とっちら

好きなことを取っ散らかします。

2023年3月〜4月

まだ2023年と打つのに慣れなくて、ファイルのナンバリングのときにもうっかり22で始めてしまう。2303……本当に!?

↑これだけ下書きに入れて、そのまま4月27日になりました。早すぎる。2023と打つのには慣れました。

この間何があったか1つを除いてほぼ印象に残っていません、その1つとは、新たに好きな人(アイドル)ができたこと………………。MASCのイレさんといいます……。

 

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PEAK TIMEというデビュー済みアイドルのサバイバル番組に出演していた方。

サバ番は基本見ていないのに、後半ラウンドで発表された番組オリジナル曲に好みのものがありすぎてうっかりいろいろとチェックしてしまい、最終的にまんまと好きなアイドルができてしまいました。

気になるきっかけになったのはVANNERという別のグループがやった曲なんだけど、このグループも声の印象がそれぞれ違って好きだな。

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MASCは最初のラウンドでニュイのヨボセヨを歌ってたんですよね。歌がうまい人たちにニュイの曲歌ってもらえて嬉しいな〜とか思っていたら……こんなことに……。

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しかもなんか踊り方もすごい好きでさ〜、このリハ映像が一番踊る線の綺麗さがわかって好きになっちゃった(イレさんは金髪・黒いパンツの人)……。あとこの番組オリジナル曲は歌詞がめちゃくちゃ未練がましくて、そういう情念みたいのを歌のうまい人が歌うの好きなんだよね。好きな曲を好きな声の人がやってくれると嬉しい。

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さらに一番「アイドルにやってほしい曲」だな〜と思った曲もやってくれて……これ絶対2人でやる曲じゃないのに2人でがんばっていてえらかった。あとここは強く歌ってほしいなーと思ってたところをイレさんが強く歌ってくれていて初めて聴いたときエー!!!!ってなったよね。本当に……感謝……。

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それ以外だと、私生活ではマッチングアプリの人と何人か会ったということがあったりしたのだが、いいな〜と思った人ほどあんまり好感触じゃないという、生活の中で知り合うときにも起こる好きな感じの人と好かれる人の不一致みたいなのは、アプリを通じても生じるんだなということがわかった程度であった。あとそもそもあんまり自分って「彼氏がほしい!」みたいなのやっぱりないっぽいなーとか。仕事でコミュニケーション体力を使いきったときは返信もできないしな……。

例えばその先になにか目標があれば(子どもがほしい・結婚したいなど?)、その実現を目指して付き合ったりすることはあるんだろうと思うんだけど、現状そういった目標がないので、めっちゃ好きというわけでもない人と付き合ってどうするんだ?みたいな気持ちが強い。1人行動が好きなのでペアが必要ないし……。そういうのはいろいろ人と話したり会ったりしてみてあらためてわかったことなので、収穫かなあ。

 

4月の後半には数日間東京にいた。そのときに前からインスタで見ていて気になっていたサロンで、16タイプパーソナルカラー・顔タイプ・7タイプ骨格診断を受けた。

結果はミューテッドサマー(いわゆる「ブルベ夏」の1種)・ソフトエレガント・クラシック(ストレートの1種)ということで、おおむね想像通りではあったけれども、人にこうして姿形をしっかり見られてなんらかの枠に入れてもらうということはなかなかないので面白かった。比較的高めのサロンだけど、すごく丁寧に見た上で個人に合わせた提案もしてくれたので満足。

化粧品にも力を入れているサロンなので、いくつか合う化粧品を選定して試させてくれるのだが、「合う」ものを使うとベースメイクが一切変わっていなくてもめちゃくちゃ肌色が明るくなって面白かった。ミューテッドサマーということもあり、そんなパーッとなりそうな色じゃないのに。

服とかは結局自分が納得できるものを納得できるように着るだろうなとも思いつつ、自分がたいてい持たれて内面とはズレているなーと感じる印象はかなり「ミューテッドサマー」で「ソフトエレガント」が与える印象なのだろうということもわかってよかった。そりゃある程度どうしようもないわな。

あとは結構仕事が忙しい。もう実名が出る仕事をするのはほぼやめたんだけど、最近はインタビューを自分でするような仕事もでてきた。毎回緊張するし時間の割り振りをはじめいろんなことがまだ下手だなとは思うけど、新しいことをやる機会をもらえるのはとてもありがたいことだなと思う。

 

最近お風呂に入ると体がかゆくなってしまう。たまにごはんを食べた後もなるので、体が温まったときになっているんだと思うが、我慢できずかいてしまって蕁麻疹っぽくなるので不便。

そういえば、Twitterがずいぶん使いづらくなってしまった。おすすめTLもいまいちだし、かといって通常のTLには表示されないフォローしている人のツイートもあるし。前からフォローしていた人でも、一気にツイート量の減った人が複数いる。好きだし助けられたSNSだったから、これだけ使いづらくなるものかあと残念。他の連絡先やSNSを教え合ったほうがいいのかもしれない。

2023年2月

愚かにもなんにも2月のことをメモしていなかった!何読んだっけ!?とりあえず普通に日記を書くね。

 

Googleカレンダーを見た限り、2月はまた腰を痛めている(治療に通った形跡がある)。お昼にインスタントラーメンを食べていたら、ピシッというかビシャン!に近いあの感覚が走って、はじけるように姿勢を直した気がする。あれ、そのままの体勢を維持していると完全なぎっくり腰になってしまうのを察知して、体が反射的に動いているんじゃないかと思っているけど、実際のところはどうなんだろう。怖いのでそのままの体勢でいることなどできませんが……。ぎっくり腰の初回ほど完璧にやってしまったことはまだない。が、数ヶ月に1回ペースで腰の危機が訪れているので、何かをきちんと変えなければいけない気がする。姿勢か設備か習慣か……。

 

最近、以前から使っていた、自動でマッチするタイプの事前に顔を出さないマッチングアプリではなく、基本的には顔写真も出して相互に選ぶタイプの一般的なマッチングアプリを使ってみている。プロフィールの下にどれだけ選ばれたかの数値が小さく書かれていて、その数字を見ると、『婚活戦略』に書かれていたようなアプリの使い方の男女間での違いは確かにありそうだと感じた。

