とっちら

好きなことを取っ散らかします。

2021年8月

月末に間に合わなかった〜と思って下書きを開こうとしたら下書きすらなくてえっ!?!?!?ってなってるのが今(9/5 14:00)。

 

気になってたスーパーベイビー、出てるだけ全部読んだ!丸顔めめさんはBL作品を読んだことがあったんだけど、男女カップルもおもしろいね……。BL描きには男性をかわいく描くのが上手な人が多いと思っている。わかりやすいステレオタイプ「ギャル」「文学青年」というわけでもないのがいいよね。玉緒ちゃんかわいすぎる。最新巻(だっけ?)の元彼怖すぎて半泣きで読んだ。

 

最終巻!連歌の話難しいけどおもしろかったー、こういうのはやってみるとより面白さがわかるでしょうね。この作者の方の他の作品も読んでみたいな。

 

FRaUでの連載も大体読んでいたんだけど、書き下ろし(で合ってるかな?)の沼津の人の話が読んでみたかったので買った。

連載が結構前(2020年9月まで)で忘れていることも多かったからか、タイトルの「沼」という言葉の印象から、思ってたのと違ったって思う人もいそうな内容だなーとは思った。気になるところをハイライトしていったら、今自分はわりと仕事とかお金の話に興味があるんだなってわかった。

個人の沼エピソードそのものは、正直そこまで熱い関心を持てなかったんだけど(Twitterで日々アイドルファンの人たちを見ているので、もう足りてるんだろう)、その間にすごく現実的な仕組みの話(離婚のための手続き、転出・転入人口、慰謝料、労基と労働局、ローン審査とか)も挟まるのが、トーンとしてもよかったし内容も勉強になった。

エピソードとしてはシズカさんというフィギュアスケート沼にいた方の話が好きで、それはハマってから現在までに10年以上の時間が経っており、当時の自分を語り直す部分が何回かあったからだと思う。

人の考えというか解釈は結構変わるものなので、あるとき最高だったものが次の段階では無駄にしか思えなくなったりするし、そこからさらに時間が経つと、いやそれほど悪くもなかったなとも思ったりする。自分はそういう捉え直し、語り直しに価値を感じるので、そういう話が収録されていてよかったなと思う(一度は掲載しないかも、という話になったとのことなので)。

そういう語り直しは自然なことだから、一貫性を求めすぎてもね……というのは最近すごく思うところだ。

 

書けないときにどうやって書く?という話を著者4人がしている本。偶然にも、この本も1回目の座談会(2018年4月)から2回目の座談会(2021年3月)までは約3年の期間が空いていて、その間の変化もわかる構成になっている。最近自分の中で人間の変化がアツいのかもしれない……そして、だとすればそれはアイドルという生身の人間が大きく関わるコンテンツを見るようになった影響があるだろうな。

個別の話なので、ふーん???(わからん)みたいなところもあるけど、それは別に個別の話だからね。って思ったりした。ただ、今あらためて座組みを組むなら女性も入る可能性はあるのかな、そうしたらそこで語られる内容や語られ方も多少違ったかな?みたいなのは思わなくもない部分もありました。(そもそもSNS での気軽な呼びかけスタートだから、「座組み」って感じではないかもだけど)

若干余談ですが、自分も私生活では基本女性と話すことが多く、男性と話したときに「えっそんな伝わらん!?」って思うことがあったりするんだけど、そしてこれを性別で区切る話にするのははたして適切なのだろうかとも思うんだけど、でもとくに社会においてどんな性別で生きるかで体験することは変わることもあると思うから書くけど、同性と話すだけだと説明が省略できちゃう部分っていうのがあるな〜って思うんですよね〜。いや、同性でも共感できない部分も当然たくさんあるんだけど。

それが、なんか特定の性別だけの空間で終わるならいいのかもしれないけど、それ以外の性別の人もいる空間に広がったときに説明として不足することはあるなと思った。ので、今更ながらここ数年よく指摘されている「出演者が男性ばかり」系の話について、あー具体的にこういう不利益がありうるんだ!と思った。

話を本に戻すと、2回収録されている座談会のうち、2回目のほうが読んでいて読みやすくて、参加者の中に考え方の変化だけでなく、選ぶ表現の変化も起きているのかなという感じがあった。ので、人は変化するな〜あんまり一瞬の何かで判断してしまいたくないな〜と思いました。

