とっちら

好きなことを取っ散らかします。

2021年6月

早い……1ヶ月が早い!!

 もう1回借りてきて続きを読んだ。読みやすくてちょっと自分の関心からずれてるものを読むの結構いいなーと思ったのでこれからもやりたい……

 

special.tsogen.co.jp

 

完全に装画で選んだ本。三好愛さんの絵はパッと見たとき目にとまる。好感を持っている人の作品で、何度か三好さんがイラストを担当されていたので、これもいい本なのでは?と思って読んだ。

複数人の「白野真澄」の話が書かれていて、表題作が一番好きだったかな。この本でもちょこちょこ出てくるけど、気まずい嫌な感じを書くのが上手そうだなあと感じた。その「嫌な感じ」が、必ずしも悪い結果につながるわけではないところが意外性があってよかった。

作者の奥田亜希子さんは第37回すばる文学賞を受賞されてるようなんだけど、↑の本の作者、中島たい子さんも第28回で受賞されている。すばると相性がいいのかもしれない……と気になってきた。

すばる関連だと、Twitterでフォローしてる方のご友人が作者の、『天龍院亜希子の日記』も、文章の温度感がちょうどいい感じで好きだった。(文庫が出ていた!)

 書いてから思ったけど温度感ってあれか、ビジネス用語的な感じで、わたしが言いたいこととは違う意味になるんだろうか?文章の体温と言えばいいのか?平熱っぽい文章で好きです。

 

 この方の小説、以前読んだときも趣味とはちょっと違うかなと思ったんだけど、それを忘れて「好評だよな〜」と思ってちょこちょこ手にとってしまう。そしてやはり絶妙〜に合わない……。

ここは退屈迎えに来て』も以前読んで、それも「地方」像が微妙に自分のものとは違っているからかしっくり来ず。今回の本は描写されてる「地方」の嫌〜なところがわかるラインで、それはそれで嫌〜(好き好んでこれ読んで滅入りたくない)となった。他人事じゃないものを読むのって、余裕ないと無理だな。

地方・田舎モチーフのものは、自分が地方・田舎生まれなこともあり、どうしても複雑な気持ちになってしまうことが多い。作品は、共感できるかどうかだけが大事というわけではないとは思ってるんだけど。

『あのこは貴族』は映画化されましたよね。結構TLで好評だったけど、どんな感じなんだろう?うちのほうでは上映期間が短くて、ちょうど忙しくしていたので、興味はあったけど観に行けなかった。prime videoとかに入るといいな。

このインタビュー読んだ感じ、女と女の話なら、もしかして好きになれるかも?と思った。ご本人も好きなものなのかなと思うので。

suumo.jp

 

 読み始めたとこ。台湾で25万部売れた本。実話が元になっているとのことで話題になったそう。

タイトルはかわいい感じだけど、内容は少女が同じマンションに住む50代の教師に性的な虐待を受け……という話らしい(まだほんとに冒頭しか読んでいないから、詳細ページの情報)。すでに社会の金銭的な格差とか、「嫁に来た」人が学問を続けられなくなっている様子などが描かれていて、できれば全部読んでしまいたいな〜。

小説の中で杜甫とか孟子が引用されていて、これがその地域の小説では一般的なのだろうか……!?と驚いた。日本の小説だったらどういうことにあたるんだろう、枕草子とかを引用するようなこと……?そういう意味でも、さらっと読みやすいわけではないんだけど、異文化を感じておもしろい。

あとは漫画いっぱい読みました!

 

 1巻も買ってた漫画の2巻が出た!作者の高野雀さんは、たしか全然違うルートで知ってフォローしてたんだけど、自分がニュイを好きになってから(あれ……前に見た高野さんのこの絵、ニュイのメンバーじゃん!!!)と気づいたような。めちゃびっくりでした。漫画のメインは日常系(でいいのかな?)だけど、今回はミステリ展開っぽいのもあって、また違うよさがあった!続きも楽しみ。

 

 いつも読んでるやつが本になったので、続いてほしいし買った!comic walkerでまだある程度読めるかな。

comic-walker.com

 

 Twitterで試し読み3話ぐらいやってて(太っ腹!)、先の展開が気になったので買った。最近サブキャラのそれぞれの話がきちんと描かれてるやつが好きで……これも、主人公の同級生の話がそれぞれメインになる構成でよかった。

他人が羨ましがるものでも本人は言われるのが嫌な話があるのもいい(地球とフィオネ星の「ハーフ」の子の回)。いやでも羨望もあるけど、大半は勝手なイメージ付けの話だねその回は……。中高生とかがかるーく読むのにもよさそうだなと思ったが、大人になってから読むからそう思うのかな?

 

 久々に調子があまりよくなかったので、元気ハツラツじゃない人が主人公の漫画読みて〜と思って読んだ。将来の不安とかのシーンは自分にとってもリアルすぎてちょっと落ち込んだけど、こういう人が主人公の漫画があることっていいよね……。

 

TLで何度か見かけてて、すごい好評なんだな〜と思ってた。読んだらもうほんと……よくて……1巻だけとりあえず買ってたんだけど、即全巻買った……。

これも高校生の話で、かつ登場人物それぞれが大切に描かれていてえ〜〜好き〜〜〜〜。恋愛要素もあるけど、それ以上に友情の話が今のとこ好き。主人公がとにかくいいやつ……。最初はアーなんか読んでて恥ずかしくなっちゃうかもしんない!あとこういう学生の意地悪さ描かれるとしんどくて読めないかも!って思ったけど、ほんとに……主人公がいい子で……。なんかまっすぐさやピュアさに助けられることって、あるよね……。めちゃ推しです。続刊も買う。

 

 

今月は前半まで忙しくしていたぶん、もうこりゃ休まないとヤバそうだ!と思って(なんか日本語がよくわかんなくなってきてたので)、後半はほぼひたすら休んでいた。その間に、漫画を久しぶりにたくさん読んだけど、面白くてすごいね……。世の中にはこんなに面白い漫画が……。