使ってみて初めてわかることがいろいろあって、そのあたりの話は何かにまとめてみてもいいかもなと思っている。人との会話の内容を書くようなものではなく、アプリを使うことで自分に関連する何がわかったのか?という話を。

 

一番好きなアイドルグループのメンバーが、また1人ソロデビューした。グループでの活動でないことは未だに寂しいけれど(もう契約終了から1年が経とうとしている)、その人1人のために曲やパフォーマンスが作られることによって、グループ活動では見ることのなかった面が新たに出てきているのは、寂しい中の幸いだなあと思う。どうせ1人でやるなら、1人だからこそできることがいろいろとやれてほしい。それで諦めがついたり慰めになったりする。好きな人たちには幸せで、というか気楽でいることができてほしいから、ソロでものびのびと活動している姿が見られたら嬉しい。

 

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曲の制作者ががらっと変わったからドキドキしていたけど、普通にいい曲で嬉しかった〜。

2023年1月

202……3年!!!

今年こそもう少し自分のために長めの文を書きたい。最近、とくに本を読んだ日は書きたいことが多くて、キャンパスノートに書いている日記では1日1ページとか使ってしまう。

今月は家族にいろいろと大変なことが多くて、自分が歳をとっているんだな〜と感じた。誕生日に年齢が1つ上がっても大した意識の変化はなく、むしろ身近な周囲の変化によって自分の置かれた状況の変化を感じるなあ。

この土地にいるなら運転しないとな〜〜〜〜。久しぶりに運転したら緊張した。

読んだ本からいくつかメモしていくぞ!

 

こういう対話形式の本って、大体どこか作り手側の伝えたいことをキャラクターに喋らせてる感を感じてしまう箇所がある。この本も特に最初のほうなどにそう感じる部分はあったけど、他方で歴史や法の話など、対話形式ではちょっと見かけにくい話にも章が割かれていたのはいいような気がする(一部は登場人物が講義を受けているという形式にはなっていたが)。とくに戸籍法や家制度の話が読めたのが個人的にはよかった。

執筆者は早稲田大学ジェンダー研究所に関わる人たち。自分がいいなと思った箇所は、ジェンダー法学とかジェンダー史の専門の人が入ってるからこそのパートなのかなと思った。今またちょっと法学、そして人生で初めて歴史のような縦の流れに興味があるかも。それらの重要性というか、いかに個人にそういった社会の影響が大きいかをあらためて感じるようになったのかな。

本自体は中高生あたりから読めると思う。自分がそのぐらいの年齢のときに、こういう本たくさん読めてたら今めっちゃ知識ついてただろうな〜と思うことがある。どうせ暇だったから……

 

今村夏子作品って『星の子』しか読んだことがなくて、あの作品はわりと宗教(ということにしよう)2世の持つぼんやり感とか、信仰継承(とも言えないような継承)がどんなふうに強い信仰以外の理由で曖昧になされるかみたいなのが珍しく描かれてるな〜と、わりと肯定的に思っていた。んだけど、これを読んだら、あれは別に宗教2世を描こうとして云々というより、今村夏子作品の登場人物特有のぼんやり感だったのかもしかして??と思った。

 

書架で偶然手に取ったのだけど、最近読んだ本の中でかなりヒットだった!加害者プログラム、書くことの責任についてのあたりがとくに。イベントやオンライン、対面での会話が収録されている本なんだけど、たしかに最初からテキストだったらこういう話の展開はされないかもな、という内容や、会話だからこその大胆さみたいなものも結構あると感じた。一定以上注目される研究者というのはそういう大胆さを持っているものなのかもしれないが。自分が編集者ならここカットします?とか言いそうな内容もある。

年齢に差のある女性2人の対談という点で、この前読んだ上野千鶴子鈴木涼美さんの『往復書簡 限界から始まる』となんとなく比較しながら読んだ部分もあるように思う。ちなみに『言葉を失ったあとで』には上野さんの話も数行だけ出てくるが、そこで言われているような考え方の違いが収録内容にも反映されているように感じた。

研究者としてのスタンスというか、責任のとり方についての考え方だったり、最終的には自分がよいと思う方法をとっているんだろうなと感じられたりするあたりは、自分が何か譲れないものをやるときに、きっと同じようである必要が生まれるんだろうなと思った。態度の面で。

 

借りて読んでる間に芥川賞受賞作になっていた。ショッピングモールの暗さ!!!!!!!!!今の自分にとって地元のショッピングモールは地域の衰えを感じる場所で、薄暗いイメージを持っているんだけど、そういう薄暗さがずっとあった。郊外や地方の薄暗さ・不穏さがある小説って自分に近い嫌さで嫌度が高い(苦手の意)。でも「今」だな〜〜〜〜〜と感じたかも。装画・装丁がかなり好き。

 

タイトルがうまい!!高瀬さんは以前『犬のかたちをしているもの』も読んで、それもわりと好きだったんだけど、『おいしいごはんが食べられますように』がより好きだな〜。嫌な感じを上手に嫌に書かれていると「嫌〜〜〜〜!(好き)」と思う。すばる文学賞をとってる作家さんが結構好みなんだろうな……。

帯とかたまに見かける感想ツイートから抱いていたのは「1人ヤバい女がいる」かつ「三角関係」系の話なのかな?というイメージだったんだけど、全然違った。全然違ったんだが、webで読める書評いくつか読んだら結構自分とは読み方が違う感じがするものが多くて、お〜!?と思った。面白いね。

わたしは主要3人の考え方または振る舞い(そのうちの1人、芦川さんという人物は内心の描写がないので「振る舞い」としか言えない気がする)に関して、それぞれ近いなと思う部分とわからんなと思う部分があったので、こういう読み方になったのかなあとは少し思う。特定場面での食事が苦手な人間としてこれを読めたのは結構よい体験なのかも。読んだ人は感想ぜひ教えてください。わたしは終盤「みんな……それぞれつらいな……」みたいな気持ちになったよ。

 

