とっちら

好きなことを取っ散らかします。

三畳分の生活

 三畳プラスアルファで生活している。プラスアルファというのは、狭い意味では収納で、広い意味では銭湯とかカーシェアリング、レンタサイクルにスーパー、コンビニ、花屋、などを指す。


 寝られればいいから部屋は三畳もあれば十分で、だいたいのものは人と共有するから収納も余るくらいだ。車や自転車は出かける休日にあればいいし、小さい風呂に手足を縮めて入るぐらいなら数分で着く銭湯の大浴場に浸かりたい。掃除も大して必要ないし、どうしても大掃除?がしたくなったら家事サービスに頼めばいい(この狭さでも頼めるのかは、頼んだことがないから知らない)。料理は暇つぶしになるからたまにしていて、そのときのためにオーブン・レンジ・トースターを兼ねるやつがひとつ。キッチンスペースを借りるほどじゃないし。冷凍庫つき冷蔵庫は一番小さいサイズを買った。近くに24時間開いてるスーパーがあるから、ほんとは冷蔵庫もなくていいんだけど、作ったものの保存とか、調味料の保存とか。冷凍もほぼ同じ用途。髪をいじるのも狭い流しと姿見があれば問題ない。洗濯はコインランドリー。干すのは狭いけどベランダあるし、布団もなんとか。あ、トイレも共用。


 これよりでかい部屋に住んでる人って、いったい何を置くんだろうか。でかいテレビとかソファ?映画やドラマは配信サービス使って、でかい画面で見たかったらプロジェクター使えばいいしなあ。床に寝転がって見れば野外上映みたいな気分だし。あー、デスクとかワークチェアとかか。コワーキングスペース行けば解決。本は電子書籍で買うか、買って読んだらフリマアプリですぐ売っちゃう。あとは図書館。音楽はストリーミングサービスで聴けるし。


 他には……なんだろう?なんていうか、欲って環境にその規模を規定される気がする。三畳に住んでたら、三畳分の欲。それ以上あってもここには入らないし、全部をここにしまう必要もない。だから、風呂も洗濯も交通手段も外付けでいい。食料と花は保存しとくけど、食料は必要だからでしょ。花は、まあ、文化かな。香りと美しさはまだシェアしたり借りたりできないし、俺たちはバラも求めなきゃ。