結局回復のための休みで、あんまり勉強系のことはできなかったな。一定期間ガッとやったら一定期間ガッと休む!みたいなやり方のが楽(自然にできる)んだけど、あんまり自分の体には合わないから、そこそこやってちゃんと休む、を続けるほうがいいよねえとあらためて思った。そしてその中に勉強する時間を組み込む……。最近元気だったから楽しくて、ちょっとガッとやってしまったけど、そのやり方だと継続は難しいね。

とはいえ、だいぶ脳の体力みたいなのは戻ってきたと思う。インタビュアーが他の人とはいえ、インタビュー原稿書けてるぐらいだし……。(内容をある程度頭に保持・関連性見つける・文章にするをそんなに長くない期間でやる仕事なので、脳への負荷は小さくない仕事だと思う)

 

最後に全然関係ない話なんですが、MONSTA Xというグループが収録ビハインド出してるのを知って見たところ、それが良すぎて急にパフォーマンス動画をいろいろ見てるし曲を聴いてます。

youtu.be

もともと好きな収録曲はあったんだけど、パフォーマンスがなにぶん「強」く、これまでのタイトル曲も強めの印象だったからちょっと好みとはズレてるのかな〜と思ってたんですが、この収録風景見たらえっシンプルに歌うま〜、みなさん声結構柔らかいんだ!と気づき、急に曲の聞こえ方が変わるようになった……。サックスとかトランペットとか、楽器の音がいい曲、好き!

今回の活動は、リーダーのショヌさんがお休みなのが残念な点なんだけど、見てみると各ステージ細かい部分の踊り方が結構違ったりして、そういうのが大好きなのでアツい気持ちになりました。「monsta x gambler」で検索して……見比べて……パフォーマーとしてみなさんとてもいいので……。

ショヌさんもいらっしゃるパフォーマンス動画を貼って終わります。2つ目の衣装めっちゃ好きなんだ。

youtu.be

2021年5月

 近くの図書館が最近、旅行ができない中、本で旅行しよう!みたいな感じでいろんな場所をテーマにした特集棚を作っている。先日はフランス特集をしていて、その中にあったエッセイをいくつか借りてみた。

エッセイなら1冊でいいなーと思ってどれかを選ぼうとしたところ、絶妙にどれもコンセプトの違うエッセイで、あるだけ持ってきてしまったのだった。仕事が忙しくなって、結局全ては読めなかったのだけど……。

 

パリの女性にフォーカスしているということで読んでみたけど、ちょっと期待していたものとは違ったかな。あとがきで著者も、こんな風に勝手に他人について書くことはどうなのかという旨の話をしていて、わたしはやっぱそこが引っかかるかなと思った(相手の許可とか確認を経てればいいんじゃないと思うけど) 。自分が他人に許可なく描写されるのが嫌いなので、許可とかどうなのかなーみたいなのはすごく気になってしまう。

 

読みやすくおもしろく、そんなに「学び」「気づき」みたいな感じでもない、なんか落ち着いた雰囲気のエッセイでよかった。

著者がフランスに対して別に憧れを持っていない状態からスタートしていて、「すごい」みたいな目線というよりは、その土地の風土とかも含めていろんなことを考えているからなのかな。テンションが合う。わたしはあんまり食事への興味が強くないんだけど、ここで紹介されてるパンのレシピとかは試してみたいなと思った。

食事1つに個人のエピソードとか思い出がたくさん詰まっているものは、わたしはあんまり読みたいと思わないんだなーとも思った(そういう感覚がわからないからかも)。それよりはその食事そのものについて考えるような、食べた人よりも食事を中心に据えたもののほうが読みやすいな。

 

かか

かか

 

 『推し、燃ゆ』は正直そんなにハマらなかったのだけど、フォローしてる方がこっちを読んで盛り上がっていたので気になっていた作品。かなりよかった!個人的にはこういう土臭さというか、裸足で歩いてるような感じのほうが好き。宇佐見りんさん、またこういう感じの作品も書いてくれたらいいな……。

家庭の中だけで使われる言語表現とか、あるよね〜〜と思った。

i-d.vice.com

この宇佐見りんさんインタビュー、よかった。どっちの作品も「推し」は俳優なんだよね。どちらも同じ推しを持つファンたちとのSNSでの交流が描かれているけど、そこも差があってよかったな。

 

 

 

 読んでいて結構痛いシーンとかもあるんだけど、ここ最近読んだ中で一番ストレートに好きだなと思った作品だった。読めてよかった〜

 

あとは、先月以前に仕事の関係でこの辺も読んでた。(記事は公開までに時間差があるから、そのとき書かなかった)

 

 

 5年ほど前?大学生のときに初めて演芸を観に行ったんだけど、どうせなら楽しめる初回にしたいなと思って、自分が好きそうな人を事前に探してたんですよ。

そのとき、「多分この人がやるものは好きなんじゃないかな?」とブログを読んで思ったのが伯山さん(当時は松之丞さん)で、実際観たら予想してた以上に本っっっ当に面白かったんだよね。(恥ずかしいからリンク貼らないけど、このブログ内に当時の感想とかも残ってたはず)

そこから東京いた時期はちょこちょこ落語や講談観に行くようになったので、自分にとって大きなきっかけの人なんですけど(ここまで前置き)、ご縁があって、伯山さんのインタビューの記事執筆を担当させていただきました。そんなこともあるんだね!

suumo.jp

 

www.ism.life

こちらの彩乃かなみさんインタビューも、執筆を担当させていただいたもの。

文中にも書いているけれども、舞台に立つ仕事は、どうしても他人からのイメージを背負ってしまうことがあるのではないかと感じているので、「自分のための食事」をされているということがすごくいいなーと思った。

ジャンルは違うし、舞台に立つ人もそれぞれまた違うのは大前提として、自分はK-POPアイドルの消費者であるので、いろいろと思うところがあった。

 

ちょっと前からインタビュー記事の執筆(インタビューそのものは別の方がして、書く部分を担当するやり方)も仕事としてやらせてもらっていて、結構おもしろいな〜と思っている。大抵の仕事について、やったらそう思うんだけど。

何かを再構成するというのは、ものすごく慎重にやるべきだと思うし、毎回ほんとに書けるかな〜と緊張するんだけど、いかに発話の意図を変えずに構成するかというのは楽しい挑戦である。