発売当時、ちょっと読むの怖いな(しんどい思いをするかな)……と思っていたので、かなり読みやすくて驚いた。よりフェミニズムを前面に出した強烈な作品が、この数年で結構出たように思うので、かなりセーブされている感じすらする。嫌なことが起きても、それに対抗する人や助けようとしてくれる人が出てくるから、ズーンとならずにすむのかな。

実際のその時代の背景やデータを合間に挟む構成は、小説としてはわりと珍しいのでは?と思うんだけど読んでいて違和感がなかった。最後、ヒエーーーとなるけどその思考回路は見覚えのあるもので、怖……。

あとがきや解説でも、さらに背景を捕捉してくれていてよかった。解説内の「識者の多くは、韓国社会における女性嫌悪は軍隊の問題と切り離せないという」というところには、いやあそうだよなあ……と思ったし、「今、韓国社会にはびこる女性嫌悪は、『劣った性』として差別するというよりは、むしろ『不当に恵まれている』と言って攻撃する」「日本でもマイノリティーを攻撃する人々は、その理由を『彼らが特権を持っている』と言い、さらには自分たちはむしろ『被害者』なのだと居直る」というあたりは、こういうのめっちゃ見るわね……と思った。関係ないが、「特権」という言葉は、その印象のために使い方がかなり難しいと感じている。

 

前巻が出たときに自分のコンディションが悪く、買うだけ買ってそのままにしていたから9、10巻と続けて読んだ。椎名うみさんのキャラクターの言い回しは本当にすごい。そんな言い方があるなんて考えもしなかった、だけどきちんと伝わるし切実だ、と思うようなフレーズがキャラクターから自然に出てくる。

わたしは「感じていることをできるだけ正確に言葉にする」のをかなりよいことだと思っているっぽく、こだわりがあるっぽいので、キャラクターの身から出た本当らしい言葉だなあと感激する。

内容としては、人にすすめるときにちょっと「こういう内容があるけど大丈夫?」と確認したほうがよさそうな度合いが上がったが(安全のために)、優里ちゃんたちのこと最後まで見届けたいな……。

 

これ絶対前も言ってるんだけど、スキップとローファーは「こっちもやるんだ!!」って思うようなほうも描くから驚く。今回もよかったな……。みつみちゃんが「完璧ないい子」「よくできた子」というわけじゃない、普通に高校生だなと感じる巻だったように思いますが、それでもやっぱりみつみちゃんの器のデカさというか、それってなかなか言えないよね!?すげー……と思うようなところもあって、なんか漫画ってすごいよね!漫画家さんってすごい!編集さんとどんな打ち合わせとかするんだろう!?

 

今月読んだ本についても漫画についてもいろんなところで思ったのは、「これを書く・描く」と決めて取り組んで、しっかり形にするということは本当にすごいことで、胆力のいることだなあということだった。

自分はこのブログみたいに、とくにお金ももらわないし読者も意識しない、ただ自分のためにメモをするような感覚で文を書いてきた時間が長く、文を書いてそのへんに載せておくということが自然すぎて、「腹を決める」ような経験が多くない。文に限らず、何かを決定すること自体が不得意なんだけど。

でも、腹を決めてこそできる周到な準備とかもあるんだろうなあと思っていて、ちょっとそういう、よくよく準備して穴のないようにやる、みたいなことを、今後やってみたい気もしている。消極的な理由での穴埋めではなく、積極的な理由での穴埋めを……。

あっ、あと漫画アプリのPalcyで偶然知った『おいピータン‼️』という漫画が、好きなトーンの日常系漫画で後ろ半分ぐらいを買って読んだんだった。こういうのも好き。あたしンちとかがジャンルとしては近いのかな?吉田鋼太郎さんや武田玲奈さん、木南晴夏さんなどが出てたドラマ「おいハンサム!!」の原作の1つだったよう。今続編の『おいおいピータン!!』も連載されているので、更新を楽しみにしている。

 

2022年7月31日

あのねえ、気づいたら全然更新せずに日々が過ぎてしまったんです。毎月月末か、それを少し過ぎた月初になると「あ、更新しなきゃ」または「過ぎたな……」と思うんですけど、思ったり下書きに入れたりするもののどうにもひとまとまりにできないうちに、なんと半年以上が経ってしまいました。

もうちょっと自分で考えたこととか思っていることを書く機会を作りたいなとは思い続けていたので、今日とりあえず更新することでどうにかその糸口を作ろうという狙いです。おわかりいただけただろうか。

最近読んだ本を少し並べてみようかな。

そもそもあまりなかった新たな人と知り合う機会が、コロナの影響でほぼ皆無になってしまったので、自動で紹介されるタイプのマッチングアプリを数ヶ月前から使ってみている。*1 そんなときに見かけて気になったのがこちら。

 

経営学者(44歳男性)が婚活市場に飛び込みフィールドワークして書いた本。「モテテクニック」的な本ではなく、市場としてどうであるとか、「婚活」概念の整理や変遷が書かれていそうな目次だったので読んでみた。

著者の体験は当然主観的にも書かれているので、個人的にはその理解や整理の仕方は妥当なのかな?と思う点などもいろいろとあったが(そしてそれは書くなら丁寧に書くべきだと思うのでここではサクッと言及できないのだが)、一方でたしかにこういう女性と当たったら、女性全般が怖くなったり嫌いになったり恨んだりしそうだな、と、自分が体験したことがないが・たしかにある事例として勉強になる部分も複数あった。

何より「婚活」という概念について、それが言い出された時点では少子化対策に関連していたということを知ったのが、考えてみれば自然なんだけど考えたことがなかったので驚いたし面白かった。国ってたしかに人間がいないと存続しないもんね……だから子供が生まれる可能性の高いカップルに対してメリットのある婚姻制度が存在しているのかなあ!とか思いました。その辺の歴史は知ったら面白そうだし、もともとよくない面があると思っている婚姻制度のアンチになりそう。他人どころか国とかいう自分を管理する側面のあるものによって生殖のことを意識させられるのは気色悪いからな……。

 

読んだときはいろいろ思うところがあったり、やっぱりアイドルという職業を重ねて考えることがあったりした記憶があるのだが、まとめなかったので詳細を忘れてしまいました。愚か。キャリアや背景的に上野さんがめっちゃリードする形になっちゃわないのかなとも思ったのだが、そうでもないというか、鈴木さんの話によって上野さんのエピソードが引き出されている箇所などもあったのにパワーバランス的な面で安堵したのは覚えている。

