2021年5月
近くの図書館が最近、旅行ができない中、本で旅行しよう!みたいな感じでいろんな場所をテーマにした特集棚を作っている。先日はフランス特集をしていて、その中にあったエッセイをいくつか借りてみた。
エッセイなら1冊でいいなーと思ってどれかを選ぼうとしたところ、絶妙にどれもコンセプトの違うエッセイで、あるだけ持ってきてしまったのだった。仕事が忙しくなって、結局全ては読めなかったのだけど……。
パリの女性にフォーカスしているということで読んでみたけど、ちょっと期待していたものとは違ったかな。あとがきで著者も、こんな風に勝手に他人について書くことはどうなのかという旨の話をしていて、わたしはやっぱそこが引っかかるかなと思った(相手の許可とか確認を経てればいいんじゃないと思うけど) 。自分が他人に許可なく描写されるのが嫌いなので、許可とかどうなのかなーみたいなのはすごく気になってしまう。
読みやすくおもしろく、そんなに「学び」「気づき」みたいな感じでもない、なんか落ち着いた雰囲気のエッセイでよかった。
著者がフランスに対して別に憧れを持っていない状態からスタートしていて、「すごい」みたいな目線というよりは、その土地の風土とかも含めていろんなことを考えているからなのかな。テンションが合う。わたしはあんまり食事への興味が強くないんだけど、ここで紹介されてるパンのレシピとかは試してみたいなと思った。
食事1つに個人のエピソードとか思い出がたくさん詰まっているものは、わたしはあんまり読みたいと思わないんだなーとも思った(そういう感覚がわからないからかも)。それよりはその食事そのものについて考えるような、食べた人よりも食事を中心に据えたもののほうが読みやすいな。
『推し、燃ゆ』は正直そんなにハマらなかったのだけど、フォローしてる方がこっちを読んで盛り上がっていたので気になっていた作品。かなりよかった!個人的にはこういう土臭さというか、裸足で歩いてるような感じのほうが好き。宇佐見りんさん、またこういう感じの作品も書いてくれたらいいな……。
家庭の中だけで使われる言語表現とか、あるよね〜〜と思った。
この宇佐見りんさんインタビュー、よかった。どっちの作品も「推し」は俳優なんだよね。どちらも同じ推しを持つファンたちとのSNSでの交流が描かれているけど、そこも差があってよかったな。
まだちょっとしか読んでないけど、これだけ語る主人公を書いた人が、感覚がずいぶん遠くにあるような推し燃ゆの主人公も書いたんだなと思うと推し燃ゆももう1回目読みたくなるな
— つきたてのおもち (@sharuka0) 2021年5月15日
つまり自分は共有できない苦痛よりも共有してしまう苦痛のほうがリアリティを持ってわかるということなのかもという気がしてきた
— つきたてのおもち (@sharuka0) 2021年5月15日
おもしろかった!おもしろいっていうかこんな激しさというか汗!土!みたいな感じのも書く人なんだ〜次回作楽しみだな……ってなった 一人称視点の小説の中でかなり好きだと思う あと最近母と娘とか女家族の話を偶然よく見るので、今度父と娘の話読んでみたい
— つきたてのおもち (@sharuka0) 2021年5月15日
おしもゆが手触りのない話かっていったらそんなことない(日頃手触りを感じにくいという手触りがある?)だろうけど、わたしにはかかで扱われているもののほうが実感が近かったって感じかなあ 激しい絵の具で描かれた絵本の質感とかを思い出した おしもゆはもうちょいきれいな実写映像っぽかった
— つきたてのおもち (@sharuka0) 2021年5月15日
読んでいて結構痛いシーンとかもあるんだけど、ここ最近読んだ中で一番ストレートに好きだなと思った作品だった。読めてよかった〜
あとは、先月以前に仕事の関係でこの辺も読んでた。(記事は公開までに時間差があるから、そのとき書かなかった)
5年ほど前?大学生のときに初めて演芸を観に行ったんだけど、どうせなら楽しめる初回にしたいなと思って、自分が好きそうな人を事前に探してたんですよ。
そのとき、「多分この人がやるものは好きなんじゃないかな?」とブログを読んで思ったのが伯山さん(当時は松之丞さん)で、実際観たら予想してた以上に本っっっ当に面白かったんだよね。(恥ずかしいからリンク貼らないけど、このブログ内に当時の感想とかも残ってたはず)
そこから東京いた時期はちょこちょこ落語や講談観に行くようになったので、自分にとって大きなきっかけの人なんですけど(ここまで前置き)、ご縁があって、伯山さんのインタビューの記事執筆を担当させていただきました。そんなこともあるんだね!
こちらの彩乃かなみさんインタビューも、執筆を担当させていただいたもの。
文中にも書いているけれども、舞台に立つ仕事は、どうしても他人からのイメージを背負ってしまうことがあるのではないかと感じているので、「自分のための食事」をされているということがすごくいいなーと思った。
ジャンルは違うし、舞台に立つ人もそれぞれまた違うのは大前提として、自分はK-POPアイドルの消費者であるので、いろいろと思うところがあった。
ちょっと前からインタビュー記事の執筆(インタビューそのものは別の方がして、書く部分を担当するやり方)も仕事としてやらせてもらっていて、結構おもしろいな〜と思っている。大抵の仕事について、やったらそう思うんだけど。
何かを再構成するというのは、ものすごく慎重にやるべきだと思うし、毎回ほんとに書けるかな〜と緊張するんだけど、いかに発話の意図を変えずに構成するかというのは楽しい挑戦である。
これまで、あんまり人に何かを聞くことを仕事でやりたいと思ったことはなかったが、自分でも聞き手をやれるようになったらいいかもね〜ともちょっと思うようになった。
ところで、インタビュー記事って書くにあたってわりと独特な頭の使い方をする、体力が必要な仕事だと感じている。まだあんまり慣れていないというのはあるにしても。
だから、今自分がそういう仕事をできていることに対して、そんなことができるほど元気なんだなあとびっくりする。
で、元気になってくるとやっぱり、今後どういう風に仕事をしていこうかな?どのぐらい収入を得たいかな?とか新たな迷い?悩み?も出てくるので、その辺りを6月はちょっと真面目に考えてみようかなと思っている。これまでは、元気じゃないのでその辺があまり現実的な問題じゃなかったのよ。仮にやろうとしてもできないですからね。
去年分からまともにポートフォリオ的なものも更新できていないので、やらないとね……。どこかに独立したサイトを作るべきかなあ?それこそnotionとかうまいこと使えばそれっぽくもできそうだけど。どこかに場所を借りるのは、いちいち自分でセキュリティとかいろんなことを気にせずすんで楽だけど、場所に何かあったときその影響も受けうるからなあ。いや今思いついたことだったけどnotion使ってページ構成とか考えてみるのはいいかもね。ありかもしれないな。やってみようかな!
あとは、仕事したくないときなど、たまにTwitterのスペース機能を使って、ただ見守ってもらっている。この前普通に話したのも楽しかったな。もっと人と話す機会があってもいいのかもね。