これまで、あんまり人に何かを聞くことを仕事でやりたいと思ったことはなかったが、自分でも聞き手をやれるようになったらいいかもね〜ともちょっと思うようになった。

 

ところで、インタビュー記事って書くにあたってわりと独特な頭の使い方をする、体力が必要な仕事だと感じている。まだあんまり慣れていないというのはあるにしても。

だから、今自分がそういう仕事をできていることに対して、そんなことができるほど元気なんだなあとびっくりする。

で、元気になってくるとやっぱり、今後どういう風に仕事をしていこうかな?どのぐらい収入を得たいかな?とか新たな迷い?悩み?も出てくるので、その辺りを6月はちょっと真面目に考えてみようかなと思っている。これまでは、元気じゃないのでその辺があまり現実的な問題じゃなかったのよ。仮にやろうとしてもできないですからね。

去年分からまともにポートフォリオ的なものも更新できていないので、やらないとね……。どこかに独立したサイトを作るべきかなあ?それこそnotionとかうまいこと使えばそれっぽくもできそうだけど。どこかに場所を借りるのは、いちいち自分でセキュリティとかいろんなことを気にせずすんで楽だけど、場所に何かあったときその影響も受けうるからなあ。いや今思いついたことだったけどnotion使ってページ構成とか考えてみるのはいいかもね。ありかもしれないな。やってみようかな!

 

あとは、仕事したくないときなど、たまにTwitterのスペース機能を使って、ただ見守ってもらっている。この前普通に話したのも楽しかったな。もっと人と話す機会があってもいいのかもね。

2021年3月・4月

3月用に書いていたメモを出す前に4月が終わってしまう…… 

隣人X

隣人X

 

これについては来月書くって前回言ってたけど、出し惜しみしないでその場で書いてほしかった、もう忘れた……ツイート探すぐらいしかできない……

そう、なんか相互に傷つけあって、どこかでダサいことをしてなんとかなってるんですよねーと言うといい話というかまあそうかー感あるけど、ほんとに「相互に」なのか?というのを思ったんだと思います。強いほうから弱いほうへ、弱いほうからさらに弱いほうへ。

装丁がパーン!としていると図書館の新着図書で目に入りやすい。

 ファーストラヴがよかったので読んだけど、これ前に読んだことあったな……。島本理生さんは家族内の女性の関係(母娘とか姉妹とか)にわりとフォーカスした作品が多いのかな?と思った。 その上で家族でない女性と女性の関係がカギになるのかなーなど。もうちょっと他の作品も読んでみてよいかも。

乳と卵

乳と卵

 

 

 2019年に出たのはこれ↓(未読)

夏物語 (文春e-book)

夏物語 (文春e-book)

 

 ケンカのシーンがよかったのでもうちょっと読んでみたいかなと思った。

 

3月のこともう覚えてないよ!googleカレンダーに残してるのは仕事の予定ぐらいだから、それぐらいしか言えることがない……。

取材される側を経験したり、初めて著名人取材の原稿を書いたりした。とてもいい経験だったと思う!3末ぐらいから忙しくなってきたので、図書館にはほぼ返しに行っただけかも。

4月も引き続きインタビュー系の原稿があったり、いろいろ考える系の仕事があったりして、わりと忙しかった。インタビュー記事書くのは面白いんだけど、気合いと時間が必要なので、本数多くなくても多めに時間をとる必要があり、「忙しい」状態になりやすい。

収入増やしたかったらそのあたりのバランスって考えなきゃだよな〜というのは思うけど、環境に甘えられるうちは甘えて、いろいろ試してみるのがいいかなと思ってる。最初時間かかっても要領つかんだらかかる時間減ったりもするしね(その分エネルギーはむしろ使うことになるのが難しいところだけど)。

以前インタビューの編集してたときに年間契約したWorkFlowyが活躍している。考える作業したくないときでも、文字起こしをそれ使って並べ替えるとかならできるし、あとで使えるし。買ってみてよかったツール。似たものでDynalistというのがあるのを今知った。(知人が使っているのを見てWorkFlowyにしたから、比較したことなかった)

4月は好きなアイドル(NU'EST)の1年ぶりのカムバもあって、全然まだ忙しい時期だったので、あ〜去年みたいに調整すればよかった!とも思ったけど、意外とコンテンツを追えている。ということは、去年よりいろんな体力が増えているんだろうなという気がする。

あとは、いわゆる推しにあたる人のソロトレカが初めて引けて、え〜嬉し〜と思ってたらヨントンまで当たってしまって、自分で申し込んだのにどうしよ……ええ……となっていてウケる。

こういう種のイベントについて自分がどう考えるかというのは、実際マジでやってみないとわからないこともあると感じている(アイドルを真剣に観る・応援したいと思うという行為もそうだった)ので、その点についても楽しみだし、せっかくの機会をちゃんと活用したいなと思う。とりあえず、その日まで体調崩しませんように……。

youtu.be

2021年2月

(読んだ本のメモにはネタバレもあります)

 

ある男

ある男

 

マチネみたいな恋愛ものかと思ったらだいぶ社会問題の要素も入っていて意外だった、帯はミステリーっぽさ推しだったので。ここ数年の小説を読むと、さらっと移民に関する話題が入っていることが増えているような気がする。

 

 

ちょうど読んでた日に東北のほうを中心に大きい地震があった。そして関東大震災のときの朝鮮人差別デマでふざける「ジョーク」ツイートが複数なされ、そのツイートが報告されてアカウント凍結されたりもしたらしい。

ツイートした人は「いつもの内輪のジョーク」というつもりなんだろうけど、受け手からしたら意図とか関係ない。というのを、まさにそれに関する内容があるものを読んだ後だったからこそ余計に感じた。

その後、通報する前にこれはよくないよと指摘してやりとりによってやめさせるべきではというツイートも見かけたりして、それはそれで一理あるとも思った(そう言う人は実際に指摘するのかな?とも思うけど)。アカウントがなくなってもその人は存在するし、話してわけがわかるならわかったほうがいい。

でももう言うのもうんざりするんだよな、とも思う。差別に対する考え方が違う他人と、Twitterできちんとやりとりできるとは思えない人も結構多いのでは、とタイムラインを見ていて思う。