 

滝本哲史さんの本は面白い、と聞いたことがあったので、14歳が対象読者の本を読んでみた。実際に中学校で行われた授業をもとに構成されているのでかなり読みやすい、けどこれ多分構成にbatonsの古賀史健さんが入っている影響も大きい気がしますね。最近インタビュー仕事をする機会が増えてきたので下記に載せる本を買ったんだが、それと同じトーンを感じるところがあった。

それにしても、一貫して「自分も新たな発見・発明をできそうだ」と読者が感じられるような本になっていたのが素晴らしいと思いました。ただナイチンゲールのあたりなど、どでかい発見に対しケア労働が若干下位に置かれてる感じが気になりはした。まあナイチンゲールのくだりは、漠然と献身的な「白衣の天使」のようなイメージを持たれているだろう彼女だが、実際は自身によるさまざまな調査や統計等をもとに衛生環境改善のための提案も行っており、その結果、看護のみに励むよりも多くの人が救われる結果を作り出していった(より大きな成果が出た)……という部分を示したいんだろうなとわかる内容だったから、考え方というより単に書き方の調整の問題ではないかという気もする。

古賀さんの本はこれ。執筆の途中くらいまで読みました。比喩が多いのが特徴的だなと感じる。

 

最近図書館のYA(ヤングアダルト。だいたい中高生ぐらいが読者層として想定されている分類)の棚を見るのが好き。わたしは新書って入門的な内容であっても結構途中で詰まったり飽きてしまうことがあるんだけど、このちくまプリマー新書などのちょっと若い層向けのものならささっと読めてとっかかりにいいなーと感じている。

ところで、ジェンダーフェミニズムなどに関する文章の中に、トランスジェンダーの人に対する差別が含まれていないかという点は、読者としてよく確認する必要があるんだな、というのをここ半年ほどで感じるようになった(フェミニズム関連書籍で話題になった翻訳書の著者が、トランスジェンダーに対する差別的な発言で有名だった、というケースを何度か見た)。この本はトランスジェンダー当事者として活動している遠藤まめたさんが著者だったこともあり選んでみたが、すごく読みやすかったし、今まであまり読んだことのない内容もあったので、読んでみてよかったなと思った。

 

設定は面白かったが、さすがにこれは実在する特定のアイドルがモデルだよね、という部分などがちょっと引っかかった。自分の気になりポイントとして、実在人間を自分の物語の中で好きに動かしていいものなのだろうか?というのはわりと大きい。現実の二次創作っぽいのが苦手なのかな……ともちょっと思ったけどそれは違うかも?

ただ、連載時期などを見ると『82年生まれ、キム・ジヨン』が翻訳される前後ぐらいなので、この時期にこういった「一般的な女性の苦しみ」をすでに書いているのはすごいことだったのでは、とも思った。単行本の出版は2020年。

あとど〜〜〜しても気になったのは、作中のある若者たちが日韓の女性アイドルを比較するような発言をしている箇所。よく言われがちな内容なんだけど、年数短いもののKポドルのファンをしっかりめにやると、それは事実とちょっとズレているのでは?と感じざるを得ないところがあった。が、それもこの数年でアイドルの状況や見えるものが変わっている面もあるのかもしれない。

松田青子作品なら、「おばちゃんたちのいるところ」のほうが好きかな。

 

ちょこちょこツイートもしたけど、収録されているどの作品も面白かった!

とくに気に入ったのはチェ・ウニョン「あなたの平和」。『わたしに無害なひと』も好きだったからな……。イエの苦痛の書き方が、嫌なんだけど好きだった。他の作品も読んでみたいな。

中にはSF的要素が強い作品もあったりして、わたしは普段あまりSFは読まないので新鮮でよかった。せっかくいろんな人の作品を集めるならこういう風にすると、幅広い人に薦めやすくなるし、新たに好きな作家も見つかるしでいいなあと思いました。ソン・ボミ「異邦人」は、「女性を主人公にしたノワール風の小説を書こうと決めた」とのことで、よくあるノワールの男女キャラを逆転させるような試みもあったらしい。言われてみればたしかにだった。

……こんなもんか!?最近本を購入する機会も増えたが、それと別に月1ぐらいで図書館に行くペースができており、まあ読めずに返す本も多いが読書の習慣ができつつあるのはいいこと。

習慣といえば、語学学習アプリのDuolingoで韓国語学習を始めて2ヶ月経つ。停滞しつつも毎日続けてはいるので、アイドルのコンテンツを見ない日も毎日韓国語に触れている。2年K-POPアイドルを見てきて今そこ?というレベルっちゃそうなんだけど、だいぶハングルはきちんと読めるようになったし、単語の区切れの見当がつくようになってきたので検索しやすくなった。

でもまだ読むより音を聞いたときのほうが意味を知ってる単語や文章は多いと思う。アイドルのコンテンツ(韓国語音声)を字幕(英語・日本語)で見てきた時間のほうが圧倒的に長いからな。読むときも同時に頭の中で音を再生して、その音から意味を思い出すことが多い。

それでこの前好きなアイドルのメンションパーティー*2に、papago*3を使いつつ勇気を出してリプライできまして、幸運にもリプライを返してもらえたその日は嬉しくてなかなか眠れませんでした。話の内容が主にじゃがいもであっても交感神経が優位に。

papagoを使ってコメントを作ったことはこれまでもあるんだけど、機械翻訳だと実際には不適当・不適切な言葉になってしまっていないか?意味がズレてしまっていないか?という点が結構気にかかっていたんですよね。今も単語がめっちゃわかるとかではないが、検索してニュアンスをチェックするのがちょっとできるようになったので、やっぱり学習って役立つなあと思った。これからも勉強は続けていきたいな〜と思っているところ。韓国語、音がかなり好き。

