とっちら

好きなことを取っ散らかします。

2022年7月31日

あのねえ、気づいたら全然更新せずに日々が過ぎてしまったんです。毎月月末か、それを少し過ぎた月初になると「あ、更新しなきゃ」または「過ぎたな……」と思うんですけど、思ったり下書きに入れたりするもののどうにもひとまとまりにできないうちに、なんと半年以上が経ってしまいました。

もうちょっと自分で考えたこととか思っていることを書く機会を作りたいなとは思い続けていたので、今日とりあえず更新することでどうにかその糸口を作ろうという狙いです。おわかりいただけただろうか。

最近読んだ本を少し並べてみようかな。

そもそもあまりなかった新たな人と知り合う機会が、コロナの影響でほぼ皆無になってしまったので、自動で紹介されるタイプのマッチングアプリを数ヶ月前から使ってみている。*1 そんなときに見かけて気になったのがこちら。

 

経営学者(44歳男性)が婚活市場に飛び込みフィールドワークして書いた本。「モテテクニック」的な本ではなく、市場としてどうであるとか、「婚活」概念の整理や変遷が書かれていそうな目次だったので読んでみた。

著者の体験は当然主観的にも書かれているので、個人的にはその理解や整理の仕方は妥当なのかな?と思う点などもいろいろとあったが(そしてそれは書くなら丁寧に書くべきだと思うのでここではサクッと言及できないのだが)、一方でたしかにこういう女性と当たったら、女性全般が怖くなったり嫌いになったり恨んだりしそうだな、と、自分が体験したことがないが・たしかにある事例として勉強になる部分も複数あった。

何より「婚活」という概念について、それが言い出された時点では少子化対策に関連していたということを知ったのが、考えてみれば自然なんだけど考えたことがなかったので驚いたし面白かった。国ってたしかに人間がいないと存続しないもんね……だから子供が生まれる可能性の高いカップルに対してメリットのある婚姻制度が存在しているのかなあ!とか思いました。その辺の歴史は知ったら面白そうだし、もともとよくない面があると思っている婚姻制度のアンチになりそう。他人どころか国とかいう自分を管理する側面のあるものによって生殖のことを意識させられるのは気色悪いからな……。

 

読んだときはいろいろ思うところがあったり、やっぱりアイドルという職業を重ねて考えることがあったりした記憶があるのだが、まとめなかったので詳細を忘れてしまいました。愚か。キャリアや背景的に上野さんがめっちゃリードする形になっちゃわないのかなとも思ったのだが、そうでもないというか、鈴木さんの話によって上野さんのエピソードが引き出されている箇所などもあったのにパワーバランス的な面で安堵したのは覚えている。

 

滝本哲史さんの本は面白い、と聞いたことがあったので、14歳が対象読者の本を読んでみた。実際に中学校で行われた授業をもとに構成されているのでかなり読みやすい、けどこれ多分構成にbatonsの古賀史健さんが入っている影響も大きい気がしますね。最近インタビュー仕事をする機会が増えてきたので下記に載せる本を買ったんだが、それと同じトーンを感じるところがあった。

それにしても、一貫して「自分も新たな発見・発明をできそうだ」と読者が感じられるような本になっていたのが素晴らしいと思いました。ただナイチンゲールのあたりなど、どでかい発見に対しケア労働が若干下位に置かれてる感じが気になりはした。まあナイチンゲールのくだりは、漠然と献身的な「白衣の天使」のようなイメージを持たれているだろう彼女だが、実際は自身によるさまざまな調査や統計等をもとに衛生環境改善のための提案も行っており、その結果、看護のみに励むよりも多くの人が救われる結果を作り出していった(より大きな成果が出た)……という部分を示したいんだろうなとわかる内容だったから、考え方というより単に書き方の調整の問題ではないかという気もする。

古賀さんの本はこれ。執筆の途中くらいまで読みました。比喩が多いのが特徴的だなと感じる。

 

最近図書館のYA(ヤングアダルト。だいたい中高生ぐらいが読者層として想定されている分類)の棚を見るのが好き。わたしは新書って入門的な内容であっても結構途中で詰まったり飽きてしまうことがあるんだけど、このちくまプリマー新書などのちょっと若い層向けのものならささっと読めてとっかかりにいいなーと感じている。

ところで、ジェンダーフェミニズムなどに関する文章の中に、トランスジェンダーの人に対する差別が含まれていないかという点は、読者としてよく確認する必要があるんだな、というのをここ半年ほどで感じるようになった(フェミニズム関連書籍で話題になった翻訳書の著者が、トランスジェンダーに対する差別的な発言で有名だった、というケースを何度か見た)。この本はトランスジェンダー当事者として活動している遠藤まめたさんが著者だったこともあり選んでみたが、すごく読みやすかったし、今まであまり読んだことのない内容もあったので、読んでみてよかったなと思った。

 

設定は面白かったが、さすがにこれは実在する特定のアイドルがモデルだよね、という部分などがちょっと引っかかった。自分の気になりポイントとして、実在人間を自分の物語の中で好きに動かしていいものなのだろうか?というのはわりと大きい。現実の二次創作っぽいのが苦手なのかな……ともちょっと思ったけどそれは違うかも?

ただ、連載時期などを見ると『82年生まれ、キム・ジヨン』が翻訳される前後ぐらいなので、この時期にこういった「一般的な女性の苦しみ」をすでに書いているのはすごいことだったのでは、とも思った。単行本の出版は2020年。

あとど〜〜〜しても気になったのは、作中のある若者たちが日韓の女性アイドルを比較するような発言をしている箇所。よく言われがちな内容なんだけど、年数短いもののKポドルのファンをしっかりめにやると、それは事実とちょっとズレているのでは?と感じざるを得ないところがあった。が、それもこの数年でアイドルの状況や見えるものが変わっている面もあるのかもしれない。

松田青子作品なら、「おばちゃんたちのいるところ」のほうが好きかな。

 

ちょこちょこツイートもしたけど、収録されているどの作品も面白かった!