最近、わたしはこう思ったというツイートに対して、は?と思うようなリプライをされたんだけど、その人のホームを見たら特定のキーワードで調べて、手当たり次第に(見えるが、おそらく人を選んで)反論でもない反論というか、ふっかけるようなことをしているんだろうな。と感じるツイートばかりをしていて、ちゃんと話す気なんてないんじゃん。そこに割く労力今はないわ。と思った。

 

 

kindleが安くなっていたので、これを機に読んだ。生湯葉シホさんの阿佐ヶ谷姉妹インタビューを読んでから、すごく阿佐ヶ谷姉妹のことが気になるようになったのだ……。最近はヒルナンデスでもご活躍されていてすごい。見ていて楽しい

www.e-aidem.com

読んでみたらかなり面白く、前々からエリコさんとミホさんだったらエリコさんのほうが自分と近い気がするな、と思っていたのがそう間違いでもなさそうだとわかったりして、なんか、なんだろう……まさに今こういうのが読みたかったんですー!と思った(あんまり元気のないときだった)。気軽に読めるし面白いしいい話もあるし、かなりおすすめ。エッセイ好きな人にすすめやすい、すごく好きな本だった。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

  • 作者:大前粟生
  • 発売日: 2020/03/11
  • メディア: 単行本
 

 ずっと気になってて、先に読んだ友人が、もし読んでたら感想話したいと言ってくれていたので読んだ。こんな風に近さを感じるキャラクターが出ている小説を読んだのは初めてで、すっっっっっごい疲れた……。

なんか、おもしろいと言い表すのも違ってて、自分が1人で嫌なこと考えてるときと似た気持ちに主人公がなってるので、他人事みたいに感想を言いづらい。体験して、疲れた。みたいな感じ。最初文体が慣れなかったけど、読んでるうちに大丈夫になった。店頭でぱらぱらーっと見るとかだったら離脱してた可能性はある……。

これが(ごく一部なのかもしれないけど)話題になるほどには読まれてるのかーと思うと不思議だった。この登場人物みたいにぐるぐる考えてる人は、あんまりその中身を全部書いたりしないので、いるかいないかわからない。自分は結構そういうところがあるけど、それはほぼ日記にだけ書いているので、作品として出たときに、こういう「感じ」がわかる人がそれなりの数いるのか。という不思議さがあった。

 あと、舞台が京都に住んでる人と交際してたときの移動範囲と遠からずだったのもあって妙なリアルさがあって、読んでてやりづらかった。自分は5年住んだ東京より合計1ヶ月強ぐらいしかいなかった京都に生活を感じてたんだなという新たな発見があった。おそらく他人と暮らすことを生活だと思ってるんだと思う。

読む前はなぜか東京の話だと思っていたので、舞台が京都であるとわかってめちゃくちゃびっくりしたし、いやでも「っぽい」な!とも思った。イメージとして、余地があるというか。

ファーストラヴ (文春文庫)

ファーストラヴ (文春文庫)

  

 映画化したって話よく見かけるな〜と思って読んでみたが、これヤマシタトモコひばりの朝』じゃん!!!と思った。全然そのまんまではないのだけど、父からの性的虐待(とまではいかない、という判断になるのかな……?)の話とか周囲の欲望の視線とか。ミステリ系かと思っていたら、かなりしっかり「女性」の話で、びっくりした……し、そうならそうと書いといてよ!(そっちのが読みたいよ!)と思った。まあネタバレ……というか物語の核心部分だから伏せているんだろうけど……あとミステリ推しのほうが幅広い層に読まれるだろうというのはあるよね。

しかし、作品を読む中で、性暴力というのはかなり身近にあるんだな〜というのを思うようになりつつある。例えば性的同意なんかは、交際している相手であっても(だからこそ?)断りにくいという話をわりと聞くし、そういうこともあるのかも、と思う。あとNo means Noが機能していないとかね……。

ツイートもしたけど、「本当にすすんで同意したのか?」というところを考えなければいけないシーンもあるよな。ファーストラヴで、父を殺したとして捕まった大学生・環菜は、「あなたのせい」と言われたり「君が○○したから」みたいに言われることで、そうなのだと思い込んでいた。そういうこと、あるよな〜と思う。

 

 で、その辺の性的同意の話とかをしっかりめに書いていたのがこの漫画で、とても面白かった。性的同意もだけど、挿入しなければセックスじゃないのか?挿入できないのは「かわいそう」なのか?ということも書いていて、「本番」という表現にまつわる問題だ……となった。

 

隣人X

隣人X

 

もう1個読みかけた「隣人X」という本にも男性に脅かされる女性が出てきていて、ファーストラヴ同様、全然そういうのが描かれてるものを読むぞ!と思ってなかったのでびっくりした。これのことはまた来月分に。

 

 これは1月にhontoの電子書籍で。以前ネカフェで仕事する合間に読んで面白かったので、ちょっと安くなってたのをまとめ買いした。好きなタイプの完結の仕方だった……。主人公たちがたしかに仲良くはなるけど別に全部ぴったりって感じじゃないところもいい。

 

電子書籍kindleとhontoを主に使っているんだけど、hontoは常に何らかの電子書籍クーポンが発行されているので、お得に買えるなあというときに使う。使い勝手はkindleのが好き。hontoで紙の本を買うと、同じものの電子書籍が一定期間安く買える仕組みもある(今のとこ使ったことないけど)。

 

・今月もわりと図書館に行けたのでよかった。やっぱり借りると期限があるので優先順位が上がり、読む。土日とか平日の夜に結構読んだ。

・あんまりお金に余裕があるわけではないので、購入するのはつい厳選してしまいがち&書店とかで中見て好みなら買おう〜と後回しにしがちなんだけど、図書館は中見られるし、ばーっと見てて気になったのをというやり方もできるし、ちょっと気になるなぐらいでも手を出しやすいのがいい。今回読んで、島本理生作品もうちょっと読んでみたくなったから次に行ったときに借りた(それは3月に書く)。