さて、ちょっと書いてみようとしたら4000字を超えてしまい、多分まだまだ書きたいことはあるんだけどお風呂に入りたいのでここで一旦終わりとします。また来月末かな。

よく水分や塩分などをとって、お互いできるだけ倒れずすむように過ごしましょう。効果のほどは何もわかりませんが、外に出なきゃいけないときにコンビニで買ってみたこの塩レモン飴は、わりとおいしかったです。

 

*1:正確には、好きなアイドルグループの半数以上のメンバーが事務所と契約更新しないことを知り、その衝撃で急に自分の人生のことを2年弱ぶりに考えるようになったのも大きな要因だった。ウケる

*2:一定の時間、リプライをするとリプライを返してくれる可能性があるイベント。

*3:韓国語の翻訳に関しては多分一番品質がいい翻訳ツール

2021年10月

今月は月内に更新したいな〜と思いながら下書きを作っています(10/25)。

文化人類学の本を読むと、自分が好きなのはわりと文化人類学的な視点だよなーと思う(大学で講義を受けたときも好きな学問だなと思った)。

ツイートこれだけしかしなかったんだっけ?気になったページ写真撮ってあるけど本返しちゃったから正確に書けないな……。

ツイートに書いている11章の「家族モデル」というのは、ざっくり言うと不適切な母子関係が摂食障害心理的要因であるとみなされるもの。これは1980年代〜90年代の日本で広く受け入れられたんだけど、それは単に科学的にそう考えられたというよりは、当時の社会や文化的背景(女性の社会進出=家庭以外に女性が力を入れうる状況だったこと)が反映されているのではないか……という指摘がめちゃくちゃ興味深かった。あなたが自分のために外に出たりするから子どもがこうなったんですよという圧、嫌すぎる(責める口実に子の不調が使われるのも嫌すぎる)。

この家族モデルは既にまあまあ批判されてるらしいんだけど、先月摂食障害についてリサーチしてたときに2010年以降出版の本をいくつか読んだところ、まあ……結構支持されているというか……根っこにそういう考え方があるっぽいものも多く感じた!積極的に本を書いてる人が、そういう考えを持ってる人というだけなのかもしれないけど(それもそれでどうなんだ)。

わたしはとくに若年層の摂食障害について調べていたので、実際に同居人の支援などはある程度あったほうが望ましいのだろうけど、問題を家族のフィールドに押し込められて、家族でどうにかすることを求められてもキツいよなと思いながら読んでいた。実際家族にも要因があったらなおさら大変じゃないのだろうか……?

しかしその家族モデルを摂食障害の当事者が知ったとき、語りがその影響を受けているようにみられること、またそれによって起こる救済とその限界について書かれていたところもすごくよかった。多分ここで近い内容が一部読めます

自分自身、語りというものは型を見つけたときそれに合わせるように変わりうるものであり、また時間の経過によって変化するものでもあると日頃からものっすごく思っているし、自分が体調を崩していた時期なんかはそのようなことが実際起きていたのを覚えている。

だからなんか、そうやって語りがあるテンプレの影響を受けることを、あるあるですよねみたいな実感を伴う共感に近い理解という感じで読んでいました。多分こういうのはナラティブの研究あたりで説明があるんじゃないでしょうか。勉強してえ〜〜〜。

気になる本も見つかってよかったです。この本はちょうど最近文庫になったんだね。しっかりめの本は参考文献がザクザクなのが嬉しいよね。わたしは大学の専攻本決めの時期あたりから体調崩してヘロヘロで通うことになり、満足に勉強できなかったので、今後の人生でやっていこうと思っています。

あとは資料用の本をいくつかバーっと見たぐらいかな。あと違国日記あたりか。

前巻があんまりしっくりこなくて、ちょっと想定読者から外れ始めたかな……と思ったもののこの巻は好きでした。正直わたしは主人公のことが好きじゃないんだけど、変化しつつある気もするのでもうちょっと読むと思う。

あっそう、これ読んでいる!かなり好きです。チェ・ウニョンさんの本、もっと読んでみようと思う。

「日本の読者のみなさんへ」という前書きがあるのだけど、その内容や言葉選びが絶妙で、韓国で暮らす人が日本で暮らす人にこうして書いてくれるというのはどういうふうな気持ちなのだろうと思った。どの作品も好きだけど、最初の「あの夏」と最後の「アーチディにて」がとくに好きかな。本のタイトルと同名の作品がないのには驚いた。ある作品の一部なんだけどいいタイトルの付け方……タイトルで気になった人は多いでしょう(わたしもそう)。

普段K-POPアイドルの会話をよく聞いているので、会話文は「もしかしてあの表現かな?」と思う箇所がちらほらあり、原文を確かめてみたくなった。他の言語でこんなふうに積極的に原文と比較しながら読みたいと思うことはあまりなかったので新鮮。それはやっぱり文法的な近さも関係していると思う。

下記ツイート、タイトル変換間違えてしまっていて申し訳ない(正しくは『わたしに無害なひと』)が、掲載しておく。

あとがきまで読んで、こういう姿勢でものを書く人を本当に尊敬するし応援させてほしいと思うから、また他の作品も読んでいこうと思った。

悪い大人、悪い作家になるより簡単なことはないと時々考える。難なくじゃなくて辛うじて、楽にじゃなく苦しんで書く人になりたい。その過程で人間として感じられるすべてを感じ尽くしたい。それができる勇気を持てますように。(p.337)

一方で、アイドルが話すのを聞いていても思うことなんだけど、こういった自罰的とはまた違う気もする……それ以前の罪悪感というのが合っているかな? 表現として間に「미안하고(すまない、申し訳ない)」と挟まれるような感覚は、文化的に共有されているというか、表現として出てきやすいものなのかな〜というのが気になっている。

他の文化圏でも、罪悪感を持って生きているとか書いている人はいると思う(マイノリティ的な部分を持っていて、その苦しさや不便さを体感している人などによく見かける)んだけど、K-POPのフィールドを見るようになるまでこんなに頻繁には聞かない表現だったので、単に慣用表現だとしてもよく使われているわけだし、韓国の文化的な部分が関係しているのかなと思って。

語彙が不足していてうまく表現できないのと、そもそもそういった文化的感覚に日本との歴史が関与していたらと思うと無邪気に関心を持つのはちょっと……みたいな感覚があるので、一旦買ってあるこれ読んでからまた整理して書くかも。

