とっちら

好きなことを取っ散らかします。

2022年7月31日

あのねえ、気づいたら全然更新せずに日々が過ぎてしまったんです。毎月月末か、それを少し過ぎた月初になると「あ、更新しなきゃ」または「過ぎたな……」と思うんですけど、思ったり下書きに入れたりするもののどうにもひとまとまりにできないうちに、なんと半年以上が経ってしまいました。

もうちょっと自分で考えたこととか思っていることを書く機会を作りたいなとは思い続けていたので、今日とりあえず更新することでどうにかその糸口を作ろうという狙いです。おわかりいただけただろうか。

最近読んだ本を少し並べてみようかな。

そもそもあまりなかった新たな人と知り合う機会が、コロナの影響でほぼ皆無になってしまったので、自動で紹介されるタイプのマッチングアプリを数ヶ月前から使ってみている。*1 そんなときに見かけて気になったのがこちら。

 

経営学者(44歳男性)が婚活市場に飛び込みフィールドワークして書いた本。「モテテクニック」的な本ではなく、市場としてどうであるとか、「婚活」概念の整理や変遷が書かれていそうな目次だったので読んでみた。

著者の体験は当然主観的にも書かれているので、個人的にはその理解や整理の仕方は妥当なのかな?と思う点などもいろいろとあったが(そしてそれは書くなら丁寧に書くべきだと思うのでここではサクッと言及できないのだが)、一方でたしかにこういう女性と当たったら、女性全般が怖くなったり嫌いになったり恨んだりしそうだな、と、自分が体験したことがないが・たしかにある事例として勉強になる部分も複数あった。

何より「婚活」という概念について、それが言い出された時点では少子化対策に関連していたということを知ったのが、考えてみれば自然なんだけど考えたことがなかったので驚いたし面白かった。国ってたしかに人間がいないと存続しないもんね……だから子供が生まれる可能性の高いカップルに対してメリットのある婚姻制度が存在しているのかなあ!とか思いました。その辺の歴史は知ったら面白そうだし、もともとよくない面があると思っている婚姻制度のアンチになりそう。他人どころか国とかいう自分を管理する側面のあるものによって生殖のことを意識させられるのは気色悪いからな……。

 

読んだときはいろいろ思うところがあったり、やっぱりアイドルという職業を重ねて考えることがあったりした記憶があるのだが、まとめなかったので詳細を忘れてしまいました。愚か。キャリアや背景的に上野さんがめっちゃリードする形になっちゃわないのかなとも思ったのだが、そうでもないというか、鈴木さんの話によって上野さんのエピソードが引き出されている箇所などもあったのにパワーバランス的な面で安堵したのは覚えている。

 

滝本哲史さんの本は面白い、と聞いたことがあったので、14歳が対象読者の本を読んでみた。実際に中学校で行われた授業をもとに構成されているのでかなり読みやすい、けどこれ多分構成にbatonsの古賀史健さんが入っている影響も大きい気がしますね。最近インタビュー仕事をする機会が増えてきたので下記に載せる本を買ったんだが、それと同じトーンを感じるところがあった。

それにしても、一貫して「自分も新たな発見・発明をできそうだ」と読者が感じられるような本になっていたのが素晴らしいと思いました。ただナイチンゲールのあたりなど、どでかい発見に対しケア労働が若干下位に置かれてる感じが気になりはした。まあナイチンゲールのくだりは、漠然と献身的な「白衣の天使」のようなイメージを持たれているだろう彼女だが、実際は自身によるさまざまな調査や統計等をもとに衛生環境改善のための提案も行っており、その結果、看護のみに励むよりも多くの人が救われる結果を作り出していった(より大きな成果が出た)……という部分を示したいんだろうなとわかる内容だったから、考え方というより単に書き方の調整の問題ではないかという気もする。

古賀さんの本はこれ。執筆の途中くらいまで読みました。比喩が多いのが特徴的だなと感じる。

 

最近図書館のYA(ヤングアダルト。だいたい中高生ぐらいが読者層として想定されている分類)の棚を見るのが好き。わたしは新書って入門的な内容であっても結構途中で詰まったり飽きてしまうことがあるんだけど、このちくまプリマー新書などのちょっと若い層向けのものならささっと読めてとっかかりにいいなーと感じている。

ところで、ジェンダーフェミニズムなどに関する文章の中に、トランスジェンダーの人に対する差別が含まれていないかという点は、読者としてよく確認する必要があるんだな、というのをここ半年ほどで感じるようになった(フェミニズム関連書籍で話題になった翻訳書の著者が、トランスジェンダーに対する差別的な発言で有名だった、というケースを何度か見た)。この本はトランスジェンダー当事者として活動している遠藤まめたさんが著者だったこともあり選んでみたが、すごく読みやすかったし、今まであまり読んだことのない内容もあったので、読んでみてよかったなと思った。

 

設定は面白かったが、さすがにこれは実在する特定のアイドルがモデルだよね、という部分などがちょっと引っかかった。自分の気になりポイントとして、実在人間を自分の物語の中で好きに動かしていいものなのだろうか?というのはわりと大きい。現実の二次創作っぽいのが苦手なのかな……ともちょっと思ったけどそれは違うかも?