・メルカリやらお店やらで久しぶりに化粧品を買った。インスタとYouTubeスウォッチやメイク画像をめちゃくちゃ見た結果、リップについては試さなくてもだいぶ合う色が当てられるようになってきた。人食ったみたいになるって書かれてたラデュレのリップ(人食ったみたいにならなかった、よかった)と3CEのマットリップ、あとレブロンの青ラメ入ってるブラウン系。古いリップを捨てたくて、代わりになるようなのと、新しくこういう色を使ってみたいというのを買った。リップもっと小さくていいのにな。

・アイシャドウは試しにつけてみてもまだ合うものがわからない。お店の照明で結構変わるし、ベースメイクどれぐらい頑張ってるかにもよる。多分マットはあんまり。パールも細かすぎるとあんまり。むしろちょっとでかいラメとかのが遊びっぽくて好き。

吉田朱里さんの出してるアイシャドウ買ったら、上2色があんまり合わず、手放そうかなとも思ったんだけど、下の涙袋とかに使いやすいキラキララメ入りのところと、ハイライトに使えるところがめちゃくちゃよくて、ここ2色だけでも使いたいと思ってそのままにした。上2色は大きめラメのとかと重ねたらわりといけるのがわかった。ネイルポリッシュも、いまいちだなーと思っても重ねたらいけるというのが何度かあったけど、色や質感があるものはおそらく大体そういう仕組みなんですね?すごいな。

・仕事は、すでに関係のあった人と初めてする種類の仕事をしたりということがいくつかあった。自分から営業の働きかけをほぼしてない(というか、去年やったことすらまだまとめられてない)のにもかかわらずそういうことがあるのは、ありがたいことだなあ……と思う。全く知らない人と新しく仕事を一緒にするのとはまた違う緊張感がある。そういうのは適度にあったほうがいい気がするので、よかったなーという感じ。

・確定申告の準備をしていて、前年度よりは利益が少し減っているとわかったけど、それは新型コロナとはあんまり関係ない。そもそも、今年度は担当する仕事が結構変わって、責任も減ったので、もっと減ってもおかしくないぐらいのつもりで年度始まりはいたはず。こういうのは正直、運がよかったなあと思うばかりなんだけど、それ相応の仕事もこれまでできてるんだろうなとも一応思うようにしている。

・別に自分を評価していないわけではなくて、わりとしっかり仕事をやろうとするほうだなとは思っている。ただ、他の人がどのぐらいどう頑張ってどんなことができるのかとか、それがその人にとってどうであるのかとかはわからないので、あんまり比較のしようがない(費やした時間とか、計測しやすいものもあるけど、そもそも揃えられない条件がいっぱいある)し、仕事ができないわけではないということ自体も、自分が選択できない領域で運が良かった点がたくさんあると思う。また、知人はだいたいよくやっているので、そこから誰が仕事を得られるかみたいなのは、やっぱ運要素強いよな、と感じる。できる工夫もいろいろあるのはあるだろうけど、でも運要素は大きい。と思う。そういう話は一昨年末にもした。

note.com

・運がいいわ〜、声かけてくれる人ありがとう〜って思って、そのきっかけになることがあったらそのきっかけをサポートしてくれた人にありがとう〜って報告して、そんで何かあれば人にきっかけをパスしたいし、自分のできない範囲については福祉が充実するように、できることをしたりしたいよね……と思った。

・真面目な話になってしまった……あと性格がよさそうなことを言っている……。悪い話をインターネットでしないようにしているのでめちゃいい人みたいになってしまうな。悪いことも思います。

2021年1月

去年は5月ぐらいで1回疲れてしまって、そこで止まってから日記を残していけなかった。なんか区切りもいいし、また毎月なんらか記録を残すのを続けられたらな……と思う。 

きらめく拍手の音 手で話す人々とともに生きる

きらめく拍手の音 手で話す人々とともに生きる

 

 久しぶりに立ち寄った図書館の新着書籍の棚にあって、おおー、韓国の人の書いた本が。と思って読んだ。

音が聞こえないろう者のもとに生まれた聴者(きこえる人)は、「コーダ(CODA:Children Of Deaf Adults)」と呼ばれるらしい。この本には、コーダという属性を持つ著者の、これまでの話が書かれている。

文章の中には、家族や親を大切にすることが当然になっているから余計に生まれるだろう葛藤や、女性より男性が重んじられているのだろうと思われる様子、障害者差別などがごく普通に書かれている。

SNSなどで、英語圏の人が書いたと思われるK-POP文化評を見ていると、その文化に見られる解放的・先進的な面に注目している印象があるのだけど、実際にその社会で暮らしている人のリアルはまた違うよなあとあらためて思う。社会的な視線が気になって書くのが難しい部分もあったのではないかなあ、これを書いたのはすごいことだなあと思った。

他方で、例えばろう者へのサポートの不足を著者が学校に訴え改善を要求し、それが翌年には一部であっても実践されている様子などを見ると、不満を持つ→抗議したり改善提案をしたりする→検討・実践されるというサイクルが実行され、また実行されると期待できる社会(というと大きいかもしれない……この学校の話は一例に過ぎないので)でもあるんだなあと思った。

そもそもコーダという言葉も初めて知ったので、その1人の文章としても興味深かったが、著者がこれまでに考え、経験してきたことについての話は、なんだかずいぶん身に覚えのある話だった。具体的には、親が周りと違うことに気づいたり、それによって特別扱いをされたり、説明を求められたり、自分と同じ人たちに会ってこれまでのことを共有できる幸せを感じたり、一方で全然違うと思ったりすることなど。(わたしは所属としては新宗教の3世であり、自身は信仰をもっていないつもりだ。)

その属性が結婚においても引っかかる部分にな(りう)るところなども含め類似しているので、読み進めるほどに久しぶりに思い出す苦しさもあったが、同時に「自分(と同じ属性の人)だけが持つ苦しみだと思ってしまうものが、実際はそんなに特別なことではない」ということがなんだかおかしくもあった。*1

そのような類似性を感じたのは、制作した同タイトルの映画を見た人とのやりとりから著者も思ったように、「これは障害者の話ではなく、まさに文化と文化の間で起こること(p.273)」だからなんだと思う。実際、上で羅列した「身に覚えのあること」は、そのコミュニティで多数派でない要素を持つさまざまな人が経験しうることだと感じるし。