とくに気に入ったのはチェ・ウニョン「あなたの平和」。『わたしに無害なひと』も好きだったからな……。イエの苦痛の書き方が、嫌なんだけど好きだった。他の作品も読んでみたいな。

中にはSF的要素が強い作品もあったりして、わたしは普段あまりSFは読まないので新鮮でよかった。せっかくいろんな人の作品を集めるならこういう風にすると、幅広い人に薦めやすくなるし、新たに好きな作家も見つかるしでいいなあと思いました。ソン・ボミ「異邦人」は、「女性を主人公にしたノワール風の小説を書こうと決めた」とのことで、よくあるノワールの男女キャラを逆転させるような試みもあったらしい。言われてみればたしかにだった。

……こんなもんか!?最近本を購入する機会も増えたが、それと別に月1ぐらいで図書館に行くペースができており、まあ読めずに返す本も多いが読書の習慣ができつつあるのはいいこと。

習慣といえば、語学学習アプリのDuolingoで韓国語学習を始めて2ヶ月経つ。停滞しつつも毎日続けてはいるので、アイドルのコンテンツを見ない日も毎日韓国語に触れている。2年K-POPアイドルを見てきて今そこ?というレベルっちゃそうなんだけど、だいぶハングルはきちんと読めるようになったし、単語の区切れの見当がつくようになってきたので検索しやすくなった。

でもまだ読むより音を聞いたときのほうが意味を知ってる単語や文章は多いと思う。アイドルのコンテンツ(韓国語音声)を字幕(英語・日本語)で見てきた時間のほうが圧倒的に長いからな。読むときも同時に頭の中で音を再生して、その音から意味を思い出すことが多い。

それでこの前好きなアイドルのメンションパーティー*2に、papago*3を使いつつ勇気を出してリプライできまして、幸運にもリプライを返してもらえたその日は嬉しくてなかなか眠れませんでした。話の内容が主にじゃがいもであっても交感神経が優位に。

papagoを使ってコメントを作ったことはこれまでもあるんだけど、機械翻訳だと実際には不適当・不適切な言葉になってしまっていないか?意味がズレてしまっていないか?という点が結構気にかかっていたんですよね。今も単語がめっちゃわかるとかではないが、検索してニュアンスをチェックするのがちょっとできるようになったので、やっぱり学習って役立つなあと思った。これからも勉強は続けていきたいな〜と思っているところ。韓国語、音がかなり好き。

さて、ちょっと書いてみようとしたら4000字を超えてしまい、多分まだまだ書きたいことはあるんだけどお風呂に入りたいのでここで一旦終わりとします。また来月末かな。

よく水分や塩分などをとって、お互いできるだけ倒れずすむように過ごしましょう。効果のほどは何もわかりませんが、外に出なきゃいけないときにコンビニで買ってみたこの塩レモン飴は、わりとおいしかったです。

 

*1:正確には、好きなアイドルグループの半数以上のメンバーが事務所と契約更新しないことを知り、その衝撃で急に自分の人生のことを2年弱ぶりに考えるようになったのも大きな要因だった。ウケる

*2:一定の時間、リプライをするとリプライを返してくれる可能性があるイベント。

*3:韓国語の翻訳に関しては多分一番品質がいい翻訳ツール

2021年10月

今月は月内に更新したいな〜と思いながら下書きを作っています(10/25)。

文化人類学の本を読むと、自分が好きなのはわりと文化人類学的な視点だよなーと思う(大学で講義を受けたときも好きな学問だなと思った)。

ツイートこれだけしかしなかったんだっけ?気になったページ写真撮ってあるけど本返しちゃったから正確に書けないな……。

ツイートに書いている11章の「家族モデル」というのは、ざっくり言うと不適切な母子関係が摂食障害心理的要因であるとみなされるもの。これは1980年代〜90年代の日本で広く受け入れられたんだけど、それは単に科学的にそう考えられたというよりは、当時の社会や文化的背景(女性の社会進出=家庭以外に女性が力を入れうる状況だったこと)が反映されているのではないか……という指摘がめちゃくちゃ興味深かった。あなたが自分のために外に出たりするから子どもがこうなったんですよという圧、嫌すぎる(責める口実に子の不調が使われるのも嫌すぎる)。

この家族モデルは既にまあまあ批判されてるらしいんだけど、先月摂食障害についてリサーチしてたときに2010年以降出版の本をいくつか読んだところ、まあ……結構支持されているというか……根っこにそういう考え方があるっぽいものも多く感じた!積極的に本を書いてる人が、そういう考えを持ってる人というだけなのかもしれないけど(それもそれでどうなんだ)。

わたしはとくに若年層の摂食障害について調べていたので、実際に同居人の支援などはある程度あったほうが望ましいのだろうけど、問題を家族のフィールドに押し込められて、家族でどうにかすることを求められてもキツいよなと思いながら読んでいた。実際家族にも要因があったらなおさら大変じゃないのだろうか……?

しかしその家族モデルを摂食障害の当事者が知ったとき、語りがその影響を受けているようにみられること、またそれによって起こる救済とその限界について書かれていたところもすごくよかった。多分ここで近い内容が一部読めます

自分自身、語りというものは型を見つけたときそれに合わせるように変わりうるものであり、また時間の経過によって変化するものでもあると日頃からものっすごく思っているし、自分が体調を崩していた時期なんかはそのようなことが実際起きていたのを覚えている。

だからなんか、そうやって語りがあるテンプレの影響を受けることを、あるあるですよねみたいな実感を伴う共感に近い理解という感じで読んでいました。多分こういうのはナラティブの研究あたりで説明があるんじゃないでしょうか。勉強してえ〜〜〜。

気になる本も見つかってよかったです。この本はちょうど最近文庫になったんだね。しっかりめの本は参考文献がザクザクなのが嬉しいよね。わたしは大学の専攻本決めの時期あたりから体調崩してヘロヘロで通うことになり、満足に勉強できなかったので、今後の人生でやっていこうと思っています。

あとは資料用の本をいくつかバーっと見たぐらいかな。あと違国日記あたりか。

前巻があんまりしっくりこなくて、ちょっと想定読者から外れ始めたかな……と思ったもののこの巻は好きでした。正直わたしは主人公のことが好きじゃないんだけど、変化しつつある気もするのでもうちょっと読むと思う。

あっそう、これ読んでいる!かなり好きです。チェ・ウニョンさんの本、もっと読んでみようと思う。

「日本の読者のみなさんへ」という前書きがあるのだけど、その内容や言葉選びが絶妙で、韓国で暮らす人が日本で暮らす人にこうして書いてくれるというのはどういうふうな気持ちなのだろうと思った。どの作品も好きだけど、最初の「あの夏」と最後の「アーチディにて」がとくに好きかな。本のタイトルと同名の作品がないのには驚いた。ある作品の一部なんだけどいいタイトルの付け方……タイトルで気になった人は多いでしょう(わたしもそう)。

普段K-POPアイドルの会話をよく聞いているので、会話文は「もしかしてあの表現かな?」と思う箇所がちらほらあり、原文を確かめてみたくなった。他の言語でこんなふうに積極的に原文と比較しながら読みたいと思うことはあまりなかったので新鮮。それはやっぱり文法的な近さも関係していると思う。

下記ツイート、タイトル変換間違えてしまっていて申し訳ない(正しくは『わたしに無害なひと』)が、掲載しておく。

あとがきまで読んで、こういう姿勢でものを書く人を本当に尊敬するし応援させてほしいと思うから、また他の作品も読んでいこうと思った。

悪い大人、悪い作家になるより簡単なことはないと時々考える。難なくじゃなくて辛うじて、楽にじゃなく苦しんで書く人になりたい。その過程で人間として感じられるすべてを感じ尽くしたい。それができる勇気を持てますように。(p.337)