 

これも読んだ!単におもしろそ〜とあらすじ読んで思って手に取ったが、シェイクスピアの戯曲を下敷きにして今の作家が新たな作品を作るというシリーズだった。

キャラクターを「理解できるところが1つもない、自分と違う完全な変人」みたいにしてしまう作品もあると思うけど、これの登場人物は大体多分ちょっと変わってて、でも「普通」?いわゆる「まとも」?なところもあってという感じで、そのあたりの調整が上手だなあと思った。わたし主観なので全然変人なのかもしれないけど……。少なくとも主人公とその家族やパートナー候補の間では話の通じる時間があって、そのバランスが好き。

そもそもシェイクスピアが嫌いで原作『じゃじゃ馬ならし』はとくに嫌い、という作家アン・タイラーがこの翻案を担当してるのもとても面白いし素晴らしい試みだと思った。なんかいいよねー、そういう挑戦って……。今回は、原作が女性蔑視的であるという批判がそれなりにあるから、バーンとやりやすかったのもあるのかもしれないけど。

マイ・フェア・レディ』の原作『ピグマリオン』も、この『じゃじゃ馬ならし』への批判的分析が反映されているという解説も面白かった。これ、じゃあ『マイ・フェア・レディ』はどうなのって話もできるやつだ。

 

下旬に海外文学ばかり図書館で借りたのは、物語が読みたいな〜というのもあったんだけど、今月あった「彗星密室」というイベントに本を選書するにあたり、フェミニズム関連の本を引っ張り出してきたのが関係している。

今月は読めなかったが、他にもヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』など、女性作家でフェミニズムがよく表れていそうな本を借りた。前からトーンが合いそうで気になっていたメイ・サートン独り居の日記【新装版】』や、気まぐれで借りた上記のヴィネガー・ガールも、どうもフェミニズム的な側面があるようで、偶然って面白いなあと思う。そういうのが自分に引っかかる時期なんだろう。

 

10月は新型コロナウイルスのワクチンを打って熱を出したり、そっちが落ち着いたと思ったら初めてのぎっくり腰になったりして、もともと仕事あまり入れてなかったのが正解だったなと思うような身体の不調がいろいろ出た。いつか絶対ぎっくり腰はやるだろと思ってたけど、予想より早かった……。「あ、やばいかも」って思ったらもう動くと激痛になってめっちゃウケました。このストレッチやったらかなり動けるようになってびっくりした(それまでがほんとに動けなかった、トイレ行くのもためらうぐらいだった)。

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あとはね〜選挙がありましたね(ここ11/1に日付が変わりながら書いています)。

諸理由から選挙の話は苦手で、かなり避けてきたのをここ数年なんとかしよ〜と思っているのだけど、(ここにいろいろ書いたけどまだ整理が甘くて出せねえな〜と思ってカットしました、未整理の話は勢いで出さずに理解ある知人友人と丁寧に話すのが安全)、とりあえずまた1年ぐらいかけて、もう少し政治について詳しくなれたらいいなと思っています。

10月中にまた間に合わなかった……しかし続けていくぞ!今月はinterestingという感じの本をいろいろと読めて嬉しかったです。

2021年9月

また下書きもせずに10月になっていた……し、先月本全然読んでないっぽい!ほんとに!?積んでたのをちょこちょこ読んだかも……?ぐらい。あとは非公開の仕事の資料なので、あんま出すのもな……ってやつが7冊ぐらいある。いやそれ読んでたから他読んでないのでは。

 

気になっていて、セールになっていたので全3巻買ってみた!

1人苦手なタイプのキャラクターの子が出てきて、その上結構メインに出てくる雰囲気があってン〜〜〜〜となっていたんだけど、読んでいるうちに主人公と相互に影響し合っている感じがあったので大丈夫でした。「振り回すキャラクター」、とくに「振り回す女性キャラクター」が多分苦手(そのキャラクターはそういうわけでもないんだけど)。

試し読みして最初はそんなにピンときてなかったんだけど、1話最後で急にぐっといい感じになったから読んで、そのときに感じたよさは3巻通してあったなあと思った。静かな作品が好き。

 

思うところあり、アイドルと見た目であるとかアイドルとその身体についての部分を拾い読みした。

『「アイドル」の読み方』のほうを先に買ってパラパラ読んではいたんだけど、『乃木坂46ドラマトゥルギー』のほうも具体例ばかりではないと知り買ってみたら、後者のほうが自分としては読みやすかったかも。

わたしは去年けーぽを見始めるまで本当にアイドルへの関心が大してなかったのだが、それでも「AKBのドキュメンタリー作品がある」ということは知っているのを面白いなーと思ったり、2冊の著者の香月さんが書いているようなアイドルの捉え方は結構バランスがよくて好きだなと思ったりした(完全に受け身の存在ともしないし、しかし完全に本人の思い通りにできているともしない感じ、雑すぎるまとめ方なので各々読んでください)。

「演じる」という言葉を使って考えるのは、自分がこれまで思っていたことにも近かった。ずっと「アイドルをやっている人」とかって言ってたけど、演じる・演者という表現を時に使うのはわかりやすいし、よいなと思う(まだ拾い読みなので、香月さんがどう使っているか正確には把握できてません)。「演じる」=「本当でない」・「嘘だ」みたいな意味にとられるとややこしいから使ってなかった部分もあったんだけど、フリートーク的な場面ではなく、特定の作品について記述したいときに使うのはとくにやりやすい。

実際、好きなアイドル・NU'ESTのメンバー、アロンさんの最近出たソロカバー曲動画についてツイートしたときには、「演じる」という言葉を使うと、映っているアロンさんという存在とそこに重なるもののことを説明しやすい部分がたしかにあった。

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↑ここからの連続ツイートで↓のような話をした。

いつもは音に感じる風景の話をよくするんだけど、今回は珍しく映像のことをちょっと考えたら、いつもと違うことがわかって楽しかった。

アイドルはその人自身として存在しながらも、アイドルという役割を行うことができ、さらにその役割の中で何かを演じられるっていう、同時に3役存在してるんじゃーんみたいなのは、今までなんとなく思ってたけどはっきり言葉にはできていなかった。ので、こうやって説明ができるんだなというのがわかってよかったと思う。香月さんの本、かなりいいのでちゃんとまた通して読むぞ。

