とっちら

好きなことを取っ散らかします。

パターソンを観た日の日記 抜粋

10月13日(金)起床時間8時 就寝時間1時30分 気分+2

時間が合いそうだったのでジム・ジャームッシュの「パターソン」を観る。ヒューマントラストシネマ渋谷、画面の位置が変で観づらい。映画で目を引かれたのは、左頬の二度のひきつりと、左脚のあまり膝を曲げずに歩く様子で、わたしは本当に、人のそういう、不器用さ……不完全さ?を愛しているなと思った。

思った以上に何も起きないパターソンの1週間、日本人俳優の不自然さ。バス運転手のパターソンは詩を作り、人々の話を横から聞き、笑って運転する。トラブルが多く暗雲立ち込める日もあるが、日々は続く。あれは続かせているのだと思う。ある程度活動しているならば、同じ日は二度となくて、いつも通りでもちがう日々が続く。どう楽しみを見つけるか、あるいは特に見つけなくてもよいのか。なんとなく観た後、最初はベイビードライバーみたいな爆発を映画では見たい、同じ値段か〜などと思ったが、落ち着いてみると非常によかった気がしてきて、胸の奥が重く、じんわりとひびいていくるようなかんじが続いた。妻とのベッドで起きるシーンはたしかに多幸感があったが、それは特別なものではなく「日々」なのだということがよくわかった。

 

すごくいい日だった。わたしはずいぶんと初対面の人と、そのまま話せるようになったし、自己開示はもともと苦手ではなかったけれど、その度合いがうまくなってきた。これもある意味では◯◯さんと会って話したときのあれがすごくよくて、あのときの自分のあり方がとてもよくて、いつかその話と感謝を伝えられたらなーと思う。もちろんがんばったのは自分だけれど、きちんと見ていてくれたのはその人であるので。