似ている部分が多いとはいえ、手語をまず覚え、両親(とそのろう文化)をより素晴らしいものと思いつつも、翻訳者の役割に負担を感じていた著者と、親の持つ文化が馴染まなかったわたしはまた違う。が、だからこそ、あらためてやはり自分の経験は経験で、どこかに残しておくとよいものなんだろうなーと思った。どんどん忘れてしまうし。

映画制作時の撮り方の工夫について書かれている部分も面白かった。

 

 prime readingで読んだ。

経済(というか社会全般)のことを考えるのが苦手なので、ピクサーが成功するまでのドキュメンタリーの中でIPO(株式公開)の仕組みなども知ることができてよかった。まあ成功したからこんな本も書けるわけだけど、そのプロセスはずっと胃が痛い感じで、よくこんなん乗り切ったな……と思う。読むとちょっと仕事が楽しくなりそうな気もする。頭使う仕事、キツいけど楽しいよね……。

著者とジョブズが立場を交換しつつ議論したりしてて、この人たちまあ必要に迫られてやってるのはあるにしても、考えるの楽しい人たちなんだろうな、ゲーム的にやってるんだろうなと思ったら、著者が最後のほうで「私は、ビジネスや財務の世界を一種のゲームだと思っている(kindle no.3961)」って言ってたのでウケた。

 最後著者個人の話で急に東洋思想とかの話になるのも面白かった。

 

たてがみを捨てたライオンたち (集英社文庫)

たてがみを捨てたライオンたち (集英社文庫)

 

2週間に1度ぐらい図書館に通えたら本を読む習慣がつくのでは?と思い、遠くて充実している大きい図書館に行くのは一旦諦め、なにかのついでに寄りやすい近くの図書館をしばらく利用しようと考えている。で、棚の周りをうろうろしているうちに見つけたので、借りた。

3人の男性の視点から進む話は、最初は淡々としていてまあそれはそれで読みやすかったけど、中盤からぐっと面白くなった。中盤というのは、彼らが自分と向き合ったり、今まで見なかったことに目を向けたりして、これまでやらなかったことをし始めたあたりだと思う。自分が面白いと思うのはやっぱり人の感情の動きなんだな。

3人が最初どんな人かまとめてみると、「男性の機能である働いて成果を出すこと」があまりうまくいっていなくて自信のない人、「男性の機能である働いて成果を出すことや女性からのモテ」は得ているけど満たされていない人、「男性の機能である子作り」だけを求められ、それ以外の自分を否定されたと感じる経験がある、「男性の機能である女性からのモテ」を得られていない人……なのかな。(※「男性の機能である〜」という言い方は今なんとなく考えたもの)

作品中で「男らしさ」という単語はほとんど出てこない(紙のため検索できないから不確かだけど)。代わりに「男としての面目」とか男としての自信、みたいな表現があったり、「男性的な生きづらさ」という言葉が出てきたりする。

それはこの本が2017年に連載開始した作品だということが関係しているかもしれない。完全に自分の印象の話だけど、「男らしさ」という言葉よりも「生きづらさ」という言葉のほうが、先にいろんな人が使う言葉になっていった気がするので、当時の一般的に使われやすい、ジェンダーフェミニズムなどについてとくに勉強しているわけではない人にも伝わりやすいような言葉に合わせたんじゃないか。

……と思っていたらやっぱりその言葉を知っている上で表現を変えたのかなと思うようなインタビューがあった。

www.webdoku.jp

一般的には「男らしさ」という表現をするけど、それがないことをものすごく恐れているように見えるから、彼らにとってそれは要素っぽく聞こえる「男らしさ」どころではなく「男なら当然デフォルトで備わっているはずの機能」ぐらいに感じられているのではないかなと思って上のような表現をしてみた。それなら、たくましくなかったり仕事ができなかったり女性にモテなかったりするのが、自分の欠落を意味しているようで彼らにとって重大だ、という感じを少し理解できそうな気もする。そもそも彼らにとっては「男らしさ」っていうのは要素っぽくない言葉なのかもしれない……。この辺はズレがあるだろうなと思う。

このあたりの大変さは正直自分にはわからない。「男らしい」男性ばかりでないことはとっくに知っているし、自分は家事が好きでないが、それを「女性らしくない」からという理由で悩むこともない。高校生ぐらいまでは悩んだ気がするけど……。(いやでも、男性だったら今のすぐ調子が悪くなってしまう体との付き合い方にもっと悩んだ可能性はあるのかも。今の自分でも数年悩んだし今もこの先どうなるかなと思うことはあるんだけど)

登場人物が妙に淡々としている序盤、変化していく中盤〜ラストを見ていると、その序盤っぽい感じの人を見かけることは少なくないだけに、すごくリアルなのかなと思ったりもした。わたしには共感できないだけで、そういう苦しさが存在しないとはまったく思っていない。この辺は男性として生活している人に感想を聞いてみたいところ。

「流産」という言葉の使い方などにもキャラクターごとの考え方の違いが出ていたりして、最初はえっ……と思ったところも後からわざとだろうなと判断できて助かった。

3人が変わるきっかけになる大きな要因はどれも男性(同僚と取材相手の専業主夫、妹の夫と自分の父、取材をしてきたライター)というところもなんかそれっぽいなと思ったりした。そこにそれぞれ女性キャラクターも関与するんだけど、一番最初の打撃になったのは男性の発言だったと思う。

著者の白岩さんは今下記のような連載もしているので、それも読んでみたい。

www.asahi.com

この白岩さんの連載は、初回を読むにまさにこの作品で主人公の1人がやろうとしていたことに近くて、そういう作品と著者との接続がおもしろかった。

 

……なんかまとまりがなくてもいいから思ったことをちゃんとメモしていこうと思ったら、すごく長くなってしまった!