一方で、アイドルが話すのを聞いていても思うことなんだけど、こういった自罰的とはまた違う気もする……それ以前の罪悪感というのが合っているかな? 表現として間に「미안하고(すまない、申し訳ない)」と挟まれるような感覚は、文化的に共有されているというか、表現として出てきやすいものなのかな〜というのが気になっている。

他の文化圏でも、罪悪感を持って生きているとか書いている人はいると思う(マイノリティ的な部分を持っていて、その苦しさや不便さを体感している人などによく見かける)んだけど、K-POPのフィールドを見るようになるまでこんなに頻繁には聞かない表現だったので、単に慣用表現だとしてもよく使われているわけだし、韓国の文化的な部分が関係しているのかなと思って。

語彙が不足していてうまく表現できないのと、そもそもそういった文化的感覚に日本との歴史が関与していたらと思うと無邪気に関心を持つのはちょっと……みたいな感覚があるので、一旦買ってあるこれ読んでからまた整理して書くかも。

 

これも読んだ!単におもしろそ〜とあらすじ読んで思って手に取ったが、シェイクスピアの戯曲を下敷きにして今の作家が新たな作品を作るというシリーズだった。

キャラクターを「理解できるところが1つもない、自分と違う完全な変人」みたいにしてしまう作品もあると思うけど、これの登場人物は大体多分ちょっと変わってて、でも「普通」?いわゆる「まとも」?なところもあってという感じで、そのあたりの調整が上手だなあと思った。わたし主観なので全然変人なのかもしれないけど……。少なくとも主人公とその家族やパートナー候補の間では話の通じる時間があって、そのバランスが好き。

そもそもシェイクスピアが嫌いで原作『じゃじゃ馬ならし』はとくに嫌い、という作家アン・タイラーがこの翻案を担当してるのもとても面白いし素晴らしい試みだと思った。なんかいいよねー、そういう挑戦って……。今回は、原作が女性蔑視的であるという批判がそれなりにあるから、バーンとやりやすかったのもあるのかもしれないけど。

マイ・フェア・レディ』の原作『ピグマリオン』も、この『じゃじゃ馬ならし』への批判的分析が反映されているという解説も面白かった。これ、じゃあ『マイ・フェア・レディ』はどうなのって話もできるやつだ。

 

下旬に海外文学ばかり図書館で借りたのは、物語が読みたいな〜というのもあったんだけど、今月あった「彗星密室」というイベントに本を選書するにあたり、フェミニズム関連の本を引っ張り出してきたのが関係している。

今月は読めなかったが、他にもヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』など、女性作家でフェミニズムがよく表れていそうな本を借りた。前からトーンが合いそうで気になっていたメイ・サートン独り居の日記【新装版】』や、気まぐれで借りた上記のヴィネガー・ガールも、どうもフェミニズム的な側面があるようで、偶然って面白いなあと思う。そういうのが自分に引っかかる時期なんだろう。

 

10月は新型コロナウイルスのワクチンを打って熱を出したり、そっちが落ち着いたと思ったら初めてのぎっくり腰になったりして、もともと仕事あまり入れてなかったのが正解だったなと思うような身体の不調がいろいろ出た。いつか絶対ぎっくり腰はやるだろと思ってたけど、予想より早かった……。「あ、やばいかも」って思ったらもう動くと激痛になってめっちゃウケました。このストレッチやったらかなり動けるようになってびっくりした(それまでがほんとに動けなかった、トイレ行くのもためらうぐらいだった)。

style.nikkei.com

あとはね〜選挙がありましたね(ここ11/1に日付が変わりながら書いています)。

諸理由から選挙の話は苦手で、かなり避けてきたのをここ数年なんとかしよ〜と思っているのだけど、(ここにいろいろ書いたけどまだ整理が甘くて出せねえな〜と思ってカットしました、未整理の話は勢いで出さずに理解ある知人友人と丁寧に話すのが安全)、とりあえずまた1年ぐらいかけて、もう少し政治について詳しくなれたらいいなと思っています。

10月中にまた間に合わなかった……しかし続けていくぞ!今月はinterestingという感じの本をいろいろと読めて嬉しかったです。

2021年9月

また下書きもせずに10月になっていた……し、先月本全然読んでないっぽい!ほんとに!?積んでたのをちょこちょこ読んだかも……?ぐらい。あとは非公開の仕事の資料なので、あんま出すのもな……ってやつが7冊ぐらいある。いやそれ読んでたから他読んでないのでは。

 

気になっていて、セールになっていたので全3巻買ってみた!

1人苦手なタイプのキャラクターの子が出てきて、その上結構メインに出てくる雰囲気があってン〜〜〜〜となっていたんだけど、読んでいるうちに主人公と相互に影響し合っている感じがあったので大丈夫でした。「振り回すキャラクター」、とくに「振り回す女性キャラクター」が多分苦手(そのキャラクターはそういうわけでもないんだけど)。

試し読みして最初はそんなにピンときてなかったんだけど、1話最後で急にぐっといい感じになったから読んで、そのときに感じたよさは3巻通してあったなあと思った。静かな作品が好き。

 

思うところあり、アイドルと見た目であるとかアイドルとその身体についての部分を拾い読みした。

『「アイドル」の読み方』のほうを先に買ってパラパラ読んではいたんだけど、『乃木坂46ドラマトゥルギー』のほうも具体例ばかりではないと知り買ってみたら、後者のほうが自分としては読みやすかったかも。

わたしは去年けーぽを見始めるまで本当にアイドルへの関心が大してなかったのだが、それでも「AKBのドキュメンタリー作品がある」ということは知っているのを面白いなーと思ったり、2冊の著者の香月さんが書いているようなアイドルの捉え方は結構バランスがよくて好きだなと思ったりした(完全に受け身の存在ともしないし、しかし完全に本人の思い通りにできているともしない感じ、雑すぎるまとめ方なので各々読んでください)。

「演じる」という言葉を使って考えるのは、自分がこれまで思っていたことにも近かった。ずっと「アイドルをやっている人」とかって言ってたけど、演じる・演者という表現を時に使うのはわかりやすいし、よいなと思う(まだ拾い読みなので、香月さんがどう使っているか正確には把握できてません)。「演じる」=「本当でない」・「嘘だ」みたいな意味にとられるとややこしいから使ってなかった部分もあったんだけど、フリートーク的な場面ではなく、特定の作品について記述したいときに使うのはとくにやりやすい。

実際、好きなアイドル・NU'ESTのメンバー、アロンさんの最近出たソロカバー曲動画についてツイートしたときには、「演じる」という言葉を使うと、映っているアロンさんという存在とそこに重なるもののことを説明しやすい部分がたしかにあった。

www.youtube.com

↑ここからの連続ツイートで↓のような話をした。

いつもは音に感じる風景の話をよくするんだけど、今回は珍しく映像のことをちょっと考えたら、いつもと違うことがわかって楽しかった。

アイドルはその人自身として存在しながらも、アイドルという役割を行うことができ、さらにその役割の中で何かを演じられるっていう、同時に3役存在してるんじゃーんみたいなのは、今までなんとなく思ってたけどはっきり言葉にはできていなかった。ので、こうやって説明ができるんだなというのがわかってよかったと思う。香月さんの本、かなりいいのでちゃんとまた通して読むぞ。

