とっちら

好きなことを取っ散らかします。

「YÔKAÏNOSHIMA」 シャルル・フレジェ展/雑貨展

行ってきたのでメモ。1回消えたけどがんばってもう1回思い出す。

 

「YÔKAÏNOSHIMA」 シャルル・フレジェ展

・fashionpressかなにかのツイートを見て知った。銀座は圧と厚みのある人がたくさんいらっしゃっておもしろかった
・新潟・佐渡の「つぶろさし」という五穀豊穣を願うお祭りのときの格好が特に気になった。あからさまに性的な格好なんだけど、あけすけすぎてちょっとおもしろくなっちゃうというか。なかでも銭太鼓という役柄が顔を隠していて好きだったんだけど、その理由は醜いからということ。つぶろさしは「男・女(美人だけどお金なし)・女(醜いがお金がありナイスバディ)」によって構成されていて、男は性的シンボルを見せつけ、後者の女を選ぶ(らしい)。動画も見たけど、めちゃくちゃわかりやすいし銭太鼓がかわいい。演じるのは全部男性(場合によっては長男のみらしい)。それにしても、醜いものは隠しておく、というのはいかにもだなと思う(自分の日本のイメージにかなり合っているという意味)。
 
・長崎のオネエンデの踊り子もすごく色彩が素敵だなと思ったんだけど、グーグルに情報が一切ない。どうやってフレジェは見つけたんだろう……伝聞かな……このトップの写真です↓
 
・思った以上にものはインターネット上に残されていないし、実際にもまあ廃れていくのかなと感じる。正直わたしは「書き残す」の意義がわからなかったのだけど、あー意味あるなと思った、いろんな限りがあることに気づくようになってきていて、年を取ったなと感じる。
・わたしがいいなと思うものは、たいてい顔が隠されていた。ニコニコ動画の「踊ってみた」にも顔を隠す慣習があって、それはまあインターネットが危険だと言われていたからとかいうのもあるけど、なんだか古くからの文化とつながるものがあるような気がしてよかった。顔を見せないことによって自分を投影しやすいとか、アイドル性とかそういうのもあるとは思う。
・海外の獣人っぽいのもかなりよかったし、軍隊の制服、成人式の振袖女性にピースをさせた写真等々もすごくよかった。興味を惹かれるものがたくさんあって、隙あらば作品集がほしいなと思った。単純に、自分の「いい」の感覚とかなり近いというか。作品集の最初にある文章もすごく好きな感じだった……。多様性と、守っていきたいものと、野生にかえる感じ。
YOKAINOSHIMA

YOKAINOSHIMA

 

 

WILDER MANN (ワイルドマン)

WILDER MANN (ワイルドマン)

 

 

 

雑貨展

・雑貨好きだったら気が狂うのでは?というくらいたくさんものがあった。ひとつひとつずーっと見たら何時間もいられるだろうな……。情報不足でイベント準備をしている時間に行ってしまって、めちゃ気になってた菅さんの展示を遠くからしか見られなかったのが残念だった。視力が下がったのを久しぶりに恨んだ(大枠は読めたと思う)。
・自分はとにかく秩序立ったものと動物モチーフが好きだなと思った。
・どこからが雑貨か?何をもって雑貨とするか?その移り変わりはなにか?など、提示された問いに対してわりと誠実に見られたと思う。人の認識の違いにはかなり興味があって(というのも違うということに気づいたのがついこの前だから)、最近はやっとそれぞれ違うこともおもしろいと思うようになってきたところだったので、かなりよかった。
・展示されていた木箱に「baptist choir」と書かれているのを見かけて、こんなところに宗教が……と思って楽しかった。気づけたのが嬉しかったので、勉強しておいてよかったなと思った。知ってることが多いと、もっといろんなことに気づけるようになるんだろうな。気づけなくなることも多いと思うけど、そっちは努力次第かも、と思うようになってきた。
・大中小の木彫りの熊がかなりかわいかった
・いろんな人が作った「雑種」の雑貨を集めたもの(雑種最終/野本哲平)についていたコメントがおもしろかった(ぶったぎられた一斗缶と木でできたちりとり:たくさん塵がはいって使い勝手が良いです など)、その通り!という感じだった。
灯台もと暮らしで知った群言堂の「三浦編集長」号外がもらえてとても嬉しかった。知っているものに出会えるのはすごく嬉しい。「12組による雑貨の映像ドキュメンタリー」もすごく世界が伝わってよかった……。