以下普通の日記。

・年始に祖父が亡くなって、近い親族が亡くなるのは20年ぶりぐらいだったのでいろいろと緊張した。寒いのとそういうのとで今月はあまり元気がなかったが、仕事先の人が気遣ってくれてありがたかった。自分は少し落ち着いたものの、この後親がガクッと来るのではないかと心配。しかしいろいろ関連の用事があって家まで戻れない間などに本が読めたのはよかったかもしれない。直前に買った喪服と斎場での振る舞いが似合っていたのか、葬儀会社側の人だとわりと思われていたのが面白かった。自分としても、斎場は静かだし結構好きだった。

・ぼんやりしてたこともあって、書き仕事より文字起こしなど作業系の仕事が多かったのが助かった。自分としては、文字起こしは人と関わらずに人がいる気配を感じられて、内容も勉強になるし、聞こえた音を指で出力するのはあまり意識がなくてもできるから好き。それでお金がもらえるなんて……。身体的にはきちんと疲れるけど。だるいときほど道具がよいと楽なので、キーボード新調しといてよかった。

・去年の途中から仕事まとめてないのでまとめたい……

・そういえば、以前から気になっていたので低用量ピルをついに試してみていたのだけど、副作用が結構出てしまって服用をストップした。想定内だったが、まあ残念ではあった。1種類しか試していないので、今後はまた検討するけど、やっぱり一時的なものかもしれなくても調子悪くなるとすすんで服用したいとは思わなくなるな(PMSや生理による不調がものすごくひどいわけではないというのもある)。

これはまた何かにまとめられたらと思うけど、たとえ低用量ピルの服用という月経まわりを楽にする方法があったとしても、続けるためには経済的余裕が必要だし(効果のためには継続必須)、ピルの知識があって処方に後ろ向きでない医師を見つける必要もある。もちろん身体に合う合わないもあるし。わたしは薬の効果が強く出たり副作用が出たりしがちなので、オンライン診療が一般的になったとしても、何かあったときにすぐに行けるところにかかりつけがほしい。最近お金がなければフェムテックの恩恵にもあずかれないという話題を見かけたけど、やっぱりまだまだいろんな格差ってあるよな〜〜〜〜〜。

・誕生日があったので好きなケーキ屋さんのケーキを食べられて嬉しかった。ずーっと続いてほしい。

*1:これをどう表現したら伝わるのかは、ちょっと難しい。

誰にでもある悩みで悩んでいたのがバカらしいなと思ったということではなく、自分だけが苦しいと思ってその特別さに酔っていた部分もあるのではないか、でも小さな世界でそのときは必死だったよな、という昔の自分への頑張ってたねえみたいな感覚というか。

「みんな悩んでる」「誰でもなんらか苦しみがある」みたいに一般化するのは、なにか困難な状態にある人の話を全然聞けていないし違うなあと思うので、あまり使いたくない表現だ。

この後の部分で著者は文化と文化の間で起こる話だと考えているけれど、その文化がその社会でどのように考えられているかによって、苦しさが変わってくる部分があると個人的には思う。これはマイノリティの中にもさらにマイノリティがいるという話なのかもしれない。著者はそこまで込みで言っていると考えることもできるかもしれないし、著者がその部分に気づいていないとは思わない。単にさらに1歩引いた目線で言っているのかも。もう本返しちゃったので、また読み返したい

2020年5月

5月あんまり本読んだ記憶がないな。好きなK-POPアイドルグループのカムバ活動期間(アルバム発売に伴うメディア露出などの活動期間)が2週間あり、前週はそこで仕事がストップしてもいいように巻きで仕事してて、次の週は溜めた仕事の巻き返しで忙しかったからですね……。 

 

気になっていた作品の電子書籍がセールになっていたので買った。醜悪さをきっちり描いていてものすごかった。

 このような特定の属性を名指しする行為はどうかなと逡巡したのだけれど(同じ属性を持つ人たちが一律の考えを持っているというわけではないので)、でもやっぱり シスヘテロの男性グループ……というか、ホモソーシャルにおいて起きやすい言動の問題点がすごくはっきり描かれていたので、読んでほしいな〜と思ってそう書いた。(それ以外にもいろんな問題がしっかり描かれている作品だ)

あまりこういうふうに思いたくはないけれど、その性別でないと実感をもって体験できない物事は今のところあると思っていて、でもこの作品を通じて実感に近いものを得ることは可能そうだと思ったのだった。

ただ、今思えば、そういう層に見てほしかったら「シスヘテロ」という単語選びは効果的でなかったな。マジョリティはわざわざあらためて言葉で属性の区別をする必要がない場合が多々あるので、シスヘテロの人がシスヘテロという言葉に触れる機会は、ジェンダー関連に興味がなければ少ない(つまり、自分のことだと思ってもらえない)可能性が高かった。とちょっと反省しました。

この記事がホモソーシャルについてはわかりやすそう。

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4月末に、上記のようなツイートをしたところ、いろんな方がおすすめを教えてくださった。ので、noteにまとめた。

そもそもはパフォーマンスが素敵だなと思ってアイドルに興味を持ったのだけれど、自分自身だんだんと彼らのステージ外での振る舞いにも強く惹かれるようになってきていて、それは危うさもある……というか、自分がよしとしてきたものとは少し違うよな……と感じてのツイートだった。ただ、今思えばこれまで自分はアイドルという存在について考えたことがなかったので、これまでもってきた枠組みでは消化できない存在だったなとも思う。

頻繁に更新される、ステージ外のコンテンツまで含めて「仕事」だよなあとは思うんだけど、その上でどこまでどうすることを自分に許容するのか?というのは考えたいことだと思っている。

 しかし、自らがハマったことによって、これまで知らなかったことや理解できなかったことが、かなり理解できるようになったのはすごくよかった(共感するしないはまた別として)。K-POPにおける音楽チャートの機能や音楽番組での順位発表、アイドルとファンの関係などは、ほんとに今まで考えもしなかったようなものばかりで、それを体感したことにとても興奮した。このあたりについては、順応しきる前にどこかでメモしておきたい。

関連してこのあたりをひとまず買った。

 

 仕事では、久しぶりに長めの文の編集仕事をしたりして緊張した。めちゃくちゃ集中力を使うが、材料を並べてじっくり考えて、パッと道筋が見えるときはとても楽しい。

大学でレポートの構成を考える時も似たような感覚になっていた気がするけど、それと違うのは人の文章を触っていること。ものすごく責任を感じるし、自分のものにしてしまわないようにとても気を遣う。