 

アイドル保健体育 (CDジャーナルムック)

アイドル保健体育 (CDジャーナルムック)

  • 作者:竹中夏海
  • 株式会社シーディージャーナル
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アイドルと身体という意味でこちらも。

わたしは基本的に男性アイドルを見ているので、あんまり重ならない内容も多かったけど、月経周期の話あたりは自分の体との関連で再確認できる部分があってよかったし、体型管理についてあたりは性別問わずの内容かなと思う。

メイントピックである身体のこと以外にも、ちょっとサブ的なマイクの仕様の変化とアイドルの踊りの変化など、これまでアイドルに興味があまりなくて知識がないからこそ面白く読める部分もあった。巻末対談のMAXのNANAさんの話も、メンバーの結婚や出産を経て続くグループという1つのケースとしてとてもよかった。

基本シスヘテロ想定なのかなーと感じる部分はあった。他方で、ある意味、恋愛や性的な行為などから一定距離を取るべきと言われがちな職業に対して、これぐらい積極的に将来の妊娠出産の話をするのは、それはそれで意味のあることなのかな(業界にいる実感として)?とかも思った。

恋愛禁止などのルールにおいて、基本シスヘテロ想定になってるよねといった指摘はたしか香月さんの本でされていた気がするのでそこもあらためて読も。

 

これぼちぼち読んでる!具体例が読んでみたかったので。

最初の概括みたいな話、そうだよね〜ってことが多くて面白い。見出しの重要性とかは、自分が見出し読まない(大体なんらかデザインされてるから、絵と認識して読み飛ばしちゃう)ので体感としてはへえ〜なんだけど、一般的にはそうだよね〜という感じ。そういう「自分とは違うけど数値としてこう」みたいなとこがわかるのはよいと思う。

 

最近仕事で相変わらず原稿書いたりメルマガ作ったりとかしてて、なんかこうやっぱ目標というかやることがなんとなく決まっててそこに向けて勉強したり実践したりするのって楽しいな〜と思った。結果も気にするけど(特に自分の働き方の場合、できたものの質が次の仕事の有無に直結する部分もあるし)、根本的には勉強したりまとめたり整理してあーなるほどね!とか、わかったわ〜!とかなってるのが好きなんだよな。元気なときは。元気ないときは考える必要のないような作業じゃないと厳しいけど。

あんまり仕事にものすごい楽しさとかを求めるほうではないけど、楽しいに越したことはないな〜と思うので、そういう自分の楽しいことが仕事のためになるような仕事を選べたらいいわねと思った。そういう意味では、今は比較的マッチしてるのかも。

あとここ数日37度前後の微熱が続いてて、ビビったので一応病院行ったり検査したりしたところ陰性ではありました。よかった。しかし、じゃあ何この?微熱は?という感じで、逆にちょっとムカつく……いろいろ候補はあるが……(季節の変わり目・秋花粉・まあ定期的にあるちょっと調子悪いやつなど)。引き続き静かに暮らそうと思います。

2021年8月

月末に間に合わなかった〜と思って下書きを開こうとしたら下書きすらなくてえっ!?!?!?ってなってるのが今(9/5 14:00)。

 

気になってたスーパーベイビー、出てるだけ全部読んだ!丸顔めめさんはBL作品を読んだことがあったんだけど、男女カップルもおもしろいね……。BL描きには男性をかわいく描くのが上手な人が多いと思っている。わかりやすいステレオタイプ「ギャル」「文学青年」というわけでもないのがいいよね。玉緒ちゃんかわいすぎる。最新巻(だっけ?)の元彼怖すぎて半泣きで読んだ。

 

最終巻!連歌の話難しいけどおもしろかったー、こういうのはやってみるとより面白さがわかるでしょうね。この作者の方の他の作品も読んでみたいな。

 

FRaUでの連載も大体読んでいたんだけど、書き下ろし(で合ってるかな?)の沼津の人の話が読んでみたかったので買った。

連載が結構前(2020年9月まで)で忘れていることも多かったからか、タイトルの「沼」という言葉の印象から、思ってたのと違ったって思う人もいそうな内容だなーとは思った。気になるところをハイライトしていったら、今自分はわりと仕事とかお金の話に興味があるんだなってわかった。

個人の沼エピソードそのものは、正直そこまで熱い関心を持てなかったんだけど(Twitterで日々アイドルファンの人たちを見ているので、もう足りてるんだろう)、その間にすごく現実的な仕組みの話(離婚のための手続き、転出・転入人口、慰謝料、労基と労働局、ローン審査とか)も挟まるのが、トーンとしてもよかったし内容も勉強になった。

エピソードとしてはシズカさんというフィギュアスケート沼にいた方の話が好きで、それはハマってから現在までに10年以上の時間が経っており、当時の自分を語り直す部分が何回かあったからだと思う。

人の考えというか解釈は結構変わるものなので、あるとき最高だったものが次の段階では無駄にしか思えなくなったりするし、そこからさらに時間が経つと、いやそれほど悪くもなかったなとも思ったりする。自分はそういう捉え直し、語り直しに価値を感じるので、そういう話が収録されていてよかったなと思う(一度は掲載しないかも、という話になったとのことなので)。

そういう語り直しは自然なことだから、一貫性を求めすぎてもね……というのは最近すごく思うところだ。

 

書けないときにどうやって書く?という話を著者4人がしている本。偶然にも、この本も1回目の座談会(2018年4月)から2回目の座談会(2021年3月)までは約3年の期間が空いていて、その間の変化もわかる構成になっている。最近自分の中で人間の変化がアツいのかもしれない……そして、だとすればそれはアイドルという生身の人間が大きく関わるコンテンツを見るようになった影響があるだろうな。

個別の話なので、ふーん???(わからん)みたいなところもあるけど、それは別に個別の話だからね。って思ったりした。ただ、今あらためて座組みを組むなら女性も入る可能性はあるのかな、そうしたらそこで語られる内容や語られ方も多少違ったかな?みたいなのは思わなくもない部分もありました。(そもそもSNS での気軽な呼びかけスタートだから、「座組み」って感じではないかもだけど)

