツイートをきっかけにめちゃくちゃアイドルが歌ってるのを見ている。アンジュルム竹内朱莉さん、とてもうまいし声もかわいい……
・SHIROBAKO一気見した。松風雅也さんは最高、そして中垣内さんというキャラクターが自分の好きな顔のイデアといってよいかんじでした。ストーリー、制作進行などに関わるようになったのでかなり胃がキリキリしたが、面白かった。
・通院日があったのだが、調子良かったら服薬しなくてもいいよーとのことで快方へ……と思い嬉しかった。刺激に弱いので、刺激の少ない伊豆での生活はまあ合ってるんだろうなと思う……。たまに東京に出られればそれぐらいがちょうどいいのかもしれない。