 

アイドル保健体育 (CDジャーナルムック)

アイドル保健体育 (CDジャーナルムック)

  • 作者:竹中夏海
  • 株式会社シーディージャーナル
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アイドルと身体という意味でこちらも。

わたしは基本的に男性アイドルを見ているので、あんまり重ならない内容も多かったけど、月経周期の話あたりは自分の体との関連で再確認できる部分があってよかったし、体型管理についてあたりは性別問わずの内容かなと思う。

メイントピックである身体のこと以外にも、ちょっとサブ的なマイクの仕様の変化とアイドルの踊りの変化など、これまでアイドルに興味があまりなくて知識がないからこそ面白く読める部分もあった。巻末対談のMAXのNANAさんの話も、メンバーの結婚や出産を経て続くグループという1つのケースとしてとてもよかった。

基本シスヘテロ想定なのかなーと感じる部分はあった。他方で、ある意味、恋愛や性的な行為などから一定距離を取るべきと言われがちな職業に対して、これぐらい積極的に将来の妊娠出産の話をするのは、それはそれで意味のあることなのかな(業界にいる実感として)?とかも思った。

恋愛禁止などのルールにおいて、基本シスヘテロ想定になってるよねといった指摘はたしか香月さんの本でされていた気がするのでそこもあらためて読も。

 

これぼちぼち読んでる!具体例が読んでみたかったので。

最初の概括みたいな話、そうだよね〜ってことが多くて面白い。見出しの重要性とかは、自分が見出し読まない(大体なんらかデザインされてるから、絵と認識して読み飛ばしちゃう)ので体感としてはへえ〜なんだけど、一般的にはそうだよね〜という感じ。そういう「自分とは違うけど数値としてこう」みたいなとこがわかるのはよいと思う。

 

最近仕事で相変わらず原稿書いたりメルマガ作ったりとかしてて、なんかこうやっぱ目標というかやることがなんとなく決まっててそこに向けて勉強したり実践したりするのって楽しいな〜と思った。結果も気にするけど(特に自分の働き方の場合、できたものの質が次の仕事の有無に直結する部分もあるし)、根本的には勉強したりまとめたり整理してあーなるほどね!とか、わかったわ〜!とかなってるのが好きなんだよな。元気なときは。元気ないときは考える必要のないような作業じゃないと厳しいけど。

あんまり仕事にものすごい楽しさとかを求めるほうではないけど、楽しいに越したことはないな〜と思うので、そういう自分の楽しいことが仕事のためになるような仕事を選べたらいいわねと思った。そういう意味では、今は比較的マッチしてるのかも。

あとここ数日37度前後の微熱が続いてて、ビビったので一応病院行ったり検査したりしたところ陰性ではありました。よかった。しかし、じゃあ何この?微熱は?という感じで、逆にちょっとムカつく……いろいろ候補はあるが……(季節の変わり目・秋花粉・まあ定期的にあるちょっと調子悪いやつなど)。引き続き静かに暮らそうと思います。

2021年8月

月末に間に合わなかった〜と思って下書きを開こうとしたら下書きすらなくてえっ!?!?!?ってなってるのが今(9/5 14:00)。

 

気になってたスーパーベイビー、出てるだけ全部読んだ!丸顔めめさんはBL作品を読んだことがあったんだけど、男女カップルもおもしろいね……。BL描きには男性をかわいく描くのが上手な人が多いと思っている。わかりやすいステレオタイプ「ギャル」「文学青年」というわけでもないのがいいよね。玉緒ちゃんかわいすぎる。最新巻(だっけ?)の元彼怖すぎて半泣きで読んだ。

 

最終巻!連歌の話難しいけどおもしろかったー、こういうのはやってみるとより面白さがわかるでしょうね。この作者の方の他の作品も読んでみたいな。

 

FRaUでの連載も大体読んでいたんだけど、書き下ろし(で合ってるかな?)の沼津の人の話が読んでみたかったので買った。

連載が結構前(2020年9月まで)で忘れていることも多かったからか、タイトルの「沼」という言葉の印象から、思ってたのと違ったって思う人もいそうな内容だなーとは思った。気になるところをハイライトしていったら、今自分はわりと仕事とかお金の話に興味があるんだなってわかった。

個人の沼エピソードそのものは、正直そこまで熱い関心を持てなかったんだけど(Twitterで日々アイドルファンの人たちを見ているので、もう足りてるんだろう)、その間にすごく現実的な仕組みの話(離婚のための手続き、転出・転入人口、慰謝料、労基と労働局、ローン審査とか)も挟まるのが、トーンとしてもよかったし内容も勉強になった。

エピソードとしてはシズカさんというフィギュアスケート沼にいた方の話が好きで、それはハマってから現在までに10年以上の時間が経っており、当時の自分を語り直す部分が何回かあったからだと思う。

人の考えというか解釈は結構変わるものなので、あるとき最高だったものが次の段階では無駄にしか思えなくなったりするし、そこからさらに時間が経つと、いやそれほど悪くもなかったなとも思ったりする。自分はそういう捉え直し、語り直しに価値を感じるので、そういう話が収録されていてよかったなと思う(一度は掲載しないかも、という話になったとのことなので)。

そういう語り直しは自然なことだから、一貫性を求めすぎてもね……というのは最近すごく思うところだ。

 

書けないときにどうやって書く?という話を著者4人がしている本。偶然にも、この本も1回目の座談会(2018年4月)から2回目の座談会(2021年3月)までは約3年の期間が空いていて、その間の変化もわかる構成になっている。最近自分の中で人間の変化がアツいのかもしれない……そして、だとすればそれはアイドルという生身の人間が大きく関わるコンテンツを見るようになった影響があるだろうな。

個別の話なので、ふーん???(わからん)みたいなところもあるけど、それは別に個別の話だからね。って思ったりした。ただ、今あらためて座組みを組むなら女性も入る可能性はあるのかな、そうしたらそこで語られる内容や語られ方も多少違ったかな?みたいなのは思わなくもない部分もありました。(そもそもSNS での気軽な呼びかけスタートだから、「座組み」って感じではないかもだけど)

若干余談ですが、自分も私生活では基本女性と話すことが多く、男性と話したときに「えっそんな伝わらん!?」って思うことがあったりするんだけど、そしてこれを性別で区切る話にするのははたして適切なのだろうかとも思うんだけど、でもとくに社会においてどんな性別で生きるかで体験することは変わることもあると思うから書くけど、同性と話すだけだと説明が省略できちゃう部分っていうのがあるな〜って思うんですよね〜。いや、同性でも共感できない部分も当然たくさんあるんだけど。