若干余談ですが、自分も私生活では基本女性と話すことが多く、男性と話したときに「えっそんな伝わらん!?」って思うことがあったりするんだけど、そしてこれを性別で区切る話にするのははたして適切なのだろうかとも思うんだけど、でもとくに社会においてどんな性別で生きるかで体験することは変わることもあると思うから書くけど、同性と話すだけだと説明が省略できちゃう部分っていうのがあるな〜って思うんですよね〜。いや、同性でも共感できない部分も当然たくさんあるんだけど。

それが、なんか特定の性別だけの空間で終わるならいいのかもしれないけど、それ以外の性別の人もいる空間に広がったときに説明として不足することはあるなと思った。ので、今更ながらここ数年よく指摘されている「出演者が男性ばかり」系の話について、あー具体的にこういう不利益がありうるんだ!と思った。

話を本に戻すと、2回収録されている座談会のうち、2回目のほうが読んでいて読みやすくて、参加者の中に考え方の変化だけでなく、選ぶ表現の変化も起きているのかなという感じがあった。ので、人は変化するな〜あんまり一瞬の何かで判断してしまいたくないな〜と思いました。

自分は、書けない……無理……ってなることはあんまりなくて、そんな質が良くないものだとしても一応は書けるし終わらせられるタイプではあるんだけど、書き出すまでにめちゃくちゃ時間がかかるところがある。それで最近はworlflowyを使って要素をバラバラ書いたり、インタビュー原稿ならただ文字起こしを整理したりすることで、それこそ「書かずに書く」をやって、自分を騙しつついつの間にか「書いてる」状況にしている。他の人が、そういうときにどんな風にやっているのかがわかってよかったし、参考になる部分・励まされる部分もいろいろとありました。

 

 

8月は仕事先のオンラインイベントの準備をしたり原稿やったりで地味に忙しくしていた。

イベントはメンタルへルスに関するもので、ゲストの方がすごくよいお話をしてくれてありがたかった。自分は心療内科もカウンセリングも利用したことがあるし、苦しいのが嫌で治療が大好きなので全く抵抗ないが、そうじゃない人もいると思う。そうじゃない人にとって、なにかハードルの下がる機会になっていたらいいなー。あとは体調って崩すまでそのときどうしたらいいかとか知る機会がなかったり、なんなら崩してからも超手探りだったりするから、いいガイドになったんじゃないかなと思いました。ゲストの方のおかげである。

あとは仕事として、普段からの取引先のオウンドメディアに書くとかではない形でのエッセイ寄稿が初めて公開された!(仕事なので仕事の名義になっている)

www.e-aidem.com

目的と大きなジャンルだけ決まっていてあと自由に書く、みたいな形式は何度か経験があるけど、しっかりめに企画提案をいただいてそこから文章を書くというのはほとんど経験がなかったので、結構難しかった。でもすごく勉強になった。

ツイートもしたんだけど、どうしても歯切れの悪くなる部分について、「それだとわかりにくい」等と言われることもなく残してもらえたのがありがたかった。言い切ってしまったら体感と変わってしまうので。

今回書いたことは、2019年末にイベントで話したこととも内容が一部かぶっているんだけど、当時とはわたしもまたちょっと考えが変化しているなーと書きながら思った。多分当時はままならなさを受け入れるしかなくて、それでもなんとかやっていかなきゃいけなかったから、だからこそ「げんきがなくてもやっていく」というタイトルがしっくりきて、そうつけた。でも、今はもうちょっと諦めない気持ち、どうにかしたい気持ちが強いというか、なんか反発心が強くなった。それはそれぐらい体力がついたということでもあるだろう。

なんというか、「元気がなかったらやっていく気持ちになれないのも当然だろうがよ〜!」と思うっていうか、もともと抱いてはいた「元気がないとやっていけないのって何???仕組みとしてどうなの???」みたいな気持ちを、よりはっきりと持つようになっている。多分自分がやっていけなくもないかも?ぐらいになったから、あらためて自分と切り離して考えて、なんだよそれって思えるようになったんじゃないか。

だから、今かつて話したようなことを誰か人に向かって書くのであれば、「各々が各々のタイミングでできるように・やりたいようにして!」ってことは絶対に入れたいし、何かをやらなきゃなという圧になりたくないと思った。こういうのは書いてみないと自分が書きたいこともわからないから、書けてよかったなと思う。

でもなんか……こういうのもやっぱさ〜アイドルを見てて思うことと一緒だし、アイドルを見るようになったから強まった部分でもあるのかも。人には自由があるから、まあわたしは無理してほしくないんですけど人間に、無理してでも今何かをやりたい人っているじゃん?だからやっぱそういう人に対しては、とくに直接関係がない人には、あなたのしたいようにして、と思うというか。いろんな制約下でそれが難しいことのが多いかもしれないけど、できる範囲であなたのしたいようにしてって思う。

無理しないで〜健康でいて〜安全でいて〜って思うけど、そうしない自由も人間にはあるからなあ。なんか「理想的に生きない自由」というか……。それをアイドル見てるとめっちゃ思う。理想的であってほしいという気持ちをよく見かけるからそこへの反発心というのも確実にあるだろうが。いやでも大変なスケジュールとかは別に本人が望んでなくても、望むしかない構造になっている部分があるから……それに応じるように人は……(長くなるのでここまでで)。

話を戻すと、こう書くと陳腐だが、人には人のペースというものがある。だから何かを選ぶタイミングは別にいつでもよくて(本当にいつでもいいかと言われたら多分そうはなっていない現状もあるから難しいんだけど、でも本来的にはという話)、保留してもよいのだということは書きたかった。そして変化を急かしたり、変わらなくていいとわたしが許可したりするのではなくて、あなたのことはあなたが決めるんだよという話を書きたかった。ので、今回の主題ではないけど入れられてよかったし入れさせてもらえてよかったなと思います。

そろそろもうちょっと新規の仕事にも意欲的になるべきかも?と思っているので、ポートフォリオ更新しないとなあ。去年できなかったから完全に億劫になっている。