とっちら

好きなことを取っ散らかします。

2018年10月

今月もあっという間でした。 世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫) 作者: 穂村弘 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2009/10/06 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 66回 この商品を含むブログ (48件) を見る 推しが好きと言っていたので読んだ、『もしもし(略)…

東京駅の夢

ああ、またこの夢か。手のひらににじむ汗をごまかすようにぎゅっと拳をにぎる。 誰かとの別れが近づいてくると、きまって東京駅の夢を見る。たいした思い入れもない東京駅で、中央線が来るのを待っている。少し離れたところには、これから別れる相手が立って…

2018年9月

いつも通り下書きから今月分のものを引っ張り出して更新しようとして驚いた、下書きがなかった……。 それはつまり本を読んでいなかったということでもあります。今月はなんか……ドタバタしていたわね……。 もしもし、運命の人ですか。 (角川文庫) 作者: 穂村弘 …

2018年8月

エイズとの闘い 世界を変えた人々の声 (岩波ブックレット (No.654)) 作者: 林達雄 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2005/06/03 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回 この商品を含むブログ (3件) を見る 先月の続き。社会運動ってこういうふう…

信じられない、わからない

「やっぱり変だと思うんだよね、血のつながった大人が4人も家にいるなんてさ。ごちそうさま」 険のある声でそう言って、娘が食卓を離れた。めまいがした。わたしは育て方を間違えたのだろうか。 娘に異変が現れたのは、彼女が東京の大学に入って2年が過ぎた…

山崎ナオコーラ『ネンレイズム/開かれた食器棚』

ネンレイズム/開かれた食器棚 作者: 山崎ナオコーラ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/10/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 読んだ。二作品とも、一種のあっけなさというか、淡々としている感じというか……があって、山崎ナ…

2018年7月

哲学の謎 (講談社現代新書) 作者: 野矢茂樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1996/01/19 メディア: 新書 購入: 21人 クリック: 195回 この商品を含むブログ (111件) を見る わかった部分が多分2割ぐらいしかない気がする。 断片的なものの社会学 作者: 岸政…

2018年6月

とりあえずウミガメのスープを仕込もう。 作者: 宮下奈都 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2018/05/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 図書館で借りた。短くてちょこっと読むのいい。宮下奈都さんの本は読み続けるぞーという…

2018年5月

今月は、新しく読み始めたものは特になかった。 ・5月の頭に帰省した。そのときに持ってきた本は『暇と退屈の倫理学』『生きがいについて』。 ・車の免許を取りに行くことにした。平日はほぼ毎日教習所で車を運転したり、学科の勉強をしたりしている。わたし…

2018年4月

私をくいとめて 作者: 綿矢りさ 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2017/01/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 再読。このべたつかない感じが好きでちょこちょこ再読している。 ふたつのしるし (幻冬舎文庫) 作者: 宮下奈都 出版…

目が覚めると早朝だった。わたしは真っ白くてふかふかなベッドで眠っていたらしい。知らない部屋。壁も白くて清潔だが、病院みたいな無愛想さはひとつも感じられない。常に誰かが生活している、きちんと呼吸をしている部屋だと思った。 久しぶりにこんなふう…

我々はどこまで考えればよいのか──滝川裕英編『問いかける法哲学』

最近、なにかを読んで考える、みたいなことが著しく少なくなっていて、考え方を忘れてしまったのでは……と思い、この本を引っ張り出してきて読んだ。 問いかける法哲学 作者: 瀧川裕英 出版社/メーカー: 法律文化社 発売日: 2016/09/20 メディア: 単行本 この…

2018年3月

3月のまとめです。 ひとり空間の都市論 (ちくま新書) 作者: 南後由和 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2018/01/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る 飛ばし読みした。わたしが興味あるのって都市じゃなくて都市に興味がある人だなと気づ…

記憶の濃度

記憶の濃度の話をしたい。 ひどく調子の悪かったとき、わたしは文房具の陳列棚の前で立ち尽くしたことがある。何を買うかもあらかた決まっていたのに、そしてそのペンが並んでいる棚の前に立ったのに、「たくさん並んでいるものの中から特定のペンを選ぶ」と…

質問

こんな質問をするのは、きっと応えてくれると思える人にだけなんだけど。あなたはどんな時間が好きですか。 わたしが一番好きな時間はですね、たぶん、誰かと一緒に歩いている時間です。それはスカイツリーに向かう道であったり、スーパーに向かう道であった…