それが、なんか特定の性別だけの空間で終わるならいいのかもしれないけど、それ以外の性別の人もいる空間に広がったときに説明として不足することはあるなと思った。ので、今更ながらここ数年よく指摘されている「出演者が男性ばかり」系の話について、あー具体的にこういう不利益がありうるんだ!と思った。

話を本に戻すと、2回収録されている座談会のうち、2回目のほうが読んでいて読みやすくて、参加者の中に考え方の変化だけでなく、選ぶ表現の変化も起きているのかなという感じがあった。ので、人は変化するな〜あんまり一瞬の何かで判断してしまいたくないな〜と思いました。

自分は、書けない……無理……ってなることはあんまりなくて、そんな質が良くないものだとしても一応は書けるし終わらせられるタイプではあるんだけど、書き出すまでにめちゃくちゃ時間がかかるところがある。それで最近はworlflowyを使って要素をバラバラ書いたり、インタビュー原稿ならただ文字起こしを整理したりすることで、それこそ「書かずに書く」をやって、自分を騙しつついつの間にか「書いてる」状況にしている。他の人が、そういうときにどんな風にやっているのかがわかってよかったし、参考になる部分・励まされる部分もいろいろとありました。

 

 

8月は仕事先のオンラインイベントの準備をしたり原稿やったりで地味に忙しくしていた。

イベントはメンタルへルスに関するもので、ゲストの方がすごくよいお話をしてくれてありがたかった。自分は心療内科もカウンセリングも利用したことがあるし、苦しいのが嫌で治療が大好きなので全く抵抗ないが、そうじゃない人もいると思う。そうじゃない人にとって、なにかハードルの下がる機会になっていたらいいなー。あとは体調って崩すまでそのときどうしたらいいかとか知る機会がなかったり、なんなら崩してからも超手探りだったりするから、いいガイドになったんじゃないかなと思いました。ゲストの方のおかげである。

あとは仕事として、普段からの取引先のオウンドメディアに書くとかではない形でのエッセイ寄稿が初めて公開された!(仕事なので仕事の名義になっている)

www.e-aidem.com

目的と大きなジャンルだけ決まっていてあと自由に書く、みたいな形式は何度か経験があるけど、しっかりめに企画提案をいただいてそこから文章を書くというのはほとんど経験がなかったので、結構難しかった。でもすごく勉強になった。

ツイートもしたんだけど、どうしても歯切れの悪くなる部分について、「それだとわかりにくい」等と言われることもなく残してもらえたのがありがたかった。言い切ってしまったら体感と変わってしまうので。

今回書いたことは、2019年末にイベントで話したこととも内容が一部かぶっているんだけど、当時とはわたしもまたちょっと考えが変化しているなーと書きながら思った。多分当時はままならなさを受け入れるしかなくて、それでもなんとかやっていかなきゃいけなかったから、だからこそ「げんきがなくてもやっていく」というタイトルがしっくりきて、そうつけた。でも、今はもうちょっと諦めない気持ち、どうにかしたい気持ちが強いというか、なんか反発心が強くなった。それはそれぐらい体力がついたということでもあるだろう。

なんというか、「元気がなかったらやっていく気持ちになれないのも当然だろうがよ〜!」と思うっていうか、もともと抱いてはいた「元気がないとやっていけないのって何???仕組みとしてどうなの???」みたいな気持ちを、よりはっきりと持つようになっている。多分自分がやっていけなくもないかも?ぐらいになったから、あらためて自分と切り離して考えて、なんだよそれって思えるようになったんじゃないか。

だから、今かつて話したようなことを誰か人に向かって書くのであれば、「各々が各々のタイミングでできるように・やりたいようにして!」ってことは絶対に入れたいし、何かをやらなきゃなという圧になりたくないと思った。こういうのは書いてみないと自分が書きたいこともわからないから、書けてよかったなと思う。

でもなんか……こういうのもやっぱさ〜アイドルを見てて思うことと一緒だし、アイドルを見るようになったから強まった部分でもあるのかも。人には自由があるから、まあわたしは無理してほしくないんですけど人間に、無理してでも今何かをやりたい人っているじゃん?だからやっぱそういう人に対しては、とくに直接関係がない人には、あなたのしたいようにして、と思うというか。いろんな制約下でそれが難しいことのが多いかもしれないけど、できる範囲であなたのしたいようにしてって思う。

無理しないで〜健康でいて〜安全でいて〜って思うけど、そうしない自由も人間にはあるからなあ。なんか「理想的に生きない自由」というか……。それをアイドル見てるとめっちゃ思う。理想的であってほしいという気持ちをよく見かけるからそこへの反発心というのも確実にあるだろうが。いやでも大変なスケジュールとかは別に本人が望んでなくても、望むしかない構造になっている部分があるから……それに応じるように人は……(長くなるのでここまでで)。

話を戻すと、こう書くと陳腐だが、人には人のペースというものがある。だから何かを選ぶタイミングは別にいつでもよくて(本当にいつでもいいかと言われたら多分そうはなっていない現状もあるから難しいんだけど、でも本来的にはという話)、保留してもよいのだということは書きたかった。そして変化を急かしたり、変わらなくていいとわたしが許可したりするのではなくて、あなたのことはあなたが決めるんだよという話を書きたかった。ので、今回の主題ではないけど入れられてよかったし入れさせてもらえてよかったなと思います。

そろそろもうちょっと新規の仕事にも意欲的になるべきかも?と思っているので、ポートフォリオ更新しないとなあ。去年できなかったから完全に億劫になっている。

2021年7月

7月、暑かった〜〜〜〜湿度もすごかった〜〜〜今もすごい。

 

 読み切らずに返却してしまわなくてよかった!初恋の楽園って書いてあるけど実際はある被害を受けた女性2人の話(性虐待・DVなど)が中心。先月は1章中盤ぐらいまでしか読めてなかったんだけど、そのちょっと後から読みやすくなってきた。いろいろ思うことがあったので、以下ちょっと長めに書く。

小説の中心となっているのは、高級マンションに住む美しく文学の好きな少女・思琪(スーチー)とその幼馴染の少女・怡婷(イーティン)、そして同じマンションに住むこれまた美しく学のある20代の女性、伊紋(イーウェン)の話。

思琪は13歳のときから、同じマンションに住む50代の男性国語教師に性虐待を受けている。伊紋は、優秀でハンサムな夫によるDVの被害に遭っている。主にはこの2人が何を思いどうするか・どうなるかという話(めちゃくちゃざっくり)。

この加害者の教師とその同類たちの会話なんて本当に醜悪なんだけど、その思考や行動は比較的さっぱり書かれているので読めてしまう。なんかこう、その辺りの話はすごい引きの視点になっているというか、自分が存在しない・自分とは関係のない話みたいに書かれているからなのかな。あとは、「加害者自身が加害のことをなんとも思っていない」のが反映されている気もする。