ただ、連載時期などを見ると『82年生まれ、キム・ジヨン』が翻訳される前後ぐらいなので、この時期にこういった「一般的な女性の苦しみ」をすでに書いているのはすごいことだったのでは、とも思った。単行本の出版は2020年。

あとど〜〜〜しても気になったのは、作中のある若者たちが日韓の女性アイドルを比較するような発言をしている箇所。よく言われがちな内容なんだけど、年数短いもののKポドルのファンをしっかりめにやると、それは事実とちょっとズレているのでは?と感じざるを得ないところがあった。が、それもこの数年でアイドルの状況や見えるものが変わっている面もあるのかもしれない。

松田青子作品なら、「おばちゃんたちのいるところ」のほうが好きかな。

 

ちょこちょこツイートもしたけど、収録されているどの作品も面白かった!

とくに気に入ったのはチェ・ウニョン「あなたの平和」。『わたしに無害なひと』も好きだったからな……。イエの苦痛の書き方が、嫌なんだけど好きだった。他の作品も読んでみたいな。

中にはSF的要素が強い作品もあったりして、わたしは普段あまりSFは読まないので新鮮でよかった。せっかくいろんな人の作品を集めるならこういう風にすると、幅広い人に薦めやすくなるし、新たに好きな作家も見つかるしでいいなあと思いました。ソン・ボミ「異邦人」は、「女性を主人公にしたノワール風の小説を書こうと決めた」とのことで、よくあるノワールの男女キャラを逆転させるような試みもあったらしい。言われてみればたしかにだった。

……こんなもんか!?最近本を購入する機会も増えたが、それと別に月1ぐらいで図書館に行くペースができており、まあ読めずに返す本も多いが読書の習慣ができつつあるのはいいこと。

習慣といえば、語学学習アプリのDuolingoで韓国語学習を始めて2ヶ月経つ。停滞しつつも毎日続けてはいるので、アイドルのコンテンツを見ない日も毎日韓国語に触れている。2年K-POPアイドルを見てきて今そこ?というレベルっちゃそうなんだけど、だいぶハングルはきちんと読めるようになったし、単語の区切れの見当がつくようになってきたので検索しやすくなった。

でもまだ読むより音を聞いたときのほうが意味を知ってる単語や文章は多いと思う。アイドルのコンテンツ(韓国語音声)を字幕(英語・日本語)で見てきた時間のほうが圧倒的に長いからな。読むときも同時に頭の中で音を再生して、その音から意味を思い出すことが多い。

それでこの前好きなアイドルのメンションパーティー*2に、papago*3を使いつつ勇気を出してリプライできまして、幸運にもリプライを返してもらえたその日は嬉しくてなかなか眠れませんでした。話の内容が主にじゃがいもであっても交感神経が優位に。

papagoを使ってコメントを作ったことはこれまでもあるんだけど、機械翻訳だと実際には不適当・不適切な言葉になってしまっていないか?意味がズレてしまっていないか?という点が結構気にかかっていたんですよね。今も単語がめっちゃわかるとかではないが、検索してニュアンスをチェックするのがちょっとできるようになったので、やっぱり学習って役立つなあと思った。これからも勉強は続けていきたいな〜と思っているところ。韓国語、音がかなり好き。

さて、ちょっと書いてみようとしたら4000字を超えてしまい、多分まだまだ書きたいことはあるんだけどお風呂に入りたいのでここで一旦終わりとします。また来月末かな。

よく水分や塩分などをとって、お互いできるだけ倒れずすむように過ごしましょう。効果のほどは何もわかりませんが、外に出なきゃいけないときにコンビニで買ってみたこの塩レモン飴は、わりとおいしかったです。

 

*1:正確には、好きなアイドルグループの半数以上のメンバーが事務所と契約更新しないことを知り、その衝撃で急に自分の人生のことを2年弱ぶりに考えるようになったのも大きな要因だった。ウケる

*2:一定の時間、リプライをするとリプライを返してくれる可能性があるイベント。

*3:韓国語の翻訳に関しては多分一番品質がいい翻訳ツール