15と最後を待つ

好きな人はあんまりツイートをしない。数日に1回、読点すら入る余地のないごく短いツイートをするだけ。そのかわりに、毎月15日と最終日に、長めのブログを更新する。たぶん3000字はある。寝る前に電気を消して、ベッドに入り、スマートフォンの光を弱めて好…

わかれめ

「こんばんは」「こんばんは」「お久しぶりですね」「ね。……ピアス?」「ううん、イヤリング。道具屋でもらったんだけど、」「道具屋?RPGかな?勇者かなにか?」「違うよ、古道具屋。」「あーはいはい。買ったんじゃなくてもらったの?」「うん。古道具屋で…

2018年2月

みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの? 作者: 西村佳哲 出版社/メーカー: 弘文堂 発売日: 2010/12/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (8件) を見る 読みかけだったのを読み終えた。料理人松國栄一さん…

三畳分の生活

三畳プラスアルファで生活している。プラスアルファというのは、狭い意味では収納で、広い意味では銭湯とかカーシェアリング、レンタサイクルにスーパー、コンビニ、花屋、などを指す。 寝られればいいから部屋は三畳もあれば十分で、だいたいのものは人と共…

2018年1月

月ごとにどんなことをしたのかなどを記録していきたいな〜と思ったので、とりあえず読んだ・読みかけた本をメモしておく。 目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) 作者: 伊藤亜紗 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2015/04/16 メディア: 新書…

『勝手にふるえてろ』を観た

勝手にふるえにいく— ハルカ (@sharuka0) January 13, 2018 『勝手にふるえてろ』見ました、、、— ハルカ (@sharuka0) January 13, 2018 えっこれ原作どうなってますか?読みたい……— ハルカ (@sharuka0) January 13, 2018 『勝手にふるえてろ』、マジでやば…

東京に「退屈」を教えられた女

東京。それはわたしに「退屈」を教えた場所だ。 ずっと伊豆で暮らしていて、口では不便だというものの、実際のところそれほどその実感はなかった。級友と出掛けたければ、車で15分の最寄駅まで親が送ってくれるし、顔も知らない友人たちとの交流に夢中だった…

レジリエンスが低い人のレジリエンスの高め方 平野真理『レジリエンスは身につけられるか──個人差に応じた心のサポートのために』

レジリエンスは身につけられるか:個人差に応じた心のサポートのために 作者: 平野真理 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2015/09/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る https://t.co/RFjlcOis8D この論文が本になったのが平野真理『レジ…

ヤマシタトモコ『違国日記』

違国日記(1) (FEEL COMICS swing) 作者: ヤマシタトモコ 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2017/11/22 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 先日、相互フォローの方が主催していたサタデーマンガフィーバーというイベントに参加した。おやつつ…

パターソンを観た日の日記 抜粋

10月13日(金)起床時間8時 就寝時間1時30分 気分+2 時間が合いそうだったのでジム・ジャームッシュの「パターソン」を観る。ヒューマントラストシネマ渋谷、画面の位置が変で観づらい。映画で目を引かれたのは、左頬の二度のひきつりと、左脚のあまり膝を…

メルカリで服を売った

メルカリ、気になる化粧品を買うのに何度か利用していたんだけど、今回初めて売る側になって、1回目というのは1回しかないからメモしておく。 売れた 春、衣替えをしたとき、なんとなく形が合わないな〜、ほとんど着てないな〜と思った服を、いくつか試しに…

2017.10.24(火)

こんにちは。最近は卒論を書いています。卒論以外の文章を書きたくて、まあツイートはたくさんしてるんですけど、それじゃあ物足りなかったので日記を書くことにしてみました。 「卒論をやって初めて、勉強してる感がでてきた」と言ったのはわたしの友人です…

7月に始めてよかったこと

7月に始めてよかったことの話をします。ギターの話。 実家にほぼ使われてないベースとアコースティックギターがあるのは知ってて、以前も一度さわったことがあったんだけど、とにかく指の皮膚がへにゃへにゃだったので痛くて、弾くどころじゃないですねえと…

村上春樹のエッセイを初めて読んだ。『やがて哀しき外国語』

やがて哀しき外国語 (講談社文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1997/02/14 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (114件) を見る 2ヶ月ほど前に、Twitterで「翻訳をやってる人のエッセイを読んでみたい!」と…

人生を物語にすることにあまり興味がない、あと『質的社会調査の方法』

人生を過度にロマンティックにすることに興味がない。物語らしくすることに興味がない。そのことについて、もしかして照れのようなものがそうさせているのかなと思っていたが、おそらくそうではない。物語にしようとしなくても、勝手に物語になってしまうの…