最初は読みづらかった古典の引用や頻出する比喩も、なんとなく読み流せるようになったり、意味がとれるようになったりした。「AはBだ。XXXX(具体的説明)〜」って説明があった後、しばらく経ってから「B」という言葉出たらおそらく「A」の意味で出てきているとか、文章そのものの意味がわからないな〜と思う箇所については、大体その文章のそのままの意味とは少しずれたことが意味されていると示すような登場人物のやりとりが作中で何回かあって、それがこの小説の文章そのものにも生じているんだなとだんだんわかるようになった。

とにかく比喩が至る所にあるから、おそらく古典の引用も、その場面に直接は書かれていない何かを暗に示す機能があるんだと思う。登場人物の賢さとか、また賢さをひけらかす様子として書かれている部分もあると思うけど(この辺り、前回は台湾だとか中国のほうではそういう文学が一般的なのかな?と思っていたけど、訳者あとがきを見るにそれなりに特殊な例なのかなと理解した)。

他にも、語り手がよくわからなかったり、気づくと変わっていたりすることも含めて、最初は読みづらかったようなポイントが、だんだん作品としての面白さに感じられていった。

 

そして、「これは事実をもとにした小説である」と作者によって示されている。そうすると、ここまで書いた内容のいくつかに、納得するところがある。

例えば、何か自分に起きた嫌なことについて話そうとするとき、全然関係ない話をしてしまったり、直接的に言いたくなくてものすごく遠い言い方をしたりすることはあるし、加害者の言動がなんでもないことのように感じられるような「膜」が自分に形成されることがある。そういうような点で、被害を受けた人の、ある状態における感覚が、文章表現に反映されている部分がかなりあるんじゃないかなと、読み終わって感じた。

いくつか印象に残る文章があったので引用する。

この誰もが自分は負け組だと言いたがる時代に、世界には本当の負け組の女の子たちがいることを誰も認めない。この種のマイナーな苦痛は、実は幸福と表裏一体なのだ。誰もが小さな幸せを享受しながら、口では小さな苦痛に大騒ぎする――むき出しの苦痛を眼の前に出されると、自分の安堵が見苦しく、自分の苦痛が軽々しいものに見えてしまう。
(p.212、国語教師の他の被害女子学生がネットで暴露した際、擁護されるのではなくむしろ攻撃されたことを受けての文)

忍耐は美徳じゃない。忍耐を美徳にするのは、この偽善の世界が、その歪んだ秩序を維持する方法。怒りこそ美徳なのよ。(p.241) 

 なんかやっぱね〜学歴社会とか儒教的な思想って、立場の強いものにうまく使われてしまうことがあるよなと思った。被害を被害として認識しづらくなったりとか、今後の立場のために言えなくなったりとか……。

訳者あとがきでわかる通り、作者が意図的によくわかるように加害の様子を描写しているところがあるからすすめづらいけど、自分は読んでみてよかったなと思った。この本は出版された台湾で25万部売れたらしいんだけど、この本が話題になったときの社会の動きも訳者あとがきには書かれていてありがたかった。

 

 先月読んだエッセイの作者が書いた小説ってどんなかなーと気になり。ちょうどいい軽さでいい感じでした!他のももうちょっと読んでみようかな。

 返却するまで時間があったからもうちょっと読んでみたら、別にそんなに嫌じゃない作品も多かった。最初のだけ強烈に嫌だったっぽい(特に嫌な嫌さってありますよね)。次回は女性メインのやつ読むぞという気持ちで引き続きいる。

 

図書館に芥川賞直木賞の候補作作家の棚ができていて、いくつかめくってみた中でおもしろそうだなーと思って借りた本。第62回江戸川乱歩賞受賞作とのこと。グロいのあんま得意じゃないんだけど、ウワッ……とならずに読めたしおもしろかった。

選評を見ると、この作風を「新しい」と言うのはいかがなものか……という文脈で、辻村深月さんが「主人公の生きていた世界が綻びを見せ、全く違う虚構と現実の景色が開かれていくこの作品のような“新しさ”はすでに既存の小説の世界で名作がいくつもあり、そのパラダイムシフトはノベルスやライトノベルの現場で十年以上前にすでに起きていたと言う印象である」と書かれていて、あーたしかにこのぐるんぐるん展開はそういう感じある!と納得した。他の方から映像的という評価があったのもなんかわかるというか、自分は結構アニメっぽい感じで映像を再生して読んでたかも。と気づいた。テスカトリポカTLでかなり好評だから読んでみたいなー。

 

 少しずつ読んでいるところ!致命的に書けないってことはあんまり感じたことがないんだけど、着手するまでに時間をかけてしまいがちなので、いいヒントになりそう。迷いつつ寝る前も読みやすいkindleで買って、実際だからこそ読めているんだけど、図とかがちょっと見づらいとこがあるので、紙かでかい画面で読むのがいいかも。

 

 

 

 峰なゆかさん好きなんですよね!業界あるあるとかモザイク修正の変遷とか、普段知る機会がないこともポップに読めておもしろい。巻末対談も、微妙に話が噛み合ってないように感じる部分もありつついい感じだった。

 

ほしとんで、おもしろ〜〜〜〜〜〜〜〜。前からフォローしている人に読者がいて気にはなってたんだけど、読んだらキャラクターがかなり好きでよかった。俳句ゼミの学生の話で、俳句ってこういう風になってるんだなあ〜〜〜!と、楽しく読んでるだけで勉強になる。まあ先生と金子隼先輩が好きよね……。

 

ルックバック - 藤本タツキ | 少年ジャンプ+

読んで最初に思ったのは「漫画うますぎでは?」だった。2人の物語としてかなり好きだし、うわーこうやって漫画って描けるんだ……となったし。

(8/2追記 以下、こういうところは気になるけどこういうところはよかった……みたいなことを書いてたんだけど、内容に修正があったというのを知って読んだところ、結構話の質感が変わっていて、ここに書いていた内容の一部が当てはまらなくなっていて、そもそも感想書いたときに読んだ内容と違うものがリンク先にある状態で個人のブログに残してもな〜中身が変わってるからな〜となったので消しました)

 

・7月は、ハイトーンを売りにしてる美容院に行ってみた(どんな雰囲気のお店なのかが気になって。ハイトーンカラーにはしてない)。美容師さんの書いてる宣伝用の文章を読んで、この人なら合いそうかもと思う人に普通のカラーの予約をしたところ、予想通りあんまり元気すぎない感じの人で、とてもよかった。推してる施術内容の派手さに反して静かな美容院だった。普段ブリーチ毛を多く扱っているからか、髪の扱いがめちゃ丁寧で、自分がやるよりよっぽど丁寧だな〜と思いながら髪を乾かされたりした。自分が気になるだけなんで!って、ちょっとだけ襟足のところ切ってくれておもしろ優しかった。

・6月に結構がんばった結果疲れ、文字読むときにあんまり読めない感じがあったので、仕事はちょっとセーブしていた。早めの対処大事。こういうのがあると、かなり全体的に調子はよくなったとはいえ、没頭して全力でブンブン考えるような仕事だけにするのは(少なくとも今は)よくないな〜と思う。

・久しぶりに好きなアイドル全員でのコンテンツが出て、なおかつ内容も好きな感じで嬉しかったー。工場見学・職場体験系コンテンツが好き。

youtu.be

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2021年6月

早い……1ヶ月が早い!!