どちらも経験したからかもしれないが、編集がライターより上だと思ったことは一度もないし、どちらかというと権限が強いと思われがちな編集の立場になるときは、できる限りわたしとあなたは対等な関係ですという話をするようにしてきた。そもそも編集は書いてくれる人がいて成り立つものだと思うし……。その上で、リードするところはしなきゃいけないという両立が難しい点はあると思う。そこは、とにかくよく話し、仕事における役割分担を伝えて同じ認識を持つのが大事なのかなと思っている。

この前東京に行ったのは1月だから、もう4ヶ月が経つ。いつもは2ヶ月に1回行って、一緒に仕事をする人に会いつつ友人に会ったりふらふら出かけたりしていたから、そういうタイミングを作れていないことによるネガティブな感じが月に1回ぐらい来る。でもそれにも慣れてきた感じがあるな。

それでも、気兼ねなく人を誘ったりしたいなとは思う。気兼ねなく、という日はもう当分来ないのだろうか?そう思うとすごく嫌だな。

2020年3月-4月

完全に習慣からこれを書くことが消えてしまった、まあ別に書かなくてもいいのだけど…… 

ふれる社会学

ふれる社会学

 

 

 

 まだ読みかけだけど、一人めちゃくちゃ読みやすい構成の書き方をしている方がいて、ガイドのようなものを書くときには真似したいと思った。お手本のような書き方、ほんとに。

エトセトラ VOL.2

エトセトラ VOL.2

 

 

 

さくっと読めてよかった、ここ数年で「メディアの取り上げ方」みたいなところに興味を持てるようになったのはかなりよいことだと思う。「編集」に意識が向き、意図を考えようとすることができやすくなるので。 

私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

 

 ちょこちょこ読んでる、昨夏読もうとしたときはなんか文章の圧が強く感じてうまく読めなかったのだが、韓国語コンテンツをめちゃ見聞きしてそのトーンに慣れたからか、ずいぶん読みやすくなった。

まだ途中だけどp.80あたりの「優しくすることを本当に選べているのか? 選べていると思っているが、実際は優しくしない選択肢がないのではないか?」と書かれているところでそうじゃん!!!とかなり思った。特に女性は夜道を避けようみたいなのもそうだよね、身体的弱さゆえに、危険を避けようとするならば選択できないことというのはある。

 

 出身校の授業がすべてオンラインになったのに伴い、離れた地域に住んでいてもゼミに参加させてもらえるようになった。幸運にもわたしは働くタイミングを自分でコントロールしやすいので、都合のよいときに参加させてもらっている。ちゃんと読んで参加するゼミはほんとに楽しい、久しぶりにそういう楽しさを味わった。あと好きな先生ファシリテーションうますぎる、かっこいい、ああなりたい……。学生のときよりはいくらか上手くなっていると思う。

その場にない意見だから出しとくか、みたいな感じで、自分は全然支持していない考えについても話にあげられるところが結構好き。話を出してる→支持してると解釈され、最悪思想の人間だと思われている可能性もありますが、まあよい。

夜と霧 新版

夜と霧 新版

 

 

 以前友人に贈ってもらったものをやっと読めた。フランクルが生きる意味の話をしていて、その捉え方を上記のような感じに捉えた。めちゃくちゃ壮絶な話のはずなのに、あんまり重くなく読めるのが不思議。主観をちょっと離れたところから書くとそうなるのはわかりうる、あと今そうであるかは別として、1回達観したことがある(そのようなカウントはなさそうだが……)というか、何かを一度超えたことのある人の感じかなあと今思った。

 

 

生のみ生のままで 上

生のみ生のままで 上

  • 作者:綿矢 りさ
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: 単行本
 

 

生のみ生のままで 下

生のみ生のままで 下

  • 作者:綿矢 りさ
  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: 単行本
 

 期間限定でKindle無料になっていたので読んだ、芸能人の精神的不調の描写に好きなアイドルのことを思ってウウとなったりした。女性の強い感情が多分自分は苦手だな……とわかったけど、慣れてないだけかもしれない。

 

わざわざ書かなくてもってぐらい、3月4月は新型コロナウイルス関連の話題で持ちきりで、5月1日の今はなんだかそのことにも慣れてきてしまった気がする。わたしは東京で行われる取材のセッティングを静岡からすることもあるので、最初のどうなるかわからない(というか、日に日に不穏になっていく)頃は、両地域のニュースを見ていてかなりしんどい気持ちだった。とくに首相会見は見ると調子が悪くなるのでもう見ていない(あとから文章で読んではいる)。

家にいることはまったく苦でないが、一人でいることは苦手なので、今東京に一人だったらさぞかし心細かっただろうと思う。

まだ露骨に仕事が減ったりはしていないが、業務内容的に時間差で収入が減ることはあるだろうなと思っている。

たくさん無料公開されているコンテンツも、最初のほうはまったく目を通せなかった。最近やっとちょっと読めるようになってきたかな。心身ともにガッと下がることはほぼなくなったけど、当初は久しぶりに服薬すべきかもという感じのところまで下がっていた。まだ仕事の能率はまあまあ落ちているけど、ものすごい支障はない程度。

最近、好きなアイドルグループ(の運営)が明らかにマーケ戦略を変えてきている感じがしておもしろい(新規視聴者の獲得に振ってる感じがする)。カムバック(新曲リリース)が近くなると毎回そうなのか? そこは確認できていないけど、動画コンテンツの雰囲気もずいぶん違うものが出たりしてるから、やっぱ戦略が変わったんじゃないかなと思っている。

韓国語がわからなくて、その表現だけに浸ることが難しいからか、やたらと仕組みの部分に目がいくのが興味深い(普段は浸りがちなので)。それか、仕組み部分を見なければならないと思っているのかもしれないね。

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こんなのも書いたりした。なにかひとつに興味を持てると、そこから数珠つなぎに興味の対象が増えて嬉しい。

ゼミ参加しててあらためて思ったが、なにかがわかり・それが他のものとつながるときに、すごく気分が高揚する。ちょっと調子に乗ったことをいうと、こんなにちゃんと文章が「読める」のに研究などをしないのはやっぱもったいないなと自分に対して思った。読む能力って別に他にもいくらでも使いどころがあるし、実際仕事でもかなり活用していると思うけど、大学院とか行かせてあげたいな〜。