自分は、書けない……無理……ってなることはあんまりなくて、そんな質が良くないものだとしても一応は書けるし終わらせられるタイプではあるんだけど、書き出すまでにめちゃくちゃ時間がかかるところがある。それで最近はworlflowyを使って要素をバラバラ書いたり、インタビュー原稿ならただ文字起こしを整理したりすることで、それこそ「書かずに書く」をやって、自分を騙しつついつの間にか「書いてる」状況にしている。他の人が、そういうときにどんな風にやっているのかがわかってよかったし、参考になる部分・励まされる部分もいろいろとありました。

 

 

8月は仕事先のオンラインイベントの準備をしたり原稿やったりで地味に忙しくしていた。

イベントはメンタルへルスに関するもので、ゲストの方がすごくよいお話をしてくれてありがたかった。自分は心療内科もカウンセリングも利用したことがあるし、苦しいのが嫌で治療が大好きなので全く抵抗ないが、そうじゃない人もいると思う。そうじゃない人にとって、なにかハードルの下がる機会になっていたらいいなー。あとは体調って崩すまでそのときどうしたらいいかとか知る機会がなかったり、なんなら崩してからも超手探りだったりするから、いいガイドになったんじゃないかなと思いました。ゲストの方のおかげである。

あとは仕事として、普段からの取引先のオウンドメディアに書くとかではない形でのエッセイ寄稿が初めて公開された!(仕事なので仕事の名義になっている)

www.e-aidem.com

目的と大きなジャンルだけ決まっていてあと自由に書く、みたいな形式は何度か経験があるけど、しっかりめに企画提案をいただいてそこから文章を書くというのはほとんど経験がなかったので、結構難しかった。でもすごく勉強になった。

ツイートもしたんだけど、どうしても歯切れの悪くなる部分について、「それだとわかりにくい」等と言われることもなく残してもらえたのがありがたかった。言い切ってしまったら体感と変わってしまうので。

今回書いたことは、2019年末にイベントで話したこととも内容が一部かぶっているんだけど、当時とはわたしもまたちょっと考えが変化しているなーと書きながら思った。多分当時はままならなさを受け入れるしかなくて、それでもなんとかやっていかなきゃいけなかったから、だからこそ「げんきがなくてもやっていく」というタイトルがしっくりきて、そうつけた。でも、今はもうちょっと諦めない気持ち、どうにかしたい気持ちが強いというか、なんか反発心が強くなった。それはそれぐらい体力がついたということでもあるだろう。

なんというか、「元気がなかったらやっていく気持ちになれないのも当然だろうがよ〜!」と思うっていうか、もともと抱いてはいた「元気がないとやっていけないのって何???仕組みとしてどうなの???」みたいな気持ちを、よりはっきりと持つようになっている。多分自分がやっていけなくもないかも?ぐらいになったから、あらためて自分と切り離して考えて、なんだよそれって思えるようになったんじゃないか。

だから、今かつて話したようなことを誰か人に向かって書くのであれば、「各々が各々のタイミングでできるように・やりたいようにして!」ってことは絶対に入れたいし、何かをやらなきゃなという圧になりたくないと思った。こういうのは書いてみないと自分が書きたいこともわからないから、書けてよかったなと思う。

でもなんか……こういうのもやっぱさ〜アイドルを見てて思うことと一緒だし、アイドルを見るようになったから強まった部分でもあるのかも。人には自由があるから、まあわたしは無理してほしくないんですけど人間に、無理してでも今何かをやりたい人っているじゃん?だからやっぱそういう人に対しては、とくに直接関係がない人には、あなたのしたいようにして、と思うというか。いろんな制約下でそれが難しいことのが多いかもしれないけど、できる範囲であなたのしたいようにしてって思う。

無理しないで〜健康でいて〜安全でいて〜って思うけど、そうしない自由も人間にはあるからなあ。なんか「理想的に生きない自由」というか……。それをアイドル見てるとめっちゃ思う。理想的であってほしいという気持ちをよく見かけるからそこへの反発心というのも確実にあるだろうが。いやでも大変なスケジュールとかは別に本人が望んでなくても、望むしかない構造になっている部分があるから……それに応じるように人は……(長くなるのでここまでで)。

話を戻すと、こう書くと陳腐だが、人には人のペースというものがある。だから何かを選ぶタイミングは別にいつでもよくて(本当にいつでもいいかと言われたら多分そうはなっていない現状もあるから難しいんだけど、でも本来的にはという話)、保留してもよいのだということは書きたかった。そして変化を急かしたり、変わらなくていいとわたしが許可したりするのではなくて、あなたのことはあなたが決めるんだよという話を書きたかった。ので、今回の主題ではないけど入れられてよかったし入れさせてもらえてよかったなと思います。

そろそろもうちょっと新規の仕事にも意欲的になるべきかも?と思っているので、ポートフォリオ更新しないとなあ。去年できなかったから完全に億劫になっている。