 もう1回借りてきて続きを読んだ。読みやすくてちょっと自分の関心からずれてるものを読むの結構いいなーと思ったのでこれからもやりたい……

 

special.tsogen.co.jp

 

完全に装画で選んだ本。三好愛さんの絵はパッと見たとき目にとまる。好感を持っている人の作品で、何度か三好さんがイラストを担当されていたので、これもいい本なのでは?と思って読んだ。

複数人の「白野真澄」の話が書かれていて、表題作が一番好きだったかな。この本でもちょこちょこ出てくるけど、気まずい嫌な感じを書くのが上手そうだなあと感じた。その「嫌な感じ」が、必ずしも悪い結果につながるわけではないところが意外性があってよかった。

作者の奥田亜希子さんは第37回すばる文学賞を受賞されてるようなんだけど、↑の本の作者、中島たい子さんも第28回で受賞されている。すばると相性がいいのかもしれない……と気になってきた。

すばる関連だと、Twitterでフォローしてる方のご友人が作者の、『天龍院亜希子の日記』も、文章の温度感がちょうどいい感じで好きだった。(文庫が出ていた!)

 書いてから思ったけど温度感ってあれか、ビジネス用語的な感じで、わたしが言いたいこととは違う意味になるんだろうか?文章の体温と言えばいいのか?平熱っぽい文章で好きです。

 

 この方の小説、以前読んだときも趣味とはちょっと違うかなと思ったんだけど、それを忘れて「好評だよな〜」と思ってちょこちょこ手にとってしまう。そしてやはり絶妙〜に合わない……。

ここは退屈迎えに来て』も以前読んで、それも「地方」像が微妙に自分のものとは違っているからかしっくり来ず。今回の本は描写されてる「地方」の嫌〜なところがわかるラインで、それはそれで嫌〜(好き好んでこれ読んで滅入りたくない)となった。他人事じゃないものを読むのって、余裕ないと無理だな。

地方・田舎モチーフのものは、自分が地方・田舎生まれなこともあり、どうしても複雑な気持ちになってしまうことが多い。作品は、共感できるかどうかだけが大事というわけではないとは思ってるんだけど。

『あのこは貴族』は映画化されましたよね。結構TLで好評だったけど、どんな感じなんだろう?うちのほうでは上映期間が短くて、ちょうど忙しくしていたので、興味はあったけど観に行けなかった。prime videoとかに入るといいな。

このインタビュー読んだ感じ、女と女の話なら、もしかして好きになれるかも?と思った。ご本人も好きなものなのかなと思うので。

suumo.jp

 

 読み始めたとこ。台湾で25万部売れた本。実話が元になっているとのことで話題になったそう。

タイトルはかわいい感じだけど、内容は少女が同じマンションに住む50代の教師に性的な虐待を受け……という話らしい(まだほんとに冒頭しか読んでいないから、詳細ページの情報)。すでに社会の金銭的な格差とか、「嫁に来た」人が学問を続けられなくなっている様子などが描かれていて、できれば全部読んでしまいたいな〜。

小説の中で杜甫とか孟子が引用されていて、これがその地域の小説では一般的なのだろうか……!?と驚いた。日本の小説だったらどういうことにあたるんだろう、枕草子とかを引用するようなこと……?そういう意味でも、さらっと読みやすいわけではないんだけど、異文化を感じておもしろい。

あとは漫画いっぱい読みました!

 

 1巻も買ってた漫画の2巻が出た!作者の高野雀さんは、たしか全然違うルートで知ってフォローしてたんだけど、自分がニュイを好きになってから(あれ……前に見た高野さんのこの絵、ニュイのメンバーじゃん!!!)と気づいたような。めちゃびっくりでした。漫画のメインは日常系(でいいのかな?)だけど、今回はミステリ展開っぽいのもあって、また違うよさがあった!続きも楽しみ。

 

 いつも読んでるやつが本になったので、続いてほしいし買った!comic walkerでまだある程度読めるかな。

comic-walker.com

 

 Twitterで試し読み3話ぐらいやってて(太っ腹!)、先の展開が気になったので買った。最近サブキャラのそれぞれの話がきちんと描かれてるやつが好きで……これも、主人公の同級生の話がそれぞれメインになる構成でよかった。

他人が羨ましがるものでも本人は言われるのが嫌な話があるのもいい(地球とフィオネ星の「ハーフ」の子の回)。いやでも羨望もあるけど、大半は勝手なイメージ付けの話だねその回は……。中高生とかがかるーく読むのにもよさそうだなと思ったが、大人になってから読むからそう思うのかな?

 

 久々に調子があまりよくなかったので、元気ハツラツじゃない人が主人公の漫画読みて〜と思って読んだ。将来の不安とかのシーンは自分にとってもリアルすぎてちょっと落ち込んだけど、こういう人が主人公の漫画があることっていいよね……。

 

TLで何度か見かけてて、すごい好評なんだな〜と思ってた。読んだらもうほんと……よくて……1巻だけとりあえず買ってたんだけど、即全巻買った……。

これも高校生の話で、かつ登場人物それぞれが大切に描かれていてえ〜〜好き〜〜〜〜。恋愛要素もあるけど、それ以上に友情の話が今のとこ好き。主人公がとにかくいいやつ……。最初はアーなんか読んでて恥ずかしくなっちゃうかもしんない!あとこういう学生の意地悪さ描かれるとしんどくて読めないかも!って思ったけど、ほんとに……主人公がいい子で……。なんかまっすぐさやピュアさに助けられることって、あるよね……。めちゃ推しです。続刊も買う。

 

 

今月は前半まで忙しくしていたぶん、もうこりゃ休まないとヤバそうだ!と思って(なんか日本語がよくわかんなくなってきてたので)、後半はほぼひたすら休んでいた。その間に、漫画を久しぶりにたくさん読んだけど、面白くてすごいね……。世の中にはこんなに面白い漫画が……。

結局回復のための休みで、あんまり勉強系のことはできなかったな。一定期間ガッとやったら一定期間ガッと休む!みたいなやり方のが楽(自然にできる)んだけど、あんまり自分の体には合わないから、そこそこやってちゃんと休む、を続けるほうがいいよねえとあらためて思った。そしてその中に勉強する時間を組み込む……。最近元気だったから楽しくて、ちょっとガッとやってしまったけど、そのやり方だと継続は難しいね。

とはいえ、だいぶ脳の体力みたいなのは戻ってきたと思う。インタビュアーが他の人とはいえ、インタビュー原稿書けてるぐらいだし……。(内容をある程度頭に保持・関連性見つける・文章にするをそんなに長くない期間でやる仕事なので、脳への負荷は小さくない仕事だと思う)

 

最後に全然関係ない話なんですが、MONSTA Xというグループが収録ビハインド出してるのを知って見たところ、それが良すぎて急にパフォーマンス動画をいろいろ見てるし曲を聴いてます。

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もともと好きな収録曲はあったんだけど、パフォーマンスがなにぶん「強」く、これまでのタイトル曲も強めの印象だったからちょっと好みとはズレてるのかな〜と思ってたんですが、この収録風景見たらえっシンプルに歌うま〜、みなさん声結構柔らかいんだ!と気づき、急に曲の聞こえ方が変わるようになった……。サックスとかトランペットとか、楽器の音がいい曲、好き!

今回の活動は、リーダーのショヌさんがお休みなのが残念な点なんだけど、見てみると各ステージ細かい部分の踊り方が結構違ったりして、そういうのが大好きなのでアツい気持ちになりました。「monsta x gambler」で検索して……見比べて……パフォーマーとしてみなさんとてもいいので……。

ショヌさんもいらっしゃるパフォーマンス動画を貼って終わります。2つ目の衣装めっちゃ好きなんだ。

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2021年5月

 近くの図書館が最近、旅行ができない中、本で旅行しよう!みたいな感じでいろんな場所をテーマにした特集棚を作っている。先日はフランス特集をしていて、その中にあったエッセイをいくつか借りてみた。

エッセイなら1冊でいいなーと思ってどれかを選ぼうとしたところ、絶妙にどれもコンセプトの違うエッセイで、あるだけ持ってきてしまったのだった。仕事が忙しくなって、結局全ては読めなかったのだけど……。

 

パリの女性にフォーカスしているということで読んでみたけど、ちょっと期待していたものとは違ったかな。あとがきで著者も、こんな風に勝手に他人について書くことはどうなのかという旨の話をしていて、わたしはやっぱそこが引っかかるかなと思った(相手の許可とか確認を経てればいいんじゃないと思うけど) 。自分が他人に許可なく描写されるのが嫌いなので、許可とかどうなのかなーみたいなのはすごく気になってしまう。

 

読みやすくおもしろく、そんなに「学び」「気づき」みたいな感じでもない、なんか落ち着いた雰囲気のエッセイでよかった。

著者がフランスに対して別に憧れを持っていない状態からスタートしていて、「すごい」みたいな目線というよりは、その土地の風土とかも含めていろんなことを考えているからなのかな。テンションが合う。わたしはあんまり食事への興味が強くないんだけど、ここで紹介されてるパンのレシピとかは試してみたいなと思った。

食事1つに個人のエピソードとか思い出がたくさん詰まっているものは、わたしはあんまり読みたいと思わないんだなーとも思った(そういう感覚がわからないからかも)。それよりはその食事そのものについて考えるような、食べた人よりも食事を中心に据えたもののほうが読みやすいな。

 

かか

かか

 

 『推し、燃ゆ』は正直そんなにハマらなかったのだけど、フォローしてる方がこっちを読んで盛り上がっていたので気になっていた作品。かなりよかった!個人的にはこういう土臭さというか、裸足で歩いてるような感じのほうが好き。宇佐見りんさん、またこういう感じの作品も書いてくれたらいいな……。

家庭の中だけで使われる言語表現とか、あるよね〜〜と思った。

i-d.vice.com

この宇佐見りんさんインタビュー、よかった。どっちの作品も「推し」は俳優なんだよね。どちらも同じ推しを持つファンたちとのSNSでの交流が描かれているけど、そこも差があってよかったな。

 

 

 

 読んでいて結構痛いシーンとかもあるんだけど、ここ最近読んだ中で一番ストレートに好きだなと思った作品だった。読めてよかった〜

 

あとは、先月以前に仕事の関係でこの辺も読んでた。(記事は公開までに時間差があるから、そのとき書かなかった)

 

 

 5年ほど前?大学生のときに初めて演芸を観に行ったんだけど、どうせなら楽しめる初回にしたいなと思って、自分が好きそうな人を事前に探してたんですよ。

そのとき、「多分この人がやるものは好きなんじゃないかな?」とブログを読んで思ったのが伯山さん(当時は松之丞さん)で、実際観たら予想してた以上に本っっっ当に面白かったんだよね。(恥ずかしいからリンク貼らないけど、このブログ内に当時の感想とかも残ってたはず)

そこから東京いた時期はちょこちょこ落語や講談観に行くようになったので、自分にとって大きなきっかけの人なんですけど(ここまで前置き)、ご縁があって、伯山さんのインタビューの記事執筆を担当させていただきました。そんなこともあるんだね!

suumo.jp

 

www.ism.life

こちらの彩乃かなみさんインタビューも、執筆を担当させていただいたもの。

文中にも書いているけれども、舞台に立つ仕事は、どうしても他人からのイメージを背負ってしまうことがあるのではないかと感じているので、「自分のための食事」をされているということがすごくいいなーと思った。

ジャンルは違うし、舞台に立つ人もそれぞれまた違うのは大前提として、自分はK-POPアイドルの消費者であるので、いろいろと思うところがあった。

 

ちょっと前からインタビュー記事の執筆(インタビューそのものは別の方がして、書く部分を担当するやり方)も仕事としてやらせてもらっていて、結構おもしろいな〜と思っている。大抵の仕事について、やったらそう思うんだけど。

何かを再構成するというのは、ものすごく慎重にやるべきだと思うし、毎回ほんとに書けるかな〜と緊張するんだけど、いかに発話の意図を変えずに構成するかというのは楽しい挑戦である。

これまで、あんまり人に何かを聞くことを仕事でやりたいと思ったことはなかったが、自分でも聞き手をやれるようになったらいいかもね〜ともちょっと思うようになった。

 

ところで、インタビュー記事って書くにあたってわりと独特な頭の使い方をする、体力が必要な仕事だと感じている。まだあんまり慣れていないというのはあるにしても。

だから、今自分がそういう仕事をできていることに対して、そんなことができるほど元気なんだなあとびっくりする。

で、元気になってくるとやっぱり、今後どういう風に仕事をしていこうかな?どのぐらい収入を得たいかな?とか新たな迷い?悩み?も出てくるので、その辺りを6月はちょっと真面目に考えてみようかなと思っている。これまでは、元気じゃないのでその辺があまり現実的な問題じゃなかったのよ。仮にやろうとしてもできないですからね。

去年分からまともにポートフォリオ的なものも更新できていないので、やらないとね……。どこかに独立したサイトを作るべきかなあ?それこそnotionとかうまいこと使えばそれっぽくもできそうだけど。どこかに場所を借りるのは、いちいち自分でセキュリティとかいろんなことを気にせずすんで楽だけど、場所に何かあったときその影響も受けうるからなあ。いや今思いついたことだったけどnotion使ってページ構成とか考えてみるのはいいかもね。ありかもしれないな。やってみようかな!

 

あとは、仕事したくないときなど、たまにTwitterのスペース機能を使って、ただ見守ってもらっている。この前普通に話したのも楽しかったな。もっと人と話す機会があってもいいのかもね。